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ニュース&トピックス

学術コーナー

尿路結石治療について

(医局研究会 2010. 7.22)

泌尿器科 大筆 光夫

尿路結石に対する治療は結石のサイズ、部位などにより異なっている。10mm以下の結石に対しては自然排石を期待して保存的治療が行われているが、これまで使用されてきた鎮痙剤では効果が不十分であるため近年新しい薬物療法が報告されてきている。尿管平滑筋弛緩作用のあるα1ブロッカーやCaブロッカーが報告されており、自然排石率の改善に貢献すると考えられている。
 一方10mmを越える大きな結石に対しては外科的治療が必要とされている。2002年に発表された尿路結石診療ガイドライン(日本)によれば、ESWL(体外衝撃波結石破砕術)とTUL(経尿道的尿管砕石術)、PNL(経皮的腎砕石術)などの治療成績を検討した結果、上部尿管結石に対する治療はESWL、中部尿管結石はESWLまたはTUL、下部尿管結石はTULが第一選択の治療法とされている。しかし実際の医療現場ではESWLが容易に施行でき、低侵襲であるとの理由からESWLが圧倒的高頻度で施行されてきた。
 しかし近年尿管鏡の細径化、電子スコープの開発など画質の向上と耐久性の向上がみられたほか、尿管アクセスシースなど周辺機器の改善もあり、TULが比較的容易に施行できるようになった。このためTULを積極的に施行する施設が増加する傾向がみられている。この傾向を受けて2007年の欧米の尿管結石治療ガイドラインではTULが上部尿管結石であってもESWLを上回る治療成績を示しており、かつ合併症も少ないことが記述されている。
TULは安全に施行することが可能で、その対象となる結石は上部尿路全体に拡がってきていると考えられる。