今回のレクチャーでは、前半は発熱の症例について検討しました。まずは、患者さんの自覚症状が様々な場合に、どの症状がメイン症状なのかを見極めることの重要性を学びました。いつも患者さんの症状をただ単に列挙しているだけでしたが、その段階でメイン症状を見誤ると、誤診につながると学びました。また、発熱の原因がわからない時にすぐに不明熱と判断するのではなく、問診・身体診察において見落としている所はないかを洗い直すことの大切さを学びました。
後半は、感染症を7つの経路に分類し、それぞれの感染症の患者さんの主訴について学びました。これまでは、感染症と言えば一般的に肺炎や尿路感染や…と鑑別を挙げて何となく検査を入れて結果を見て原因が何かを判断していましたが、7つの経路に分け、それぞれの感染経路による感染症の可能性はないか?を考え、レビューオブシステムのような考え方を持ちながら、可能性が高い感染経路を絞っていく考え方を学びました。この方法で問診や身体診察を行えば、患者さんから診断に重要な情報が得られるし、身体診察も漏れなく行えると感じました。また、皮膚軟部組織感染などはファーストタッチでは全身のどこが感染しているかわからないため、体が熱っぽかったり腫れたりしていませんか?などと、患者さんから症状を引き出すテクニックも学びました。今回のレクチャーでは、問診の精度を高めるだけで発熱や感染症の原因を見落とすことを十分に防げるということを強く感じました。救急外来では限られた時間で診療を行う必要がありますが、問診を適当に済ませるのではなく、短い時間であっても、診断に迫るために重要な情報を引き出せる問診力をつけていきたいです。

