Dr.Courtney SAINTによる臨床教育レクチャー
今回は家庭医療専門医のDr. Courtney Saintのレクチャーをしていただきました。
テーマは身体所見の重要性について、特に今回は頭頚部を中心に、症例形式で勉強させていただきました。部位別の進行は頭の切り替えがとてもしやすく、さらに先に基本事項を教えていただくことで、症例の問題について話し合う際に着目すべき点が明確になりました。
症例は鑑別疾患、次に行う検査、または治療についてクイズ形式で進行してくださり、レクチャーに積極的に参加することができました。
普段の救急外来での診察で抜けてしまいがちな所見、各部位で見落としてはいけない所見や、治療(ただ投与する薬剤を聞かれるだけでなく実践的な治療期間についてまで)を確認することができました。特に印象に残っている症例が2例ありました。PCOSによる男性化徴候を認めた女性でのスピロノラクトン、メトホルミンの使用についてです。実臨床でもよく見かける薬剤の意外な適応について勉強することができました。もう1例は新生児での耳の観察の重要性についてです。耳と腎臓の発生時期が同時期であり、耳瘻孔などの耳の異常という身体所見が、腎臓の異常も見つけられる可能性があることを知ることができました。
自分の英語力不足を痛感する1日でしたが、Dr. Courtneyが平易な英語に言い換えてくださったり、Google翻訳や先輩研修医に助けられたりと多くの支えによって今回のレクチャーを実臨床に還元できるような実りあるものにできたと思っております。また、英語力に関しても研修医一同さらに精進していきたいと思います。
最後になりましたが、お忙しい中お時間を割いて当院にお越しいただいたDr. Courtney Saint、レクチャーを企画していただいた当院の先生方に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。