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厚生連高岡病院

〒933-8555 富山県高岡市永楽町5番10号
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医療安全対策室について

医療安全管理部

医療安全管理部 挨拶

責任者 副院長 西村俊郎

私は平成30年4月から副院長を拝命し、当院の医療安全専任医師を担当しております。前任者の院長就任にともない改めてご挨拶申し上げます。
多くの医療者は病気や障害に苦しむ患者さんに寄り添い、その苦しみが和らぐことで共に喜びを分かち合うことを大きな心の拠り所にしていると思います。しかし高度に複雑化した現代の医療において、治療行為や療養の過程を安全に実施することは必ずしも容易ではありません。善かれとおもって意図したことが、逆に患者さんにとって不利益と苦痛をもたらすことになる可能性は多くの場面に潜んでいます。そのような出来事は患者さんと家族にとって取り返しのつかない重大な出来事となるばかりでなく、患者さんのために努力しようと医療の道を選んだ医療者にとって絶望感をもたらすような悲しい出来事となる可能性さえあります。
患者さんを医療の中心に据えた安全な医療は、我々厚生連高岡病院で働くすべての医療人の願いです。医療は患者さんが中心のチームの中で行われることを決して忘れず、チームワークトレーニングを重視した不断の医療安全活動を継続することを皆様にお誓い申し上げます。当院ではさまざまな改善活動も継続的におこなわれ、医療者が患者さんに危険がせまった場合の報告書も活発に出され、それを分析検討し改善に生かしています。皆が患者さんのことの大切に思い正しいことが正しく行われる正義の文化が何よりも大切であることを心に刻み、患者さんと一緒に安全な医療を行いたいと思っています。皆様からの暖かくも厳しい応援を励みとして安全な医療を目指して職員一同努力いたします。

令和2年4月1日

医療安全管理者 挨拶

医療安全管理者

すべての職員が、安全な医療を推進するため日々取り組んでいます。しかし、医療の飛躍的な発展により個々人の努力では限界があります。そこで、病院全体として組織的な取り組みを行い、「可能な限りリスクレベルを下げる」絶えまない努力をすることが求められています。平成27年より医療安全管理者となり、日々改善に取り組み、組織体制が充実してきました。これからも一歩一歩前進し、医療の安全と質の向上を目指して挑戦を続けています。

令和2年4月2日

医療安全における基本的な考え方

病院の理念・目標に基づき医療安全推進担当者を指導し、連携・協同の上、院内全般にかかる医療安全対策、実行、評価を行い医療安全管理の推進のため組織横断的に活動しています。

医療安全の組織

 anzen2020

 医療安全管理体制 組織図 2020年(PDF)

医療安全管理部の活動内容

 

医療安全管理部は、医療安全推進部会と連携・協同し、院内全般にかかる医療安全対策の立案・実行・評価を含め医療安全管理のため組織横断的な活動を行っています。

1.医療安全管理部の業務内容
 1.医療安全管理委員会の庶務等に関すること
 2.事故等に関する診療録等に記載の確認及び指導に関すること
 3.事故発生時の対応状況の確認及び指導に関すること
 4.事故等の原因究明の実施の確認及び指導に関すること
 5.医療安全に係わる連絡調整に関すること
 6.医療相談の相談情報に医療安全対策への活用に関すること
 7.医療安全リンクスタッフ委員会の運営
 8.その他医療安全対策の推進に関すること

 

2.管理部内の各役割
1)医療安全担当副院長(専任医師)の役割
医療安全管理部、医療安全推進部会において院長、医療安全管理者と協働、補佐し以下の
業務をおこなう。
1.インシデント、アクシデントレポートの内容を把握して分析し重要な事象については
原因分析等をおこない医局会等で速やかに医師に周知をおこなう。
2.医療事故発生時で医療事故調査制度に基づく報告が必要な場合は、その報告のため
事故の発生原因の調査と分析を行う。この制度による報告が必要でないと判断される
場合M&Mカンファレンスを開催し原因究明と再発防止策を検討する。
3.医師や、院内医療スタッフへの教育活動をおこなう。そのために常に外部の情報に
留意して自分自身の研鑽にもつとめる。
4.地域の連携病院への相互ラウンドに参加して積極的に医師としての所見を述べる。
院内ラウンドにも積極的に参加する。
5.院内での医療事故発生時は、必要に応じて速やかに対応し患者や患者家族のみ
ならず、医師や医療スタッフへの対応、援助を行う。

 2)医療安全管理者
  責務と権限
  1.インシデント・アクシデント報告書の収集と分析管理を行うこと
  2.事故防止対策の実施と周知徹底、現場への還元、効果への検証を行いこと
  3.職員安全教育の計画、実施すること
  4.医療安全推進マニュアルの管理を行うこと
  5.医療安全に関する情報処理と職員への情報発信に行うこと
  6.医療安全の立案、実行、評価を含め医療安全管理の為、組織横断的に活動し医療
安全体制の構築を行う

  7.医療事故発生時の対応を行う

業務
1.安全管理部門の業務に関する企画立案及び評価を行う
2.定期的に院内を巡回し各部門における医療安全対策の実施状況を把握・分析し、医療
安全確保のための業務改善計画書を作成し、それに基づく医療安全対策の実地状況
及び評価結果を記録する。
3.各部門におけるリスクカンファレンスに参加し、マニュアル遵守の評価、改善、
職員間の調整を通してリスクマネージャーへの支援を行う。
4.医療安全対策の体制確保のために、インシデント・アクシデントレポート報告書の
収集と分析管理を行い、各部門との調整を行い、事故防止対策の周知徹底を図り、
改善策の現場への還元、効果の検証を行う
5.医療安全対策に係る取り組みの評価等を行うカンファレンスを週1回程度開催する。
構成員は医療安全推進部会の委員及び必要に応じて各部門の医療安全管理担当者
からなる。
6.医療安全対策に係る体制を確保するために、職員研修を企画・実施する。
7.医療安全推進部会において事例や議題を提出し対策や検討を行い、各部署との連携
状況を記録する。
8.医療安全管理委員会と連携をはかり、重要な案件や改善策の検討を行い記録する
9.重要事故事例の調査報告を行う
10.医療安全管理者としての活動実績を記録する
11.医療安全に関わるマニュアルの作成と見直しを行う
12.医療安全に関わる情報管理と職員への情報発信する
13.患者相談窓口の担当者と連携を取り、医療安全対策に係る患者・家族の相談
(医療相談)に適切に対応し活動内容を記録する。
14.院外の事故事例、また、安全関連(メーカー)情報収集、活用する
15.研究会、研修会への参加を行う
16.医療安全に関する地域の医療の推進を行う

 3)医薬品安全管理責任者
医薬品安全管理責任者は、医療安全管理部の専任者として医療安全管理部における医薬品
部門を担当する。
業務
医薬品安全管理責任者は、病院長の指示のもと次に業務を行う
(1)医薬品の安全使用のための業務に関する手順書の作成
(2)従事者に対する医薬品の安全使用のための研修の実施
(3)医薬品の業務手順書に基づく業務の実施
(4)医薬品の安全使用のために必要となる情報の収集その他の医薬品の安全確保を目的
とした改善のための方策の実施

 4)医療機器安全管理責任者
ME関連機器安全管理担当者と放射線関連機器安全管理担当者
1)ME関連機器安全管理担当者 臨床工学士 業務内容
(1)従事者に対する医療機器の安全使用のための研修の実施
(2)医療機器の保守点検に関する計画の策定及び保守点検の適切な実施
(3)医療機器の安全使用のために必要となる情報の収集、その他の医療機器の安全を
目的とした改善のための方策の実施、医療機器による不具合等の報告
「独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)」
2)放射線関連機器安全管理担当者 業務内容
(1)従事者に対する医療機器の安全使用のための研修の実施
(2)保守点検に関する計画の策定及び保守点検の実施
(3)医療機器の安全使用のための情報収集と安全使用を目的とした改善のための方策
の実施

 5)医療放射線安全管理責任者
平成31年3月11日に、医療法施行規則の一部改正する省令が厚生労働大臣名で公布
され、診療用放射線に関する安全管理のための体制確保として、安全利用のため
の責任者である放射線安全管理責任者を設置する。
放射線安全管理責任者は、診療放射線の安全利用の為の指針により放射線安全
管理とこれらに関する研修を実施する

 6)看護師
医療安全管理部内に看護部医療安全教育連絡会の看護師数名が兼任となり、
医療安全管理部の業務を行う。
医療安全管理部の専任医師、専任薬剤師 専従看護師が連携して病院内発生
したインシデント・アクシデントについて主に検討し医療安全カンファレンス
議題や周知事項について協議する会を週1回程度開催する会への参加や、病院内
の医療安全活動を行う。

 7)医療安全リンクスタッフ委員会
医療安全管理部との連絡を取る医療安全リンクスタッフグループを設置し、医療
安全に関する品質管理活動(QC活動)や周知活動を行う.

(令和2年3月18日改訂)