研修医・専攻医募集のお知らせ 嶋崎鉄兵先生による臨床教育レクチャー

臨床研修
嶋崎先生レクチャー

2025年10月3日に杏林大学感染症科の嶋崎鉄兵先生にお越しいただき、感染症診療に関する初期研修医レクチャーを行っていただきました。

まずは感染症診療の原則の確認から始まり、その後各抗菌薬毎の使い分け、各抗菌薬の対象微生物のレクチャーへと移っていきました。
感染症の治療にあたって、まずは患者背景、感染臓器、原因微生物を考えることで診断をつけ、何を治療しているかを考えることが重要だと教えていただきました。その後、各抗菌薬毎に比較していくことで、各抗菌薬のカバー範囲を驚くほど明瞭に確認することができました。また、各抗菌薬の特徴を抑えておくこと、原因微生物を考えることで、普段あまり見慣れないような疾患に出会った際にも、初療の段階において適切な抗菌薬を選択できるというお話がありました。(誤嚥性肺炎、ヒト咬傷ではターゲットにする原因微生物が似ているため、スルバシリンあるいはオーグメンチンサワシリンを選択する、というお話。)普段から感染症治療の原則に則った考え方をしておくことで、自分が初めて出会う疾患の時にも適切なアセスメントを行うことができると感じ、日常診療こそ基本に立ち返って加療を行うことが重要だと感じました。

嶋崎先生のレクチャーで各抗菌薬の使い分けがすっきりと整理されたように思います。非常にわかりやすい講義をありがとうございました。

嶋崎先生レクチャー
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