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厚生連高岡病院

〒933-8555 富山県高岡市永楽町5番10号
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「鏡視下手術の進歩」シリーズ③ 胃がんと腹腔鏡手術について

sawada-dr2018近年がんの罹患率、死亡率は上昇傾向ですが胃がんは減少傾向にあります。胃がんの原因は飲酒、喫煙、高塩分、ヘリコバクターピロリ感染等であり、その中でもヘリコバクターピロリの除菌により罹患率が減少しています。また腹腔鏡のみならず内視鏡(胃カメラ)も近年の画質向上により小さな胃がんが発見しやすくなりました。
しかしながら依然として胃がんは日本において高い罹患率、死亡率を占めています。胃がんは早期の段階で治療することができれば完治可能ですが、進行すると周りの臓器に広がって完治が難しくなります。また胃がんの初期段階では症状は全くないため、自分で症状に気がついてから病院に来られた時点では既に癌が進行した状態で見つかることが多いです。近年の高齢化によりいわゆる持病(併存疾患)を持っておられる方が多く手術後も体力の回復に時間がかかることがあります。このような胃がんの患者さんに対して当院では積極的に腹腔鏡手術を行い、手術創の縮小化及び手術後の痛みを減らし早期の体力回復を目指しています。また胃がん手術後は胃の容量が減少して食事の摂取量が安定するまでに時間がかかります。退院してからもしばらく食事に対して不安が残る事もあります。当院では胃がんのみならず5大がん(胃がん、大腸がん、肝臓がん、乳がん、肺がん)に対してかかりつけ医(開業医の先生)と病気について互いに情報を共有しております。これにより様々な症状に対処できるため退院後も安心して療養を行うことができます。このように当院では手術前から手術後まで一貫した治療を行なっております。お若い方から年配の方まで広く胃がんの治療、質問などについていつでもご相談お待ちしております。

外科 医長
澤田 幸一郎