研修医・専攻医募集のお知らせ 村中絵美里先生による臨床教育レクチャー

臨床研修

7月2日に村中先生によるレクチャーがありました。
前半はGPCとGNRについて、細菌の簡易的な分類と、それぞれに対する抗菌薬選択の考え方について教えていただきました。これまで個々の菌種や抗菌薬について断片的に学ぶことはありましたが、今回のレクチャーでは全体像を整理しながら説明していただいたことで、頭の中で知識を体系的に整理することができました。臨床では原因菌をすぐに同定できない場面も多いため、グラム染色の結果から大まかに菌種を推定し、それに応じて適切な抗菌薬を選択するという考え方の重要性を改めて理解することができました。今後は今回教えていただいた分類を土台として、新たな知識を積み重ねながら理解を深めていきたいと思います。
また、それぞれの細菌の形態についての紹介は非常に興味深く、顕微鏡で実際に観察してみたいという気持ちにかられました。黄色ブドウ球菌はブドウの房状に立体的に集まるため、顕微鏡ではピントが一度に合わず立体感を感じられるというお話や、腸内細菌はマッキーで強く押し当てて文字を書いた際に両端がにじむような形態をしているという表現は非常に印象的でした。単に「球菌」「桿菌」と覚えるだけではなく、実際の見え方を具体的なイメージとして結び付けることができたため、非常に記憶に残る内容でした。今後グラム染色や細菌を顕微鏡で観察する機会があれば、今回教えていただいた特徴を意識しながら観察し、自分の目でも違いを確認してみたいと思います。

後半は、村中先生ご自身の失敗症例をご紹介いただきました。化学療法中の患者さんで感染源としてポートを見逃していたという症例では、感染症診療において体内デバイスの存在を常に意識することの重要性を改めて認識しました。感染症を考える際には検査データや画像所見だけでなく、患者さんに留置されているデバイスを漏れなく把握することが診断への第一歩であることを学びました。また、全身のデバイスを把握するためにはCT画像だけでなく、CTのスカウト画像を確認することが非常に有用であるという実践的なアドバイスも教えていただきました。普段はスカウト画像を十分に確認する習慣がありませんでしたが、明日からの診療では意識的に確認し、診療に役立てていきたいと思います。実際の失敗症例を共有していただいたことで、教科書には載っていない臨床上の落とし穴を学ぶことができ、大変貴重な経験となりました。

最後になりますが、イラストが豊富で視覚的にも非常に分かりやすいスライドと、村中先生のユーモアを交えた分かりやすい話術のおかげで、終始楽しく集中して受講することができました。お忙しい中、このような貴重なレクチャーをしていただき、本当にありがとうございました。今回学んだことを日々の診療で実践し、今後の診療に生かしていきたいと思います。

村中先生レクチャー
村中先生レクチャー