研修医・専攻医募集のお知らせ 寺澤秀一先生による臨床教育レクチャー

臨床研修

5/29(金)に寺澤先生の症例検討会がありました。
1症例目は、認知症を背景にもつ高齢患者さんが転倒し、顔面打撲で受診された症例でした。ご本人には転倒時の記憶がなく、目撃者もいなかったため、念のため全身の診察を行ったところ、下腹部に強い圧痛を認めました。腹部CTを施行した結果、骨盤内腸管の魚骨穿孔が判明しました。私たちは、腹痛によって転倒した可能性を考えていましたが、寺澤先生より、脳梗塞による不全麻痺などが転倒の背景にある可能性についてご指摘をいただきました。実際には、粗大な麻痺の有無は確認していたものの、軽微な脳梗塞を念頭に置いた評価までは行えていませんでした。今回の症例を通じて、高齢者の転倒症例では背景要因の検索が重要であること、また慢性硬膜下血腫をはじめとした転倒後の合併症にも注意を払う必要があることを改めて学びました。さらに、より良い問診を行うための工夫についても、ユーモアを交えながらご指導いただき、大変勉強になりました。

2症例目は腰痛を主訴に救急外来受診されAAAのminor raptureの診断となった症例でした。その日3例目の腰痛であり、また早朝に受診されたこともあったため最初は大血管系疾患を考えることができていませんでした。激しい腰痛、異常高血圧の際は積極的に大血管イベントを疑って、エコー、造影CTで精査する必要性を教えていただけました。寺澤先生がいつもの圧巻の演技力で整形外科的腰痛とそれ以外の腰痛の患者さんを実演してくださったのも印象的でした。振り返ってみても自分の判断が非常に甘いものだったと反省の多い症例でした。今後の診療に活かしていきたいです。

寺澤先生今回も楽しく学びの多い講義をありがとうございました!

寺澤先生レクチャー
寺澤先生レクチャー