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厚生連高岡病院

〒933-8555 富山県高岡市永楽町5番10号
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ニュース&トピックス

すこやかワンポイントアドバイス

子どもの発達について シリーズ③ 「発達障害についてーその2」

発達障害を疑う訴えには、①言葉が遅れている・・言葉がなかなか出てこない、こちらの言うことがわからない様子、言葉はあるが会話にならない。②落ち着きがない・・幼児期の子どもは落ち着きがないのが自然であり、それが正常か異常か判断するのは難しいものです。多動とは、ちょろちょろ動き回る、高い所に駆け上る、急に道路に飛び出す、迷子になりやすいなど、移動を伴った落ち着きのなさです。過動とは、常にモゾモゾして手足を動かしているような移動を伴わない落ち着きのなさです。③不注意・・忘れ物やなくし物が多い、約束を忘れるなどです。④親の言うことを聞かない・・これは親に反抗している場合と、全く親の呼びかけや指示を聞いている様子がないものに分かれます。いずれも発達障害の特徴ですが、不適切な養育(虐待など)や軽度から中等度の難聴が原因のこともあるため注意が必要です。➄友達と遊べない・・一人遊びはできるが他の子どもを避ける、公園など人のいる所へ行きたがらないなどです。友達が自分の世界を混乱させる不安な存在だと感じる子、嫌われて孤立する子、どちらかと言えば遊んでもらえない子などです。⑥乱暴・・相手に恐怖心を抱き攻撃開始する子、言葉で上手く自分の気持ちを言えない子、躾ができていない子に認めます。➆親から離れにくい・・親の愛情不足または甘やかしすぎでも認めます。園や学校での人間関係、または家庭の家族関係に心配や不安があるかもしれません。⑧偏食がひどい・・食べ物の好き嫌いは誰にもありますが、特定の味や臭いを受けつけません。ヒトの五感(触・聴・視・嗅・味)に偏りを認めることもあります。以上の内容に当てはまり困っておられる方は医療機関を受診してください。

小児科 診療部長
窪田 博道