今回は湘南鎌倉総合病院からJoel Branch先生にお越しいただきました。Branch先生に来ていただくのは今回が二回目となります。前回と同様に前半パートは英語での症例検討会、後半パートでは病棟回診を行っていただきました。

症例検討会のテーマは「腰痛」でした。Branch先生は症状の発症様式や随伴症状など、患者さんの訴えから鑑別診断を挙げ、実際の身体所見から診断を絞っていくように誘導して下さりました。腰痛ときくと整形外科的な疾患を思い浮かべますが、今回の症例では腹部大動脈解離でした。CTを取ってしまえばすぐに正解が出てしまうのですが、Branch先生は身体所見やバイタルからも大動脈解離を鑑別できるように教えて頂きました。私は「腰痛」と聞くと画像診断に頼ってしまいがちなところがあるのですが、身体所見や問診が診断を行っていくうえで最も大切であることを教えて頂きました。

後半の病棟回診では、研修医1名が英語で回診の発表を行い、Branch先生と実際患者さんの回診を行うものでした。Branch先生の診察を実際に見学させていただき、全身を隈なく診察されていました。診察手技を教えて頂き、所見を共有してくださりました。今回学んだ診察スキルを、今後の診療に活かしていこうと思いました。

今回このような機会を設けていただけたこと、きてくださったBranch先生に感謝を申し上げます。本当に有難うございました。
(研修医I)