クリストファー スキーハン先生による臨床教育レクチャー
横須賀海軍病院の整形外科よりクリストファースキーハン先生にお越しいただき、一日講義して頂きました。横須賀海軍というネーミングだけで筋肉隆々の軍服紳士を想像したのですが、実際は蝶ネクタイの映えるスマイルが爽やかな紳士でした。
前半は骨折の種類やそれぞれのX線での見え方など基本的なことに触れつつ、画像を読影する際のエッセンスを教えていただきました。骨折は最低でも2方向以上から撮像しないと分からないこと、パッと見ただけでは異常があることが分からない不全骨折の見つけ方など今すぐ使える知識でした。後半は外傷患者の診察で確認すべきポイントや身体診察による疼痛部位の見つけ方など、体を動かしながら学びました。全体を通して、印象に残ったことは身体所見の重要性です。骨折やそれに伴うコンパートメント症候、脱臼などは画像検査に頼ることなくある程度診断できるし、初期対応としてすぐに整形外科にコンサルテーションするのではなく、自分で診るという癖をつけるべきだと思いました。講義内容もさることながら、個人的には先生のプレゼン技術に感服するばかりでした。耳に残るフレーズを繰り返したり抑揚をつけた話し方をしたりと聞き手を夢中にさせるような講義は時間を忘れさせてくれますし記憶にも残りやすかったです。今後あらゆるとことろでプレゼンをしなければならない私たちとしては身につけたいスキルだと感じました。今回は1年生にとって初の英語レクチャーで大変身構えて臨みましたが、スキーハン先生が分かりやすい表現を選んでくださり、狩野先生にはほぼ1スライドずつ簡単に日本語の解説をして頂いたおかげで楽しく参加することができました。ただ今回は聞いているだけになってしまったので、次回は積極的に質問できるよう意識したいです。
(研修医Y)