臨床研修
今回のレクチャーでは、ベッドサイドでの身体診察から局在診断を行い、問診等を踏まえて鑑別診断を挙げていく思考プロセス、さらには治療薬の選択に至るまで幅広くご指導いただき、大変勉強になりました。
位置覚や指鼻指試験をはじめとする正確な神経診察の手法はもちろんのこと、耳や皮膚の色調から背景疾患を推察する一般的な身体所見の取り方も非常に学びが多くありました。特に、顎周辺の圧迫痕からCPAP等の使用歴を想起したり、全身の出血斑から背景疾患や内服薬を推察したりと、患者さんを観察する視点の重要性を再認識いたしました。また、患者さんの尊厳を第一に考えた温かいコミュニケーションの取り方も、今後の診療において深く心に留めたいと感じております。
臨床経過や身体診察に基づき局在診断から鑑別を挙げ、検査結果に応じて思考を再構築していくプロセスは非常に面白く、知的好奇心が刺激されました。


さらに、利尿薬の使い方についても大変実践的なご教示をいただきました。肝性腹水に対しては、まずフロセミドとスピロノラクトンを2対5の比率で増量し、改善が乏しい場合や低ナトリウム血症を伴う場合にトルバプタン(サムスカ)の投与を検討するという投与法は、今後の実臨床ですぐに役立つ知識となりました。
今回学んだ視点と思考プロセスを、今後の日常診療にしっかりと活かしてまいります。貴重な講義を誠にありがとうございました。
