人を変える言葉の力 -連載最終回に寄せてー
早いものでこのコラムも最終回を迎えた。
「本藤くん、書くのが好きなら院内ニュースで何か投稿してみる?」
広報委員、H先生の一言で始まった連載だったが、
気づくと1年4ヶ月、13回にわたり拙文にお付き合い頂いた。
日常、ふとした拍子に心に浮かんだ情景を紙面に落とし込んでいく作業はとても楽しく、人生の愉しみを倍増させる”喜事”であった。
文筆経験ゼロの私が書くのであるから、さぞや手厳しいご批判を頂戴するかと
思いきや、意外や意外、道歩く職員の皆様、さらには患者さんからまで「読みましたよ」と温かな感想をいただき感無量であった。
中にはコラムが具体的な行動の変化に結びついたという方も。
「ペンは剣よりも強し」といったのはイギリスのエドワード・ブルワー=リットンであるが、まことに言葉の力の大きさをしみじみと思い知った年月であった。
異動に伴い、小欄も終回となるが皆様の仕事、病院での時間が少しでも豊かなものになるよう心より念じ上げ、感謝の言葉としたい。
ご愛読まことにありがとうございました。
(消化器内科 本藤 有智)