総合的がん診療センター がん薬物療法センター

がん薬物療法センター

がんに対する薬物療法の進歩は目覚ましく、従来からある殺細胞性抗癌薬に加え、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint inhibitor, ICI)、抗体薬物複合体(antibody-drug conjugate, ADC)が次々と導入されており、これらの併用療法も増えてきています。がん薬物療法センターでは、各診療科と連携してがん薬物療法専門医が専従医となり、診療ガイドラインに基づく最も効果が期待できる治療(標準治療)を提供します。外来通院での点滴による薬物療法は、17床(ベッド15床、リクライニングチェア2床)からなる「外来治療室」で行っています。
治療件数は年々増加し、2024年は1日の平均件数30-50件、年間8,200件の治療を行いました。

医師、薬剤師、看護師など医療スタッフが集まりチームで最良の治療が受けられるよう、月曜日、水曜日、木曜日の朝に、治療中の症例について多職種カンファレンスを行っています。

効率よく安全な治療が受けられる環境の提供や、自宅での生活や普段の社会生活を送りながら安心して治療を受けられるよう相談や支援を行なっています。

また、内服の抗癌薬や分子標的治療薬も増加しており、がん専門薬剤師が「薬剤師外来」にて副作用の管理をサポートしています。