研修医・専攻医募集のお知らせ 片山充哉先生による臨床教育レクチャー

臨床研修
片山先生レクチャー

4月24日に片山先生に当院へお越しいただき、今年度最初の外部講師によるレクチャーが行われました。今回のレクチャーは、実際の症例をもとにした非常に実践的な内容であり、日常診療に直結する多くの学びを得ることができました。 レクチャー前半では、当院に入院中の患者さんの症例発表を行いながら、片山先生より解説とご指導をいただきました。その後、実際に病棟へ移動し、ベッドサイドで身体所見の取り方やジェネラルアピアランスの重要性について直接指導していただきました。特に印象に残ったのは、ジェネラルアピアランスを単に「Good」「Bad」と評価するのではなく、「会話中に笑顔が見られる」「スクワットが可能である」など、患者さんの状態を具体的な言葉で表現することの大切さです。このように具体的に記述することで、患者さんの全体像がより明確に伝わると感じました。

片山先生レクチャー

また、ベッドサイド診察では、単に患者さんの身体を診るだけでなく、病室の環境にも目を向ける重要性についても学びました。例えば、ゴミ箱の中身や飲食物の様子などから、患者さんが実際に何を摂取しているのかを把握することができ、それが診断や治療の手がかりになる場合があるという点は非常に印象的でした。こうした視点はこれまであまり意識できていなかったため、今後の診療にぜひ取り入れていきたいと感じました。

レクチャー後半では、片山先生が準備してくださった症例について、数人でディスカッションを行いながら「1文サマリ」を作成する練習を行いました。現病歴、身体所見、検査結果などの情報を整理し、重要な要素を過不足なく1文にまとめる作業は、日頃から意識していても難しく、改めてその奥深さを実感しました。実際の臨床現場では、上級医へのプレゼンテーションの機会が多く、この能力の重要性を強く認識しました。
その中で特に片山先生が強調されていたのは、「発症様式と経過は病態の本質である」という点です。問診において「前から」「最近」「ずっと」といった曖昧な表現ではなく、「昨日の朝から」「1時間前から」など、具体的な時間軸を明確にすることの重要性をご指導いただきました。発症様式を正確に把握することで、超急性・急性・慢性といった経過の違いが見えてきて、同じ主訴であっても異なる疾患を考える手がかりになることを学びました。 今回のレクチャーを通して、診察の基本に立ち返るとともに、より具体的で本質的な情報収集と表現の重要性を再認識することができました。今後の診療において、今回のレクチャーで学んだ内容を意識的に実践し、自身の臨床能力の向上につなげていきたいと考えています。

片山先生レクチャー
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