Dr.Regine Remersによる臨床教育レクチャー
今回の研修医レクチャーは、Regine Remers先生による英語での神経診察のしかた、論理的な診断方法の組み立て方についてでした。Remers先生は神経内科でご活躍されておられる先生で、まだ神経診察に不安が残る私たちに笑顔で優しく指導してくださる素敵な先生でした。
今回のレクチャーは、まず代表の2人が前に出て皆の前で神経診察のデモンストレーションを行った後、症例の主訴からどのようなことを質問したいかということを英語で発表し、ディスカッション形式で診断まで至るといった流れのものでした。私自身、患者役として皆の前でデモンストレーションをする機会があったのですが、普段慣れない神経診察を、英語を用いて所見をとるといった流れに、医師役の研修医とともに苦戦してしまいました。普段から神経診察の意義を考えながら診察していくことが重要だと改めて感じました。その後症例を用いてディスカッションを重ねていくのですが、その中で、先生の「神経学は一般内科と比べて、身体所見がより重要だ」という言葉が印象に残りました。私は画像診断でこの症例は診断できるだろうくらいの軽い考えだったのですが、身体所見をとり、論理的に障害部位を特定していくことの難しさや重要性といったものをこのレクチャーでは学ぶことができました。これからの時代は英語での診察はますます重要になってくるかと思います。こうした中で英語と神経診察を学ばせていただいたという経験を今後も生かすことができたらと考えています。
最後になりましたが、今回レクチャーをしていただいたRemers先生、このような機会を与えてくださった厚生連の先生方に感謝申し上げます。ありがとうございました。