リンパ浮腫とは、何らかの理由でリンパ液の流れが滞ることにより生じるむくみのことです。乳がんや婦人科がん(子宮がん、卵巣がん)、前立腺がんの手術でわきの下のリンパ節、骨盤内やそけい部のリンパ節を切除した後や放射線治療でリンパ節やリンパ管が損傷した場合に起こりやすい症状です。リンパ浮腫はがんの治療を受けたすべての患者さんに発症するものではありませんが、一度発症するとうまくつきあっていくことが必要になります。むくみが軽度であれば改善しやすいですが、重症化すると生活に支障をきたすことがあるため、早い時期に発見し治療を行い、悪化を防ぐことが大切になります。
リンパ浮腫外来では、むくみによる辛さが和らぎ、日常生活がより安楽に送ることができるようサポートしていきます。
直接の予約は受け付けていません。受診を希望される場合は、現在通院中の診療科から腫瘍内科・リンパ浮腫外来を介して予約を受け付けます。
・水曜及び金曜の午前中(9時~12時)で、予約制となります
・医師が診察を行い、他疾患の鑑別のために必要な検査を行います
・リンパ浮腫と診断され、複合的理学療法が必要と判断された場合は、「リンパ浮腫外来」(自由診療)について説明し、希望される場合は予約をとります
<火曜午後>
担当:理学療法士・医療リンパドレナージセラピスト 吉田千尋
・セラピストによる圧迫療法(弾性着衣・弾性包帯)、リンパドレナージ
・弾性着衣の選定・着脱・取り扱い指導
・圧迫下での運動療法
・費用 6,000円(税抜)/ 60分
<金曜午後>
担当:緩和ケア認定看護師
・看護師による日常生活・スキンケア指導、相談
・弾性着衣の選定・着脱・取り扱い指導
・費用 1,500円(税抜)
※セラピストや看護師によるリンパ浮腫外来当日は自由診療となるため、保険診療での他科の診察は受けることはできません。
※入院中の患者さんの対応については、緩和ケアチームを通して対応させていただきます。