総合的がん診療センター がん専門薬剤師外来

がん専門薬剤師外来

以前は、化学療法(抗がん剤治療)は、ほぼ注射薬が主流を占め、入院での治療が主流でしたが今は悪心・嘔吐のマネージメントも十分できるようになり、外来での治療が主流となってきています。

一方従来の抗がん剤(増え続けるがん細胞を抑える)に加え、分子標的治療薬(がんの進行に影響の与える特定の分子に作用する)が増えますます多彩な副作用の対応が重要となってきました。(例:手足症候群、皮膚症状、下痢、高血圧、口内炎など)

そこで薬剤師は、総合的がん診療センター内の外来治療室での注射抗がん剤を主とした内容の説明や副作用の管理に加えて,「薬剤師外来」で分子標的治療薬や服用法が難しい内服薬をターゲットとした薬剤師面談を行うこととし、2年間がたちました。

薬剤師外来では、治療薬の初回説明と継続した面談を行い、患者さんの服用する薬剤の使用量や休薬期間、減量の必要性をはじめとして、不安や副作用を把握し、その情報をもとに主治医(現在は腫瘍内科医と消化器内科医)と相談したあと、主治医が通常の診察を行います。

医師と薬剤師が双方の観点から患者さんと面談・診察をおこなう薬剤師外来は、より質の高くかつ安全面での向上にも少なからず貢献できると考えています。

担当 がん専門薬剤師 高瀬美咲枝