当院は富山県西部唯一の救命救急センターであり、圏内人口約45万人の三次救急に対応しています。重症患者(心肺停止、ショック、重症外傷、脳血管障害、急性中毒など)の診療を、必要に応じて各診療科と連携をとりながら24時間365日体制で行っています。
救急科は救急外来における救急車搬送患者、およびトリアージレベルの高いwalk in重症患者の初期診療、また集中治療病棟/救命救急病棟における集中治療管理、院内急変時のコードブルー対応などを行っています。
2017年度からの年度別救急搬送患者およびwalk in患者数の推移は以下のとおりです。
救命救急センターの充実段階度評価に基づく年間重篤患者数(三次救急対応患者数)の内訳は以下のとおりです。
休日夜間の診療体制は救急当番日輪番制となっております。内科系、外科系当直医各1名、救命救急当直医1名(当番日は2名)初期研修医1〜2名、当番日のみ小児科および放射線科当直各1名にて診療にあたっております。救急外来においては重症度に応じて迅速に治療を開始するため、看護師によるトリアージを行っております。
平日 19:00~23:00
休・祝日 9:00~23:00
公的6病院が当番を決めて救急車で搬送される患者さんや紹介患者さんに対応
二次救急病院での対応が困難な患者さんは三次救急病院に紹介
救急医療を円滑に行うために、下記ページをご一読ください。皆様のご協力・ご理解をお願い致します。
救命救急センター外来から直接入室する患者のほかに、院内で急変した重症患者や術後患者に対して集中治療を行っています。ここでは人工呼吸・血液浄化・経皮的心肺補助法(PCPS)・大動脈内バルーンパンピング(IABP)・脳低体温療法など濃厚な治療や看護が24時間体制で行われます。
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吉田 昌弘 センター長 【資格・認定】 |
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西塚 一男 ICU部長 【資格・認定】 |
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菊川 哲英 センター長代理、診療部長待遇 【資格・認定】 |
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伊藤 宏保 救急科診療部長代理 【資格・認定】 |
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藤井 真広 診療部長待遇 【資格・認定】 |
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山岸 惇史 医長 【資格・認定】 |
水野 脩 医員 |
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並河 大器 医員 |
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杉森 遥 医員 |
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原 由華 医員 |
1.救急科専門医養成プログラム
・富山県連携救急科専門医養成プログラム(基幹施設:富山大学)
・富山きときと救急専門医後期研修プログラム(基幹施設:富山県立中央病院)
上記2つのプログラムがあります。
厚生連高岡病院、富山大学附属病院、富山県立中央病院、市立砺波総合病院の4病院が、どちらのプログラムにも連携施設になっています。各プログラム4人の定員で、合計8人/年申請可能です。救急医を目指す若い医師を全力で教育していきます。
2.当院卒後臨床研修は10人/年の基幹型募集を行っております。富山大学、金沢大学、富山県立中央病院と連携をしており、協力型としての研修も可能です。基幹型研修医は救急科3か月を必須ローテートし、救急診療・集中治療・病院前救急(当院ドクターカー、富山県ドクターヘリ)を研修します。将来の専門に関わらず、基本的な診療能力を養うことが可能です。また、金沢大学、富山大学からの実習生を受け入れています。詳しい研修内容、見学については当科までお問い合わせ下さい。
3.高岡医療圏メディカルコントロール協議会を高岡市民病院と共に運営しています。救命救急士の再教育、各種実習およびカンファレンスを実施しています。
JPTEC、MCLSをはじめとする病院前教育プログラムの普及に努めています。
2015年8月から県立中央病院において、富山県で初となるDoctor-Heliの運用が開始されました。Doctor-Heliは医療機器や医薬品を搭載し、救急現場に早期に医療スタッフを派遣することにより、迅速な診断や処置を可能とします。当院当科からも他県でDoctor-Heliの研鑽を積んだ菊川Drが県立中央病院へ出向し、毎週搭乗しております。また当院は患者受入医療機関として、Doctor-Heli搬送患者を受け入れております。
また2016年よりドクターカーの運用を開始しました。こちらもDoctor-Heliと同様、救出まで時間を要する救急現場などへ迅速に医療資源・医療者を派遣し早期に救命処置を開始することが目的です。
屋根瓦式に専門医、後期研修医、初期研修医が協力しながら三次救急患者の初療から集中治療にあたっています。当院は救急専門医5名、救急専従医7名と県内でも充実した体制を誇り、濃厚な研修が可能です。
このように毎年成長しつつある救急科で毎日楽しく熱く医療にあたっています。