・画像診断部 ・CT室 ・MRI ・X線TV装置 ・血管室
・核医学検査 ・乳房撮影 ・放射線治療
一般撮影とは、“レントゲン”や“X線写真”と呼ばれ、検査目的とする部位にX線を照射して撮影を行う検査です。
胸部・腹部・骨(頭部・脊椎・四肢等)・歯科領域など病気を疑われた身体各部位を撮影します。
撮影は立ったまま撮影したり、撮影台で寝た状態、イスに座った状態で撮影したりします。
当院では、平成17年にDRシステム(コニカミノルタAero DR System)を導入しました。
この装置はフラットパネル(FPD)を搭載しておりX線をデジタル信号に変換して画像にするシステムです。
フラットパネルはX線の感度が高く以前よりも少ないX線量で高画質な画像を撮影することできます。
撮影から数秒で画像が表示され、撮影ごとにパネルを交換することなく繰り返し撮影を行えるため、救急時も含め検査時間の短縮に繋がっています。


今回のシステム更新に伴い、長尺撮影装置を導入しました。
この装置により1度の撮影で脊椎全長(主に頸椎から腰椎まで)や下肢全長(主に股関節から足関節まで)を少ないX線量で高画質に短時間で撮影可能となり患者さんの負担も軽減されます。

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・血管室 ・核医学検査 ・乳房撮影
平成26年11月4日から最新型放射線治療システム(リニアック)ELEKTA社製ELEKTA Synergy1台を導入して診療を行っています。従来型と違いリニアックのガントリ部にkV-X線撮影装置を実装してCT画像を撮影できるX-ray Volume Imaging(XVI)を装備したイメージガイド放射線治療(IGRT)用リニアックです。
1台のリニアックでX線エネルギー 3種類(4MV・6MV・10MV)の放射線と電子線エネルギー 3種類(4MeV・6MeV・10MeV)を使い分け、様々な症例に適したエネルギーを利用することによって柔軟に対応できます。
XVIはコーンビーム技術による3次元のCT画像の撮影ができ、照射直前にCT撮影を行い、治療計画CTとフュージョンさせて6軸方向に移動可能な寝台を動かすことにより、的確に腫瘍だけに高エネルギーX線を照射します。従来は確認が困難であった軟部組織まで判別できるため、より正確な位置決めによる治療が可能になります。
XVIの連続透視撮影を行い、臓器の位置がリアルタイムに表示される機能が標準で装備され、腫瘍の位置を確認しながらの照射が可能となりました。特に呼吸により位相が大きい胸部や上腹部の疾患の治療に威力を発揮します。
さらに、最新のマルチリーフコリメータ(MLC)であるAgilityはアイソセンター面において5mm幅の160枚のリーフを備え、腫瘍の形状に合わせることが可能となり正常組織への被曝を限りなく少なくすることができます。また一般的なMLCの約2倍の高速なリーフスピードと極めて低いX線のリーフ透過率を実現し、治療の可能性をさらに拡げます。患者さんの安全性と快適性を優先しながら、より高度で効率的な先進治療の実施を後押しします。先進治療であるVolumetric Intensity Modulated Arc Therapy (VMAT)に対応しており、ガントリを回転させながら、MLC・照射ヘッド・バックアップコリメーター・線量率をダイナミックに動作させ、ガントリ回転速度と線量率の変化によって強度変調を行います。従来の強度変調放射線治療(IMRT)に比べ短い照射時間でターゲットに限局した治療が可能なため、スループットが向上し余分な被曝も低減できます。
呼吸を制御・同期する機器を導入して、これまでより照射中の呼吸による臓器の移動情報の管理が正確で容易になります。
放射線治療計画装置MonacoとAgility搭載の放射線治療機器の組み合わせの機器構成です。さらに脳転移に対する脳定位放射線治療については専用のソフトウェアを駆使して積極的に行っていきます。
これまで以上に質の高い放射線治療を提供するとともに、地域の医療機関と連携して地域がん医療水準の向上に努めます。


温熱療法
がんの部位を水風船のようなパットで挟み、高周波(ラジオ波)を当てます。がんは正常細胞より熱に弱く、42.5℃以上で死滅することを利用した治療です。他のがん治療を併用することによって治療効果がさらに高まります。非侵襲的で体に優しい治療です。ただし、体内に金属のある方は治療を行えない場合があります。

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乳房専用のX線撮影装置です。左右の乳房を片側ずつ台の上に載せ、透明な板で上下や斜めから挟んで圧迫して撮影します。良性の病気やごく小さな癌などを見つけることが可能です。検査は5~10分程かかります。当院ではすべて女性技師が撮影します。

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核医学検査はRI検査やアイソトープ検査とも呼ばれていて、ごく微量の放射性物質(ラジオアイソトープ:RI)を含む薬を用いて病気を診断する検査です。この微量の放射性薬剤が注射などにより体内に入ると、特定の臓器(骨や腫瘍など)に集まりそこから放射線を発します。この放射線をガンマカメラ(シンチカメラ)と呼ばれる特別なカメラで体外から測定し、その分布を画像にします。
また、この検査の特徴は臓器の位置や大きさの他に“機能・働き”が分かるというところです。X線検査やCT検査などは主に臓器の形の異常をとらえるのに対して、核医学検査は臓器の働き(機能)をとらえることができます。そのため非常に鋭敏な検査であり、他の検査では分からない病気を見つけることもあります。苦痛も無く副作用も非常に少ない検査で、多くの病気の診断に利用されています。また、近年では放射性物質から放出される放射線を用いた甲状腺のRI内用療法も行なっています。
当院の検査装置
SPECT-CT(シーメンス社製)
PET-CT(GE社製)
〇SPECT-CT
SPECT-CT装置は、ガンマカメラとCTが一体となった装置です。CTを併用することにより、特にガリウムシンチ・骨シンチ・センチネルリンパシンチ・肺血流シンチ・消化管出血シンチ等核医学画像のみでは集積部位の解剖学的位置がはっきりしない検査に威力を発揮します。 通常の核医学検査と比べて、この装置を使用することにより、精度の高い検査を行なうことが出来ます。
・検査による放射線の影響
この検査は、ごく微量の放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を含む薬を患者さんに投与して病気を診断する検査です。そのため医療被爆や副作用を気になさる方もいると思います。核医学検査では、1回におよそ0.2~8ミリシーベルトの放射線を受けます。検査用の放射性医薬品に含まれるアイソトープの量はわずかですから、放射線影響の点から見ても心配はありません。
(詳細についてはこちらをご覧ください)
・核医学検査のQ&A(Q1~Q10:PDFファイル)
・核医学検査のQ&A(Q11~Q16:PDFファイル)
〇PET-CT
PETとはPositron Emission Tomography(ポジトロン・エミッション・トモグラフィー)の略語で、CTが体の形態をみる検査に対して、PET検査ではがん細胞が正常組織よりもブドウ糖を多く取り込む特性を利用して生理機能を画像としてみることができます。PET-CTはこの2つを融合したもので高精度な融合画像を作成できるため、内臓の位置やリンパ節の位置などが確実に判定でき、腫瘍があった場合、それがどこに存在してどこまで広がっているのかを正確に診断できます。
当院では、令和4年4月よりGEヘルスケア社製の最新鋭PET-CT装置を新規導入しました。高性能のPET装置とCT装置を一体化させることにより、それぞれの特性を活かした診断能の高い画像が得られます。今回導入したPET-CTは半導体検出器を搭載しており、これまでの機器に比べ更に詳細な診断が可能になります。また、AIを搭載した高性能CTにより被ばく線量も大幅に低減することが可能となりました。
PETセンターについてはこちらをご覧ください


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心臓や頭部、腹部など全身の血管に対して、カテーテルという管(細いもので1㎜以下)を血管内に挿入し、各部位の血流動態の確認や治療を行います。
当院には心血管撮影装置が2台と全身血管撮影装置が1台あります。全ての装置が高画質な画像を提供できるフラットパネルディテクタを搭載し、検査や治療(経皮的冠動脈形成術、アブレーション、脳動脈瘤塞栓術、肝臓癌塞栓術)の精度向上に貢献しています。
全身血管撮影室にはマルチスライスCT装置があり、CTとのシステム連携によって患者さんが移動せずにCT撮影が可能になり、治療効果などを清潔、迅速に確認することができます。



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X線TV装置は、TVモニターで体の透視像をリアルタイムに見ながら検査する装置です。
代表的な検査としては、造影剤を使用して消化管造影検査、尿路造影検査、脊髄腔造影検査、胆道造影検査があります。また、骨折や脱臼した場合に骨を元通りにする時にも使用します。内視鏡を併用して検査をする時にも使用します。
なお、透視装置はデジタル化されており、多種の画像処理、リアルタイムでの画像表示、連続撮影が可能で、より質の高い画像情報を提供しております

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MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)はX線を使用せずに、磁石と電磁波を利用して人体の様々な部位の断面を撮影するコンピューター断層撮影法です。MRIは、特に脳、脊髄、子宮、卵巣、前立腺、四肢関節などの診断に有用とされています。検査時間は検査部位により異なりますが、20~40分程度かかります。ただし、※非対応型ペースメーカー装着の方は磁気の影響で撮影できません。同様に体内に金属物(血管クリップ・人工関節など)を装着されている方は検査ができない場合もあります。不明な点は担当医、もしくは当科に問い合わせ下さい。
当院では令和4年10月に1.5T(T:テスラ 磁場強度の単位)装置を更新し既存の3T装置と同じく米国GE(General Electric)社製3.0T装置SIGNA Architect(シグナ アーキテクト)3.0Tを導入いたしました。北陸初の最新装置で富山県初のAirCoil(エア コイル)を装備し、特に腹部検査では従来重たく硬いコイルを身体に乗せていましたが毛布状の軽く柔らかい形状となりました。これにより画質向上はもとより患者さんの負担軽減が期待されます。また、トンネルの直径が60センチから70センチに拡大されたことで閉所恐怖症や大柄な患者さんにもゆったりと検査を受けていただくことが可能となりました。総検査の半数を占める頭部検査では富山県初の48チャンネルコイルを導入し、今まで写らなかった細い血管や小さな病変の診断に有効となりました。今回の更新で3T装置の2台体制となり、どちらの装置で撮影しても高画質な画像が得られ、より詳しい画像診断が可能となりました。
※MRI可能なペースメーカーもあります。









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CT検査室は平成24年3月の放射線診療棟改築によりCT検査撮影室が増え3台の64列MDCTが稼動しています。
・CT室1は頭部・胸部など造影剤を使用しない検査を行っています
・CT室2はおもに造影検査を行っており、休日・夜間の救急検査に対応しています
・CT室3は造影検査や血管系、心臓、デュアルエナジー撮影など精密検査を行っています

3台のCTは最新の逐次近似法に対応しており、逐次近似法を使用することで、分解能を損なわずに画像ノイズを軽減でき画質を維持したまま被ばく低減を行うことができます。
CT検査(コンピューター断層撮影)について
1.CT検査とは?
装置の中に体を入れ、寝台を移動させながら360度からX線をあて、得られた情報をコンピューターで処理し全身の画像を短時間で作成でき、診断に役立つ検査です。
CT検査には2種類の検査があります
・単純CT 造影剤を使用しないで行う検査
・造影CT 造影剤を静脈注射して行う検査です。
・心臓CT 動画
・胸部CTA透過像 動画
2.検査を受ける患者さまへ
・水分摂取
CT検査だけお受けになられる場合は、水やお茶など自由に飲んでいただいて結構です。
・食事
検査当日の食事については医師・看護師におたずねください。
・薬
糖尿病のお薬を服用されているかたは、医師におたずねください。その他の内服薬は医師の指示がない限り、服用してください。
・妊娠
妊娠中や疑いのあるかたは、基本的に検査をおこないません。
・授乳中
造影剤使用時は検査後、48時間の授乳を控え、可能なら検査前に搾乳を行ってください。
・同意書(ヨード造影検査承諾書)
検査前に「ヨード造影検査をお受けになる方へ」と書いた検査の同意書をお渡しします。よく読んで記入してください。過去に造影剤を使用して気分が悪くなったかたやアレルギーがあるかたは検査前に、医師・看護師にお知らせください。

