田巻弘道先生による臨床教育レクチャー
今回のレクチャーは聖路加病院から田巻先生をお招きし、リウマチ膠原病についてレクチャーをしていただきました。
今回のレクチャーは二部構成で、前半ではリウマチ・膠原病の概説からどのように診断していくかというレクチャーをしていただきました。症状から病態診断を行うことから始まり、必ず考慮し除外をしなければならない感染症や薬剤性のものなどや現在の病態が別のよりcommonな疾患で説明をすることができないかといったことを常に意識することを教えていただきました。また大事なこととして診療をすすめていった際に、ある疾患の診断基準を満たした場合でも、その疾患では説明がつかないような症状があった場合にその症状をつきつめていくと思わぬ疾患が隠れていることがあるといったことを教えていただきました。
後半では特に頻度の多い関節リウマチについてどのように診療をおこなっていくかについてレクチャーをしていただきました。病歴聴取ではどのような点に注意するかといったことや関節腫脹の身体診察の仕方といった具体的な内容を教えていただき、またリウマチと似たような症状をきたす疾患について、ウイルス性関節炎など具体例を紹介していただきながら、何の検査をオーダーしていくかといったことをレクチャーしていただきました。中でもさまざまな疾患の手指のレントゲン写真を提示しながらどのような特徴があるか、またその特徴からどの疾患が疑わしいかという話は奥深く自分の勉強の足りなさを強く実感させられました。外来などでもあまり診察する機会の多くない膠原病関連の疾患について自分一人ではなかなか勉強が及ばない分野でもあり、今回のレクチャーで分かりやすく教えていただきました。
田巻先生この度はありがとうございました。
(研修医K)