当院について 院長よりご挨拶

ご挨拶

厚生連高岡病院 院長 寺田 光宏

令和2年4月1日付けで、厚生連高岡病院 第14代院長に就任いたしました寺田です。責任の重さをひしひしと感じ、身の引き締まる思いです。

私は、昭和59年金沢大学医学部を卒業後、内科医としてのキャリアをスタートしました。専門は消化器内科(特に肝臓病学)です。平成8年に当院に赴任し、今年で24年目となりますので、医師として2/3を、そして人生の1/3以上を、ここ高岡の地で過ごしてきたこととなります。生まれ育った魚津で過ごした時間よりも長くなり、高岡はまさに私の第2の故郷であり、高岡医療圏約32万人の地域医療に貢献したいと考えておりますので、何卒よろしくお願いいたします。

私どもの病院は、産業組合(戦前、農業協同組合は産業組合と称しました。)病院として、昭和11年10月1日に開院いたしました。その後、昭和26年4月に農協高岡病院、昭和50年4月1日に厚生連高岡病院に名称が変更され現在に至っています。設立当時、9診療科・78床でしたが、幾多の変遷をへて84年経った令和2年4月1日現在、33診療科・533床(地域包括ケア病床49床、緩和ケア病床16床を含む。)・職員数1062名の規模となっております。

当院が担う重要な機能として救急医療があります。当院は、集中治療病棟12床、救命救急病棟8床を備え、救命救急センターの指定を受けている、西部地区で唯一の第3次救急医療機関であり、「最後の砦」として地域医療を支え続けていきます。地域がん診療連携拠点病院として、総合的がん診療センターを核にがん診療には特に力を注いでいます。昨年度は、内視鏡下手術支援ロボット「ダビンチ」の導入により、前立腺がんや直腸がんの手術が、低侵襲で安全にできるようになりました。また、高圧酸素療法と温熱療法を導入し、薬物療法や放射線治療との併用で集学的がん治療の幅が拡大しています。

一方、2025年、2040年を見据えて、病院の機能を分化・明確化して、地域全体で効率的に運営すること(地域医療構想の実現)、高齢者のみならず困難を持つあらゆる人を地域で支えるための仕組み作り(地域共生社会の実現)が求められています。このために、私どもは、地域医療支援病院として、その役割を十二分に果たすべく、地域医療連携室を中心に、医療・介護・保健・福祉に関わる地域の全ての施設と公平に連携を進めて参ります。
その他、災害拠点病院、臨床研修病院、へき地医療拠点病院、地域周産期母子医療センター、等の指定を受け、政策医療の一翼を担っています。さらに、本年度より、北陸では3病院目となる、DPC特定病院群(旧2群)に選定され、大学病院に準ずる機能を備えた病院として厚生労働省から認定されました。今後とも、高度急性期・急性期の医療を担う、富山県西部地区の基幹病院として、安全で質の高い、最高の医療を地域の皆様方に提供し続けて参ります。

私達は、「患者さんと職員が、信頼・安心・満足でき、幸せになれる病院を目指します。」という当院の理念のもと、地域社会から信頼され愛され選ばれる病院になるべく、「お互い様の精神」で、「助け、助けられ」ながら、「厚生連で良かった。無くては困る。」と地域の皆さんに言っていただけるよう、全職員が一丸となって、「一生懸命誠実」に頑張っていく所存でございます。今後とも宜しくお願い申し上げます。

令和2年4月
厚生連高岡病院
院長 寺田光宏