Dr.John Mattinglyによる臨床教育レクチャー
今回は横須賀海軍病院の内科医であるDr. John Mattingly先生が来てくださいました。軍医として軍人さんと一緒にヘリや船に乗ることもあるそうです。
今回のテーマは大きく分けて不眠症、心不全、心エコーの3つでした。
不眠症のケースは問診の取り方から、リスクファクター、治療など学びました。海軍の不眠症の一番の原因はシフトタイム制だそうです。ストレス社会の現代で問題となっていることとだと思いますが、不眠症について深く学んだことがなかったので、とても勉強になりました。入院患者さんの不眠時の指示で使用する睡眠薬も考えて出さなければ、呼吸抑制をはじめとした副作用や離脱症が出現し、注意すべきところだと改めて思いました。
不眠症の治療としては薬物療法と行動療法がありますが、薬物の使用が少ない方が予後がいいそうです。ベンゾジアゼピン系は呼吸抑制などの副作用が強く、あまり使用しないとのことでした。
心エコー検査は実際にエコーを使ってエコーの当て方や画像描出のコツなどを教えていただきました。エコー検査は低侵襲な検査であり、救急外来でも使用すべきですが、時間がない、患者さんをまわせないという理由をつけてなにかとCT検査に頼ってしまいます。今後は積極的にエコーを使っていきたいと思います。
英語のレクチャーですが、英語に加えて医学も学べるこの環境は素晴らしいものだと思っております。
この度はお忙しい中、高岡まで来てくださり、ありがとうございました。
(研修医I)