タンポポだより 第20号 発行日 2009年6月22日
皆で世話をし、皆が楽しめる、そんな「タンポポの会」に!
昔に例えれば大人の元服で一人立ちが目前にせまった「タンポポの会」ですが、14年の年月 を経て一回り大きくなり、余裕と幅のある会に熟成・脱皮の時期にあるのかと、「タンポポの会」の 世話をする立場に成り感じています。
会の目的は厚生連・泌尿器科の患者というウロストマーの集まりで地域は違っても数十年間 同じ障害をもつ仲間がその後も交流を深めている、ウロだけの会員数が30余名という県内でも 稀な組織であると思います。
(厚生連高岡病院のホームページで「タンポポだより」を常に更新しているのも貴重です。)
最近マスコミ等で「タンポポの会」会員に関する記事が載ると、皆さんが元気で意欲的に活動されている事に敬意を表します。会員各位もより多くの友達を創られるように、 その環を広げる交流の場に、「タンポポの会」の組織が役立つそんな方向へも一部シフト したいと思っています。なかなか会員の増えないのは已むを得ないとし、気持ちだけでも 大きく門戸を広げ、活動してゆきたいと存じます。
どうか、皆さんのご協力をお願い致します。 (タンポポの会 新会長 菅原 昭)
膀胱がんの治療
日本泌尿器科学会泌尿器科専門医
日本泌尿器科学会指導医
四柳 智嗣
膀胱がんの治療は、日々に進歩しています。浸潤性膀胱がんの膀胱摘出手術では患者さんの状態によっては手術の傷を従来より小さく行う内視鏡下小切開手術をおこなったり、膀胱摘出後の尿路変更に対しては尿路ストーマをつくらず腸管を利用した代用膀胱を作成し、もとの出口からの排尿をおこなう尿路変更手術の割合も増加しています。術後の合併症の発生率も減少しています。
しかし時代の進歩はさらに早い!!最近では腹腔鏡手術でおこなったり、海外では手術用ロボットを遠隔操作して手術を行うような時代に突入しています。私の新米のころからは夢のような世界です。新しい低侵襲治療手術のほうが患者さんにメリットがあると信じわれわれも新しい技術を習得するために日々研鑽を積んでいます。(・・・がそれとともに手術での重圧、ストレスはますばかり・・・ )
進行した膀胱がんの治療については化学療法が進歩し、生存期間が延長されるようになったとはいえまだ十分ではありません。はやく新しい技術の開発が待たれます。
そんなおり最近メディアでは膀胱がんに対するワクチン療法についてとりあげられる機会が増えています。新しく開発された治療法で、膀胱がんなどの尿路上皮がんに特有なタンパクを攻撃してがん細胞をやっつけ正常細胞はほとんど傷つけない免疫療法だそうです。手術、放射線、抗がん剤で治療しても効果がなかった患者さんでも効果があったかたもいるそうです。ただし実験的治療であること、いくつかの条件をみたす患者でないと効果が期待できない、臨床試験がはじまったばかりである、という点はありますが、大変期待したい治療です。朗報に期待しています。
「講演会」のご案内
日 時 21年7月25日(土)10時~11時45分頃
会 場 厚生連高岡病院 2F 研修室(Ⅰ)
タイトル 「地元の歴史と魅力を伝えたい」
講師名 (観光ボランティア) 山田 恭子さん
スケジュール
10:00~
開会あいさつ・・・菅原 会長
顧問あいさつ・・・池田 診療部長
10:10~
講演「地元の歴史と魅力を伝えたい」 (観光ボランティア) 山田 恭子さん
11:10~
越屋メデカル「障害者自立支援法の解説」
ウエルカム「災害時の装具対策」
11:45
閉会あいさつ・・・豊岡 副会長
タンポポの会・第14回総会のご報告
3月28日(土)午前10時00分~厚生連高岡病院2F研修室(Ⅰ)
来賓に泌尿器科の池田診療部長・平野先生をお迎えして開催されました。
議題
①20年度活動と収支決算報告・・・(監査報告あり)
②21年度活動計画と予算案
③役員任期満了に伴う改選と規約の一部改定
※いずれも承認・可決されました。
役員改選では新たに顧問・相談役を選任し、長年活躍を頂いた腰会長が退任され、 新しい役員が下記の通り選任されました。今後2年間宜しくお願い致します。
議題のほか、新入会員の拡大取組み、新企画などについて意見交換がなされました。 ・・・(総会終了後)新役員の紹介と挨拶があり、講演会がありました。
※新役員の方々です。
顧問 Dr.池田大助 (泌尿器科診療部長)
事務局 泌尿器科外来
相談役 Dr.平野章二
会長 菅原 昭
副会長 豊岡輝行
会計 松本 弘
理事 木田他見男
監事 腰 昌二 、平田清信
※規約の一部改定
「現行」 | 「改定」 | |
第6条 役員は… | 会長、副会長、会計、監事 | 会長、副会長、理事、会計、監事 |
第9条 役員の職務は… | 新しく「理事」を設ける | 「理事」は会の事業を分担する |
第13条 弔意は… | 家族の申し出で香典をおくる | 家族の申し出で弔電をおくる |
付 則 規約に施行… | 平成21年3月28日一部改定 |
講演会・・・めざそう世界文化遺産「近世高岡の文化遺産群」
講師;高岡市文化財課埋蔵文化財担当主任 栗山雅夫氏
今年は400年前の9月13日に加賀藩二代藩主・前田利長が高岡城に入城した日であり、 いろいろな行事が企画され、市民・行政あげて400年祭を盛り上げています。
高岡には、貴重な文化遺産として、国宝・瑞龍寺、前田利長墓所、高岡御車山、山町筋 土蔵造り、金屋さまのこ造り、伏木勝興寺等など多くあり、世界に誇れるものと考えています。(高岡市広報課・出前講座にて)
新企画・・・第1回「みんなの作品展」の開催
毎年・講演会の会場で展示し、会員の啓発・参考に寄与したいとおもいますので、会員の作品を早めに持参し展示ください。 (なお、出品者にはお礼の祖品を進呈します。)
・平面作品;サイズ 30号以下の掲示できるもの。
・立体作品;サイズ 50×50×50で 重量は3キロ以内のもの。
・文芸作品;表装・額装・その他
編集後記
年3回(1月・5月・9月)発行を目標にして いますので、会員各位の投稿が増えて 「タンポポだより」紙面が賑やかになるように、 皆さんの投稿協力をお願いします。次の21号は9月末発行で9月5日締切です。 又、皆さんのリクエストで色々のコーナーを (仲間と集う・一病息災・ちょっと一言・お国自慢・ 話題の窓・読者のひろば・僕の夢私の願い・・・) 設けますので会の役員、または泌尿器科の 外来窓口へご一報ください。 (タンポポの会事務局)