臨床研修
2025年5月17日に八尾徳洲会総合病院のJoel Branch先生にお越しいただき、病棟回診と症例検討会が開催されました。
前半は前情報のない初対面の患者さんをBranch先生が診察し、身体所見の取り方やその解釈・想起される疾患などを教えていただきました。Branch先生の診察は手から始まります。日本の医学教育では手の診察をあまり重視しておらず私もじっくりと観察することが少ないだけに、新鮮に感じました。今回の症例では爪下線状出血を発見し、いきなり感染性心内膜炎を想起されていました。それ以外にも、頸部リンパ節の触診方法、ASとMRの心雑音の聴き分け方、COPDでの気管短縮の診察法、Frank’s signなど多くの身体診察法やコツなどを教えていただきました。日々の診察を丁寧に反復し練度を上げることで、見落としていた大切な所見が得られると感じました。
後半は内科専攻医の先生がケースプレゼンテーションを行い、それに沿ってBranch先生の思考を学びました。与えられた情報の中でBranch先生がどういった鑑別疾患を想起するのか、診断に至るためにどういった追加情報・身体所見・検査結果が欲しいと感じるのか、などについて教えていただきました。 楽しくも勉強になるレクチャーをありがとうございました。Branch先生は今後も来ていただく予定となっております。次回もよろしくお願いします。
