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厚生連高岡病院

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厚生連高岡病院 卒後臨床研修医(初期研修)

卒後臨床研修(初期研修)新着情報

寺澤秀一先生による臨床教育レクチャー

この度、寺澤秀一先生にお越しいただき、研修医が救急外来で経験した症例を通して、鑑別疾患の考え方やそれに関連する問診や身体診察、検査の考え方に関してレクチャーをしていただきました。この日研修医が提示した2症例はどちらも腹痛を主訴に来院したもので、特に腹痛の診察に関して知識を深めることができました。
1例目も2例目も、上腹部痛を主訴に来院された方でした。1例目は圧痛はあまりなく反跳痛もなく、食事内容やバイタルに特記すべき異常のない方でしたが、CT検査で虫垂に糞石が認められ急性虫垂炎と診断され緊急手術となりました。本症例のように自発痛のみで圧痛がない場合でも、虫垂炎初期の心窩部痛や臍周囲痛であることを見逃してはいけないということを教えていただきました。また、他にも急性心筋梗塞による心窩部痛、精巣捻転の下腹部痛、下葉肺炎の季肋部痛、発疹が出る前の帯状疱疹も自発痛のみで圧痛がない腹痛の鑑別として重要であることを教わりました。この症例に関連して、急性虫垂炎は急性腹症で常に念頭におくべき鑑別疾患であり、典型例では心窩部痛や臍周囲痛から始まり嘔吐、右下腹部痛、発熱、白血球増多という経過を辿ることが多いことから、問診にて症状の移り変わりをしっかり聞き出すことが大切だと教えていただきました。2例目では疼痛は強く、生魚を食べた後の腹痛という病歴で、CT検査で胃アニサキス症が疑われ上部消化管内視鏡にてアニサキスの除去が行われました。この症例に関連して、最終飲食物ごとにどのような疾患が想定されるかを、食べ物ごとに教えていただきましたが、筍や柿で腸閉塞をきたすことがあるという話は興味深かったです。
腹痛という主訴は救急外来でとてもよく遭遇するものであり、今回のレクチャーは実際に診療を行う上で非常に役立つものでした。お忙しい中お越しくださった寺澤先生、ならびにこのような機会を与えてくださった皆様、ありがとうございました。
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