片山充哉先生による臨床教育レクチャー
2023年2月10日に片山充哉先生の臨床教育レクチャーが開催されました。今回も、病棟回診をしながらの実践的なレクチャーとワークショップ形式の2部構成でご指導いただきました。
病棟回診では、胸腔、腹腔に膿瘍形成をみとめている86歳男性の症例について、現病歴や患者背景、細菌検査の結果や経過、現在の治療内容等をもとにどのようなことを頭に置いて、どのような検査をして、どのような鑑別診断を考えるのかということを教えていただきました。初期研修医や上級医だけでなく医学生もたくさん参加しており、それぞれのレベルに合わせた質問や講義を細かくはさみながら様々な講義をしてくださりました。その後ベッドサイドに移動し実際に片山先生が患者さんに問診と身体診察をするところを見学することができました。身体診察をする姿を実際に見ることでとてもためになりました。
ワークショップでは、片山先生が経験した診断に難渋した症例について提示していただき、1行サマリを作成しながら、診断や治療方法を考えていきました。見方や考え方が変わると1行サマリは全く違うものになるし、1行サマリを作ることの難しさを改めて実感しました。
片山先生の熱血レクチャーを受けて、これからも真摯に患者さんに向き合い、勉強していこうと思いました。お忙しい中、大変貴重な経験をありがとうございました。