前立腺がん

近年、高齢化の影響と、2019年よりダビンチによるロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術を導入したため前立腺がんの症例数が増加しています。前立腺針生検で確定診断をおこない、患者さんの年齢やがんの進行度に応じて治療方針(ダビンチによる手術・放射線治療・ホルモン療法など)を決定します。若年かつ高悪性度のがんではロボット支援手術を積極的におこなっています。手術ではがんの根治と排尿機能の温存、適応のある症例では性機能温存を目指し、開腹手術の時代に比較して良好な成績をあげています。
近年、高齢化の影響と、2019年よりダビンチによるロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術を導入したため前立腺がんの症例数が増加しています。前立腺針生検で確定診断をおこない、患者さんの年齢やがんの進行度に応じて治療方針(ダビンチによる手術・放射線治療・ホルモン療法など)を決定します。若年かつ高悪性度のがんではロボット支援手術を積極的におこなっています。手術ではがんの根治と排尿機能の温存、適応のある症例では性機能温存を目指し、開腹手術の時代に比較して良好な成績をあげています。
専門性の高い症例の手術(女性泌尿器科:腹圧性尿失禁、骨盤臓器脱、小児泌尿器科:先天性尿路奇形、VUR、尿道下裂、停留精巣など)は近隣病院に紹介しています。
●腎がん
転移を有する症例は腫瘍内科や金沢大学と連携して治療を行い、適応のある症例には、術後疼痛の軽減や早期の回復につながる鏡視下手術(腹腔鏡下手術、後腹膜鏡手術)を行います。小径腫瘍では、術後腎機能の温存を目指しダビンチを用いたロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を行います。
●膀胱がん
筋層非浸潤性がんに対しては経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)を行い、再発予防に膀胱内薬物療法を検討します。筋層浸潤性がんにはダビンチを用いた膀胱全摘除術もしくは開腹での膀胱全摘除術を行います。尿路変更として、適応症例には回腸利用新膀胱を採用し術後のQOLを保つようにしています。
●腎盂がん 尿管がん
適応症例には鏡視下手術(腹腔鏡、後腹膜鏡下手術)で腎尿管全摘除術を行います。
体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、内視鏡手術(経尿道的腎尿管結石砕石術(TUL)、経皮的腎砕石術(PNL)いずれの治療にも対応しており、豊富な医療設備、豊富な治療経験を有しており他院で治療が困難な、サンゴ状結石などの複雑な結石の治療も積極的に行っています。
高齢男性の排尿困難の原因の多くを占める疾患です。当科では重度の患者さんには積極的に内視鏡手術(ホルミウムレーザー前立腺核出術:HoLEP、経尿道的前立腺切除術;TUR-P)をお勧めし良好な成績をあげています。他院では治療困難な症例を多く行っており、富山県内外からの多数の患者さんの手術を行っています。厚生労働省のDPC統計 2018年度の統計では、全国第3位の手術件数でした。