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当院看護部には専門認定看護師や脳死臓器提供病院という役割を担い、平成11年より院内移植コーディネーターを配置、様々なキャリアを積み上げられる環境をご用意しております。
専門看護師(Certified Nurse Specialist:CNS)とは、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して、水準の高い看護ケアを効率よく提供することを使命としています。
専門看護分野は2022年2月現在特定されている分野は14分野です。
厚生連高岡病院では、2021年に急性・重症患者看護専門看護師が誕生しました。
急性・重症患者看護専門看護師 | 1名 |
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急性・重症患者看護専門看護師(CCNS)、その名の通り緊急度や重症度の高い患者に対し高度な実成を行い、患者・家族への支援、関係各種間における調整を行い、最善の医療やケアが提供できるように支援することを使命としています。
臨床では、特に複雑で困難な場面が数多く存在します。例えば、予期せぬ急変により、治療の継統か差し控えかを家族が代理意思決定をしなくてはいけない場合、医療者間、医療者一患者・家族間、患者一家族間、家族間において価値観や意思の対立が生じることがあります。このような時、専門看護師の役割でもある「倫理調整」が必要となります。そこで患者・家族の思いを尊重した治療やケアが行えるよう、各専門職の方々と協働して解決の糸口を見つけられるよう調整していきたいと思い、2022年4月から倫理コンサルテーションチームを発足し活動しています。また呼吸ケアチーム・BLS チームに所属し、医療スタッフに対する教育や相談、さらに研究倫理審査委員会に所属し、看護研究の相談にも応じています。
当院では、13分野18名の認定看護師が院内外で活動しており、資格習得も積極的に支援しています。
以下にて当院に在籍している認定看護師の活動内容を紹介しております。
がん薬物療法看護認定看護師 | 1名 |
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がん化学療法看護認定看護師 | 1名 |
がん性疼痛看護認定看護師 | 1名 |
乳がん看護認定看護師 | 1名 |
緩和ケア認定看護師 | 2名 |
集中治療ケア認定看護師 | 2名 |
新生児集中ケア認定看護師 | 1名 |
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 | 1名 |
皮膚・排泄ケア認定看護師 | 2名 |
感染管理認定看護師 | 3名 |
認知症看護認定看護師 | 1名 |
救急看護認定看護師 | 1名 |
手術看護認定看護師 | 1名 |
抗がん剤治療を受ける患者さんの副作用症状が少しでも軽減できるように努めています。また、院内では、新薬や新しい治療に関する勉強会などを開催し、看護スタッフの知識向上や看護の質が高められるように活動しています。
痛みを抱えることによって気持ちが落ち込んだり、仕事が妨げられたりと、日常生活に大きな支障をきたします。がん患者さんが痛みなどの症状に悩まされることなく、安心して治療に臨み、自分らしい生活を送ることができるようにサポートしています。患者さん、ご家族の思いを丁寧に聴くことを心掛けています。いつでもお気軽にご相談ください。
病気を抱えると、様々なつらさも抱えてしまうことが多いです。体のつらさ、気持ちのつらさ、つらさを抱えると、なかなか自分らしく過ごせないことも増えてしまいます。そのようなつらさに寄り添い、どのようにしたら体が楽に過ごせるか・自分らしく過ごせるかを考え、患者さん家族が希望する療養ができるよう支援しています。また治療や療養の場所等の選択についても相談を受け、支援をしています。
乳がん患者さんの身体的・心理的・社会的なサポートや治療選択における意思決定支援、ボディイメージの変容やリンパ浮腫の予防・症状緩和に関するケアや相談を受け、専門的な知識と技術を提供しています。
また、乳がん看護に携わるスタッフへの指導や助言を行い、他職種と協働し活動しています。
乳がん患者さんやそのご家族が抱える、不安な気持ちを少しでも和らげ納得した治療を受けていただけるよう、寄り添い、支えていきたいと思っています。
私たちは「創傷ケア」「ストーマケア」「失禁ケア」の3つの分野において、術前から社会復帰後も安心して日常生活を送ることができるよう医師や関連するスタッフ、地域の医療施設や訪問看護ステーション等とも連携を図りながら支援を行っています。患者さん個々に応じた看護や生活支援に取り組んでいます。遠慮せずに声をかけて下さい。
医療行為やケアは、患者さんにとって必要な治療である反面、感染を受けてしまうリスクがあります。感染対策は、患者さんの安全を守るために全職員が標準的に実施しなければならない行動です。感染管理認定看護師は、多職種によるチームで組織横断的に活動し、医療機関内外問わず地域で関わる全ての人を感染から守るため感染対策を推進していきます。
救急の場では、あらゆる年代の方が受診されます。患者さんやご家族の不安や苦痛に寄り添いつつ医師を始めとした医療チームの一員として迅速で安全な看護の実践を目指しています。現在は救命救急病棟に所属し患者さんの回復に向けた援助を行っています。
また、急変という状況に誰もが対応できるよう、院内外の急変対応の質と安全性の向上に取り組んでいます。
人工呼吸や24時間持続透析、経皮的心肺補助など、高度な医療機器を使用した治療が行われています。命を守るために治療が優先され、患者さんと直接お話ができない時もあります。そんな中で、看護師としての役割はどこにあるのかを日々考えながら、患者さんのお世話をしています。看護師の仲間や医師、コメディカルの方々とチームを組んで治療に当たっています。
2025年には日本の人口の40%は65歳以上になると推定され、複雑化していく医療に対応するためには知識や技術の習得をしていかなければなりません。
手術看護は手術が安全かつ円滑に進行できるよう準備、介助することが重要です。手術看護認定看護師として自ら実践するだけでなく、手術室看護師全員が適切な看護を行える体制づくりをしています。
一大決心され、手術に臨まれる患者さんの思いを大切にした手術看護をしていきます。
小さく生まれたお子さんや、重篤な疾患をもったお子さんの生命維持と成長発達援助、家族関係形成に向けたケアを行っています。
また、実践の中でスタッフの知識技術のスキルアップを目指し、指導相談に取り組んでいます。
認知症を有して他の疾患治療のために入院する患者さんが増え、安心できる環境で必要な治療を受けるためにも認知症看護が重要になっています。認知症を有しても、その方が大切にしてきた価値観や人生観、築いてきた生活習慣など変わらないことはたくさんあります。認知症の方の「声なき声」に寄り添い、尊厳のある対応で「その人らしく」笑顔で安心して過ごせるように日々活動をしています。
当院では急性期の脳卒中患者を多く受け入れています。「後遺症が少なく、再び社会復帰ができる」を目標に重篤化を回避するためのモニタリングや急性期合併症予防のための支援を行っています。また多職種と連携し、生活の再構築のための機能回復支援や脳卒中の再発予防のための指導を行なっています。
そして、これらを看護スタッフに指導し、共に看護ケアを実践することを役割として活動をしています。
当院は、救命救急センターを有しており、脳死下臓器提供が可能な施設です。そして、移植について相談できるコーディネーターとして院内に5名の看護師が配置されています。
私たちは、臓器提供・移植のコーディネーションに関する知識や技術を学びながら、患者さんやご家族(身近な方)の思いを尊重した支援に努めています。
臓器移植に関して聞いてみたいことがありましたら、お気軽に職員に声をかけてください。
当院の看護部では看護師自らの取り組みとして患者さんの講演や看護的な知見からの研究発表を行っております。詳しくは以下PDFをご覧ください。
がん看護外来とは、がん患者さんとご家族が安心してその人らしい生活を送ることができることをモットーとし、治療や生活における心配に対して、一緒に考え、支援を行います。各科外らでの病院や治療方針の説明の場に同席し、必要に応じて継続的な対応も行います。
こちらでもご案内しております。ご覧ください。