研修医・専攻医募集のお知らせ 寺澤秀一先生による臨床教育レクチャー

臨床研修

9/4(金)に寺澤先生の症例検討会がありました。
1症例目は、起床時より臍部から左側腹部にかけての激しい疼痛を主訴に受診された患者さんで、腹部CTにて尿管結石と診断された症例でした。本症例では造影CTまで撮影されていましたが、単純CTでも尿管結石を確認できることから、造影CTを追加する必要性について考える機会となりました。さらに、尿路結石に発熱を伴う場合には、感染性結石から敗血症、敗血症性ショックへと急速に進行する可能性があり、単なる「結石」として見逃してはいけないことも改めて学びました。尿管結石の発症様式や随伴症状について、ユーモアを交えながら分かりやすくご指導いただき、とても印象に残る症例でした。

2症例目は、悪寒戦慄を主訴に救急搬送された95歳の患者さんで、過去に菌血症の既往があり、熱源精査のために撮影したCTで消化管穿孔が判明した症例でした。肥満体型で腹部所見が乏しく、身体診察だけでは熱源を特定することが難しい症例でした。高齢者や肥満、糖尿病などの基礎疾患を有する患者さんでは、重症疾患であっても典型的な身体所見が現れにくいことがあり、「所見がない=重症疾患がない」とは限らないことを強く実感しました。特に救急診療では、患者さんの背景や病歴から重篤な疾患を想定し、身体所見が乏しい場合でも必要な検査を進めていく姿勢が重要だと学びました。

今回の症例検討会を通して、症状や身体所見だけにとらわれず、患者さんの背景や病歴、疾患の経過を含めて総合的に考えることの大切さを改めて学びました。日々の救急診療でも、一つ一つの所見を丁寧に拾いながら、見逃してはいけない疾患を常に意識して診療していきたいと思います。
寺澤先生、今回も楽しく、そして多くの学びのあるご指導をありがとうございました!

寺澤先生レクチャー
寺澤先生レクチャー