厚生連高岡病院では、将来の専門分野に関わらず、頻繁に遭遇する傷病に対して適切に対応できる診療能力を養い、医師として必要な資質(倫理性、協調性、コミュニケーション能力など)を身に付けることを目標としています。
令和2年4月1日から当院の院長をしています寺田です。当院は、富山県西部地区の基幹病院として、約32万人の高岡医療圏を中心とした地域の皆さんの医療を支えています。「患者さんと職員が、信頼・安心・満足でき、幸せになれる病院を目指します。」という理念のもと、9つの基本方針(ビジョン)を立てています。その中にもあるように、診療面では「救急医療」と「がん診療」を大きな柱としており、また研修医や学生の教育研修に努め優れた医療人を育成することを、当院の重要な役割であると位置づけています。特に、富山県西部地区では唯一の3次救急を担う救命救急センターを運営している救急科と、7年にわたる米国臨床留学を経て帰国した狩野医師を招いて平成27年11月に開設した総合診療科は、研修医の指導に重要な役割を果たしています。すなわち、当院の初期臨床研修では、救急医療を中心とした総合的な診療能力を身につけることを大事にしています。また、金沢大学、富山大学、金沢医科大学からの常勤医の派遣を受け、32診療科を運営しており、初期臨床研修で必要なほぼ全ての疾患を経験することができると思います。さらに、逆たすき制度により、基幹型の研修医は、金沢大学及び富山大学での研修も可能となっています。その他、英語授業や研修医教育に熱心な著名な先生方をはじめ、院外から様々な講師をお招きして研修会を活発に開催しています。
高岡は、神秘の富山湾に抱かれ、神々が宿る立山に守られた、風光明媚で、海の幸山の幸が豊富で美味しく、自然災害の少ないとても住みやすい街です。日本の渚百選に選ばれた雨晴海岸からは、海越しに3000メートル級の立山連峰の大パノラマを見ることができ、過去には、この景観に衝撃を受け、はるばる九州から当院の基幹型となった研修医もいます。このような素晴らしい環境のなかで、是非当院にて医師としてのキャリアを開始されんことを祈念しています。皆さんにお会い出来る日を楽しみにしています。
令和2年4月
厚生連高岡病院
院長 寺田光宏
当院の初期研修プログラムは「総合力を養成し、プロフェッショナルへと導く」を指針とし、初期研修医の育成に力を注いでいます。将来どの専門分野にすすんでも通用する基盤となる力を養うことを重視したプログラムを基本形とし、そこに各個人が好みに合わせてローテーションする科を選択できるようになっています。また将来どの専門分野にすすむか決めるにあたり、富山大学、金沢大学、金沢医科大学で「逆たすき」研修を行うことも可能です。
救急科研修では、指導熱心な救急医のもと様々な症例に触れることができる救急車の対応、病棟での患者急変時の対応、そして集中治療管理を学ぶことができます。総合診療科研修では、米国臨床留学経験を持つ指導医のもと、内科を臓器横断的に総合的にかつ実践的に学ぶことができるだけでなく、北陸でも数少ない臨床感染症や高齢者医療に関しても実際の症例を通じて生きた知識として学ぶことができます。
富山県西部の基幹病院として、合計33診療科と豊富な診療科を有し、様々な症例を手厚い指導のもと経験することができます。
また当院は、院外からの招聘した有名講師による研修医レクチャー&症例検討会が頻回に行われており、富山にいながら全国でもトップレベルの医学教育を受けることができます。横須賀海軍病院医師など外国人医師による症例検討会も頻回に行われ、英語によるコミュニケーションのみならず症例の議論もできるようにスケジュールが組まれています。当院研修修了後、北陸だけでなく、全国のどこの病院に言っても、また海外に行っても通用する医師の育成を目指し、日々プログラムを改善し続けています。 医師としての初期の2年間を、あらゆる角度からサポートする厚生連高岡病院初期研修プログラムで!是非ご検討ください。ご希望があればいつでも見学は受け付けております。
卒後臨床研修管理運営委員委員長
総合診療科・感染症内科
診療部長 狩野 惠彦
当院は富山県西部地域の公的中核病院で、診療科が合計33科と充実しています。経験できる症例は軽症から重症まで幅広く、研修医の先生方の様々な要望に応じた研修が可能な病院です。特に富山県西部地区で唯一の3次救急を担う救命救急センターを運営する救急科、感染症対策を含めた総合診療科があることで、救急医療を中心とした総合的な診療能力を身につけることができます。また、内科系、外科系とも症例が非常に豊富であり、数多くの手術や内科専門領域の医療を、経験豊富な指導医のもとで学ぶことができます。総合的がん診療センターや新生児集中治療室での研修も他の病院にはない魅力です。
医師同士の連携は良好で、相談しやすい雰囲気が醸成されており、何でも聞ける・教えてもらえる働きやすい病院だと思います。
月1回は研修医とのミーティングも開かれており、研修プログラムの改善点をチェックしながら、よりよいものに変更していく努力を継続しています。病院の各部署では、研修医同士が仲良く働いていると評判です。
Common diseaseの対応はもちろん、すぐに診断がつかない特殊な疾患にどうアプローチしていくかを試行錯誤することができるのも、当院ならではの体験となるでしょう。
当院で研修した様々な経験を糧に、皆さんが今後の医師人生に向かって羽ばたいていかれることこそ私たちの喜びです。
学生実習や病院見学も積極的に受け入れていますので、ぜひ見に来てください。ともに働ける日を心待ちにしています。
卒後臨床研修管理運営委員会副委員長
小児科部長 樋口 収