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厚生連高岡病院

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厚生連高岡病院 卒後臨床研修医(初期研修)

卒後臨床研修(初期研修)新着情報

老年医学ワークショップ2019 in 富山

1214-11今回は老年医学について関口先生、狩野先生、許先生、湯浅先生にレクチャーしていただきました。テーマは認知症・せん妄についてです。

入院患者を診ていると必ずと言っていいほど遭遇するせん妄。今まではなんとなくで対応していた研修医が数多いと思いますが、今回せん妄の定義や診断・要因について一から学ぶことで適切な対応・治療を知ることができました。リスクの一つ一つを洗い出してそれを改善していくことがせん妄治療の一番の近道だということを身に染みて感じました。

次に普段数多く接している認知症に関してですが、診断基準や進行度・余命について学ぶことでいかに認知症が生命予後を悪くするのかを考えさせられる良い機会となりました。
救急外来に訪れる患者で主訴がはっきせず分からないというのは自分も多々経験したことがありましたが、その裏に隠れる異常を見つけ出すことが私たちのすべきことであり、そのための診察のポイントなども教えていただいたので、今後の診察に生かしていきたいと思います。

 

 

1214-12また最後に、認知症患者の終末期ケアについて自分が担当医役となって患者の家族役、看護師役の方と話し合いをしていくというロールプレイをしましたが、認知症という病気について説明する難しさや選択肢を提示する難しさを実感したとともに、患者本人とのストーリーを深く掘り下げることで本人の意思を家族とともに探し出すことの大切さを体感しました。そのうえで患者本人の生き方・価値観からゴールを設定し、そのゴールを家族と共有しその後の各論と決めるという湯浅先生のこの言葉は、認知症患者の終末期ケアだけでなくその他でも通ずるものであり
深く心に残りました。

 

最後になりましたが、ご多忙の中レクチャーをして下さった先生方、ワークショップのため当院まで足を運んでくださったその他多くの先生方、企画してくださった当院の先生方に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
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