「総合的がん診療センター」(以下、「がんセンター」)は、がん薬物療法、放射線治療、緩和ケアを統合した、臓器横断的にがん診療を行う部門であり、それぞれの専門医が専門の研修を受けたメディカルスタッフとともに、多診療科多職種のチーム医療を提供しています。
当院は、高岡医療圏における「地域がん診療連携拠点病院」に指定されています。ほとんどのがん種で、富山県西部(呉西)地区において多数の症例数の治療を行っています。
2人に一人ががんに罹患し、3人に一人ががんで亡くなる時代、すべての医師が、がん診療と無関係ではいられません。がんセンターでの研修では、進行がん患者さんのケアを通して、薬物療法、放射線治療、緩和ケアのエッセンスを各専門医から学び取ることができ、チーム医療の実践を体感できます。このことは、どのような診療科に進むにせよ、必ずや貴重な経験となるものと考えます。
がんセンター主催で、月1回年間10回のプログラム「がん治療セミナー」を開催しています。がんセンターでの研修を直接受けない場合でも、ぜひ参加をお勧めします。また、医師のための「緩和ケア研修会」も年1回開催しています。こちらはすべての研修医が受講を強く求められていますので、ぜひ2年次に受講、修了してください。