寺澤秀一先生による臨床教育レクチャー
先日、今年度3回目の寺澤先生との症例検討会が行われました。
施設入所中の高齢者が意識障害を呈し救急搬送された症例について討論や解説をしていただきました。
本症例のような意識障害を主訴とした救急搬送は珍しいものではなく、しかしながら緊急性の高さについて迅速な判断が求められる場面ですが、今回の検討会を通して血圧や呼吸数といった基本的なデータも判断材料として非常に価値が高いということを知ることができました。
救急車の対応に際しては慌ただしいことが多く、自分で呼吸数などのバイタルを直接確認することは後回しにしてしまいがちですが、研修医として半年経った今こそ基本に立ち返るべきだということに気づかされました。
寺澤先生との検討会で自身が症例を提示するのは初めてでしたが、次に同じような患者に立ち会ったときどうすればより良いアプローチができるかというフィードバックを得られて一層勉強になりました。
毎回バラエティ豊富な経験談と身振り手振りを交え、実際に役立つ思考過程を伝授していただいており充実したレクチャーを毎回していただいております。次回の検討会では更なるステップアップを図れるよう、日頃の救急診療から精進していきたいと思います。
今回も貴重なご指導をいただきありがとうございました。