
日は貴重な講義をしていただき、誠にありがとうございました。
今回の講義では、家庭医療や老年医学の視点から、日常診療で直面するさまざまな「困った場面」におけるコミュニケーションの実践的な考え方について学ぶことができ、大変有意義な時間となりました。特に印象に残ったのは、「コミュニケーションは才能ではなく、学ぶことで身につけられるスキルである」という先生のお言葉でした。患者さんの言葉を否定せず、まずは受け止めること、おうむ返しやNURSEを用いた共感の示し方など、明日からすぐに実践できる具体的な手法を数多く教えていただき、大変勉強になりました。
また、生活習慣を改善できない患者さんや、不安が強く検査を希望される患者さんに対しても、単に医学的な正しさを伝えるのではなく、その背景にある社会的要因や価値観、健康信念を理解することの重要性を学びました。
これまで自分自身も、患者さんの行動に対して「なぜちゃんと理由を説明しているのにできないのだろう…やってくれないのだろう」と考えてしまうことがありましたが、その背景には生活環境や経済状況、人それぞれの人生があることを改めて認識し、患者さんを一人の人として理解しようとする姿勢の大切さを強く感じました。

さらに、認知症患者さんへの対応やACP、治療方針の話し合いなど、難しい場面であっても、まず患者さん本人の価値観を丁寧に引き出し、感情に寄り添いながら対話を進めていくことが重要であると学びました。そのような場面で有効に用いることができるREMAPやAsk-Tell-Askといったフレームワークは、これまで漠然と難しいと感じていた場面でのコミュニケーションを整理して考える上で非常に参考になりました。また、「Hope for the best, prepare for the worst.」という考え方は、患者さんの希望を大切にしながら現実にも向き合う姿勢を表しており、非常に印象深く心に残っています。
今回の講義を通して、良い医療を提供するためには医学的知識や診断能力だけでなく、患者さんの思いや価値観を理解し、それに寄り添うコミュニケーション能力が不可欠であることを改めて実感しました。今後の診療では、今回学んだ考え方やスキルを意識し、患者さんとの信頼関係を築ける医療者を目指していきたいと思います。このような貴重な学びの機会をいただき、本当にありがとうございました。
