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厚生連高岡病院

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新着情報 厚生連高岡病院からのお知らせ

カテゴリー名: その他

面会の方へのお願い


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・面会時間は午後2時~午後8時です。
・午前中の面会は固くお断りしております。
・ ご協力お願い致します。

がん専門薬剤師とは


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がん専門薬剤師とは
―がん薬物療法を支える専門的な知識をもった薬剤師です-

薬剤部 総合的がん診療センター 
がん専門薬剤師 高瀬 美咲枝

 

薬剤師は病院内でも調剤や医療者への医薬品情報の提供、外来・入院患者さんへの服薬説明や副作用への対応、特殊製剤の調製、栄養管理のための高カロリー輸液の調製及び抗がん剤の調製、また感染に使用する抗生物質の血中濃度測定による適正使用促進など多様な仕事をしていますが今回、『がん専門薬剤師』の仕事と役割について紹介したいと思います。

 

1) がん専門薬剤師の誕生
この病院は地域がん診療連携拠点病院として富山県の中でも化学療法(抗がん剤の治療)を頑張ってやりなさいという使命を担っています。県も国もそのような位置づけで私たちの病院に期待しています。現在、医師や看護師不足という事態もあり、医療を担う役割分担が重要視され、医師や看護師と協働するチーム医療の充実が期待されています。そのためには薬剤師も幅広い知識にプラスして色々な分野で専門的な知識をもち患者さんの治療にあたることが必要とされています。特に“がん治療”の分野でも専門的な知識をもった人材が求められています。そこでがん専門薬剤師という資格が設けられましたが、現在新たに制度を整え認定された薬剤師は全国的にもまだ70名たらずで富山県においては3名にすぎません。

 

2) がん専門薬剤師の仕事とは・・
がん薬物治療にあたり、患者さんに合った抗がん剤の選択や治療に伴う抗がん剤の副作用の対策を考え支援しています。勿論、安心して治療を受けることができるよう治療(薬)の説明も行っています。患者さんにお薬の説明をする際には、ただ薬の説明をするだけでなく、自らが治療とつきあうことができるようにそしてセルフメディケーション(自己管理)ができることが重要と考えお話しています。そしてがんという病気をもった患者さんが、その人らしく目標をもって治療を受けることができるよう、また医師に言えないことや言いそびれたことも安心して話してもらえるよう、日々患者さんと向き合っています。その中で問題と思われる事項においては医師や看護師などと情報を共有すると共に多職種の医療者とカンファレンスを行い、問題が解決できるようにしています。

認定看護師とは


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日本看護協会が実施する認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践のできる者をいいます。看護現場において実践・指導・相談の3つの役割を果たすことにより、看護ケアの広がりと質の向上を図ることに貢献します。2010年2月現在特定されている分野は、21分野です。
当院には2010年4月現在、がん化学療法看護認定看護師1名、がん性疼痛看護認定看護師1名、皮膚・排泄ケア認定看護師1名の合計3名が勤務しています。日ごろどのような活動を行っているかそれぞれの立場から紹介させていただきます。

 

 

がん化学療法看護認定看護師  

総合的がん診療センター・外来治療室 髙橋 美由喜

 

がん化学療法(抗がん剤治療)を受ける患者さんに対して、専門的な知識を用いて、抗がん剤の投与管理や副作用対策が安全かつ適正に行われるように看護を行います。また、がん化学療法に伴う看護ケアに対して、看護スタッフの相談を受けたり、勉強会の開催も行っています。
現在、総合的がん診療センター外来治療室にて勤務していますので、主に外来でがん化学療法を受ける患者さんに対して看護を提供しています。外来で初めて治療を受けられる方に対しては、外来治療室に実際に来ていただき、治療に対する思いや不安に思っていること、医師からの説明を受けて何か分からないことがなかったか、副作用に対する不安がないかなどお話をさせていただきます。
また、患者さんが体験される副作用について話を伺い、どのような症状がどのくらいあるのか、症状を楽にする方法はないかということを考えていきます。
抗がん剤治療の多くは、副作用を伴い、できれば受けたくない治療のひとつですが、「がん」と闘う為に治療をうけなければならない患者さんが身体的・精神的に少しでも楽に治療を行えるように支援に努めていきたいと考えています。
抗がん剤治療に関してお聞きになりたいことなどありましたら、どうぞ気軽に声をかけてください。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

がん性疼痛看護認定看護師

総合的がん診療センター・緩和ケアチーム専従 原 裕美

 

がん性疼痛とは、がん患者さんの体や心の痛みのことをいいます。がん性疼痛看護認定看護師はがん患者さんの痛みの原因などを考え、その痛みが和らぐ方法を導き出すことと、がん患者さんの痛みに対する薬剤の適切な使用と、管理及びその効果や副作用を評価することが仕事の柱となっています。
現在私は、入院患者さんに対して緩和ケアチームの一員としてがん患者さんの病床まで伺い、主治医や病棟スタッフとともに、痛みをはじめとした苦痛を和らげるケアをさせていただいています。また、外来患者さんに対しては、緩和ケア外来で、診察の前に患者さんやご家族の方とゆっくり面接をし、その上で、医師と共に薬物療法について検討したり、ケアを提供したりと、がん患者さんが苦痛なく自宅で過ごすことができるような看護を行っています。
緩和ケアは決して終末期のみの医療ではありません。がんの治療を受けておられる患者さんがゆったりとした気持ちで治療を受けることができるためにも、痛みなどの苦痛を和らげることは大切なことです。患者さんが充実した毎日を過ごすことができるお手伝いができればと考えています。お気軽にお声をおかけください。

 

 

皮膚・排泄ケア認定看護師

外科外来 開 千春

 

「創傷ケア」「ストーマケア(人工肛門・人工膀胱)」「失禁ケア」に対して専門的な技術や知識を持って看護ケアに関わり、日常生活上の問題、社会資源の紹介なども含め、患者さんが日常生活をより快適に過ごされるようにお手伝いいたします。

 

1.褥瘡対策、創傷ケア
週3回(月・火・金曜日の午前)形成外科医とともに病院内を巡回、入院患者さんの(褥瘡、胃瘻トラブルなど)スキンケアを行い、スタッフやご家族への指導を行っています。また、褥瘡対策委員会メンバーによる褥瘡回診を定期的に行っています.褥瘡を持って入院される患者さん、褥瘡発生の危険が高い高齢の患者さんに対し褥瘡発生の予防と早期治癒を目指し、カンファレンスを行い個別に褥瘡対策に関する計画立案、継続した看護ケアの提供ができるように毎回状態を確認、指導を行っています。
褥瘡対策として、軽い尿もれから重度の尿失禁、便失禁、失禁に伴う皮膚トラブル、オムツの選択、使用方法などについて相談や指導も行っています。
*詳しくは 形成外科外来、外科外来、泌尿器科外来スタッフにお尋ねください

 

2.ストーマ外来(完全予約制です) 

  外科外来 泌尿器科外来
日時 毎週水曜日
9:00~11:30 
毎週木曜日
14:00~16:30

ストーマ造設術予定の患者さんには、術前から患者さんに合わせた指導を心掛け、病棟スタッフと連携を図りながら術後、退院後とストーマケアに対する継続管理相談指導を行っています。お気軽にご利用ください。

最近では、入院在院日数の減少からストーマケアを短期間で習得することが求められています。そのため入院時より退院後の日常生活を不安なく過ごせるよう個別指導を心がけています。
また、活動の輪を地域へと広げ、皮膚障害や排泄に関するお悩みや疑問などの相談にも対応できるよう他施設と協力を行っていきたいと考えています。
皆さまどうぞよろしくお願い致します。

講演会「禁煙環境の普及をめざして」


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内科 堀 彰宏

昨今禁煙に対する関心が高まってきていますが、何故禁煙なのでしょうか?その疑問に対する答えとして、国内の調査の結果をお示しします。
厚生労働省研究班調査により、喫煙者と非喫煙者における余命の差を評価した研究が発表されています。ある研究では、男性14 万人、女性15万人のデータを用いて分析した結果、40歳の時点でたばこを吸っている者は、男性で約5年、女性で約4年、吸っていない者に比べて余命が短いことが分かりました(平成18年度厚生労働省研究班・小笹らによる)。
もう一つの研究では、1980年から約2000人を約20年追跡した結果、40歳時点の平均余命は、たばこを吸っている男性では、38.6歳、吸わない男 性では42.1歳と、3.5年短いことが明らかになりました(平成18年度厚生労働省研究班・村上らによる)。
このように、喫煙により余命が短くなることが、海外だけでなく、日本国内の複数の調査からも明らかになっているところです。(最新タバコ情報の記事から引用。 http://www.health-net.or.jp/tobacco/menu03.html)
タバコを吸うと様々な癌になりやすく、癌以外の疾病を増悪させることも次第に判明してきており、余命短縮の裏付けとなっています。
以上からタバコは吸わないに越したことはないと結論します。最近になって禁煙補助薬にも進歩がみられており、当院でも禁煙外来を実施しています。二度とタバコを口にしない、卒煙を目指す気持ちを大事にがんばっていただければと存じます。

当院では毎週火曜日午後に医療保険を用いた禁煙外来を設けております。まずは連絡頂ければと思います。                

(09.10.23 於:厚生連高岡病院)

「脳死下臓器提供に関わる関係団体の連絡会議」開催される


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厚生連高岡病院、富山大学附属病院、(財)富山県腎臓バンク、(社)日本臓器移植ネットワーク中日本支部が主催となり、脳死下臓器提供が発生した場合、混乱なく本人および家族の意思に沿った提供ができる体制の確認を目的として関連団体の連絡会議が12月4日(金)14時30分から当院3階講堂で開催されました。
平成9年10月に臓器移植に関する法律の施行後、平成11年2月28日本邦初の脳死臓器提供が高知県で行われ、富山県では平成18年3月26日県立中央病院で本邦44例目のご提供がありました。平成21年7月国会で臓器移植法A案が可決され、現場での対応も追加改定する必要があります。
そこで富山県内で臓器提供病院の役割を担う当院をはじめ富山大学附属病院、県立中央病院、富山赤十字病院、富山市民病院の5病院の当該事項に関わる医師・看護師・事務官・検査技師・院内コーディネーターに県警本部、県消防防災課、県防災航空センター、富山市消防局、高岡市消防本部、県厚生部、県腎臓バンク、アイバンクの関係者ら計65名が会し、提供に伴い考えられる問題点について意見交換が行われました。
初めに当院のマニュアルに従った机上シミュレーションにより一連の脳死臓器提供手順の確認を行いました。とくに臓器提供意思の確認については、設定事例に即し家族へのオプション提示の場面をデモンストレーションで供覧しました。次いで大阪大学附属病院移植医療部福島教偉教授の講演「臓器移植医療 今後の展望~臓器移植法改正で何が変わるのか?」がありました。法改正により脳死臓器提供は2008年度の年間15件から2010年度には81件程度になると予測されます。この数字は、この10年間の総数に匹敵し、富山県でも年間1件程度の発生が見込まれることになります。
脳死臓器提供では一点の曇りもない医学的対処はもとより、検視、臓器搬送(空路と陸路)、マスコミ対応などに病院の総力を挙げた対応が必要となります。今後提供事例が発生したとき関係各所が円滑に連携をとり、患者さんの意思が生かされる体制整備に役立てるべく2時間半に亘り熱心な意見が交わされました。

厚生連高岡病院 臓器提供委員会委員長
長谷川 健
    

 

北陸診療情報管理研究会 開催報告


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第32回北陸診療情報管理研究会・第15回診療情報管理実務研修会が11月14日(土)に開催されました。本研究会では診療情報管理士を中心として、医師、看護師、コメディカル、事務員、医療情報部、システムエンジニアの方々が参加し、診療録(カルテ)、病名のコード化業務(ICD10)、がん登録、DPC請求等についての管理や改善について討議されます。今回は当院が主催病院となり、高岡市生涯学習センター(ウイングウイング)にて開催されました。今回のメインテーマは『電子カルテの導入・更新』でした。
    

 

午前の部では第15回診療情報管理実務研修会として、当院の血液内科 経田克則先生から「血液のがん」と題して御講演を頂きました。白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などについて、疾患ごとに進行ステージ別に治療法が異なることをわかりやすく説明して頂きました。がん登録、DPC請求業務を行う上で、非常に貴重な講演でした。
午後の部、第32回北陸診療情報管理研究会では特別講演として、「電子カルテ導入・更新に伴う諸問題」と題して東芝住電情報システムズ(株)の谷沢洋一氏に御講演を賜りました。前半では電子カルテ導入に関するメリット(院内情報共有化、データを1つに集約化、カルテ庫が不要etc)、導入作業(病院、開発ベンダ)の流れ、既存紙カルテ(紙カルテ、文書等)の扱いの検討、他に導入に伴い院内運用が変わることがあることを説明されました。後半では電子カルテ更新に関するお話があり、大きな問題としてデータ移行時間中は電子カルテが使用できないことが指摘されました。開発ベンダーとしては更新に要する時間は0時間を目指しているが現在は不可能であるとの説明でした。ちなみに、当院で電子カルテ更新に要する時間は想定48時間程度(by富士通)が見込まれています。
次にシンポジウムが開催されました。テーマは「電子カルテ導入・更新に向けての対策」で富山、石川、福井県から代表4名のシンポジストの発表がありました。
まずA病院からは紙カルテから電子カルテ移行に伴う御苦労が報告されました。電子カルテ移行に関わる専従職員がわずか1名であり、ベンダー側主導で検討グループが編成されたが、必要事項を決定していく過程で有効な提案や助言が乏しく、また検討グループの情報が他のグループに十分伝わらず混乱が見られた。ベンダー側だけでなく病院側も複数の専従職員を配置して開発全体を管理することが可能であったら運用面でも混乱も少しは避けられたのではないかと反省点を述べられた。
B病院からは「電子カルテ停止時に備えたシミュレーションで電カル移行に対応」と題して、電子カルテ更新中の2日半の間、二次救急日の対応を中心に、複写式の救急部短期カルテ、受診の際の患者登録一覧の代用救急部日報、検査依頼伝票など日頃使用しない紙ベース類の使用、これら紙伝票の取扱い、紙伝票を初めて記入する医師の対応等々を説明されました。当院においても近年中に予定されていることであり、その時間帯をどのようにするかが課題になります。
次に、C病院より「電子カルテシステムの更新について」と題して報告がありました。C病院では2008年10月に電子カルテの更新を行ったが、5年毎の全面更新にはあまりにも多額費用や、医師・看護師に負担を強いることになるため、ベンダー側と協議の上電子カルテのプログラム更新は極力行わずにハードのみの更新を行った。昨今の厳しい医療情勢から考えると医療側もベンダー側に逆提案をするスキルを持つことが重要であると話されました。
D病院より、「みなし一病院を目指しての電子カルテの統合」と題し、市町村合併後の市内医療機関をみなし一病院として運営を図るため電子カルテの統合を行った経緯について話されました。診療情報システムの統合・一元管理の利点は、①情報共有による診療の質や安全性の向上、②重複検査の減少、③患者ID統一や共通診察券による利便性向上、④一元管理による管理コスト低減化、⑤バックアップサーバ持合いによる災害対策であると報告されました。これは全国的にも珍しいケースだと思います。
最後のディスカッションでは、座長からの「電子カルテ更新が必要となる期間は何年でしょうか?」と質問に対して、シンポジストからは「おおむね5年」と回答された。座長より「当院の電子カルテ更新には、およそ10億円が見込まれる。この金額を5年で償却することになるが、全国を見渡しても余力のある(5年で償却できるような)病院は数少ないのではないでしょうか。経営的にも新たな医療崩壊の懸念がある」との発言がありました。「日時未定の異常時指示の運用はいかがですか?」との質問に対しては、当院と同じ運用(予め生活異常時指示オーダ)を行っている病院が多く、医療現場と電子カルテシステムのバランスを考えた結果、このような運用になったと考えられました。
当日は天候が不順にも関わらず、148名(富山76名、石川49名、福井22名、北陸以外1名)の参加がありました。当院では電子カルテを導入して6年目を迎えていて、更新が必要な時期となっています。タイムリーで有意義な研究会を開催できたことを関係各位の皆様方に御礼申し上げます。
    

「がん化学療法チーム養成ワークショップ」を開催しました


その他

2009年8月28日29日両日、当院において県内のがん化学療法に携わる病院の医師、薬剤師、看護師の3職種をチームとした研修会を9病院から参加していただき開催しました。
28日は、総合的がん診療センターの柴田和彦医師、高瀬美咲枝がん専門薬剤師、髙橋美由喜がん化学療法認定看護師がそれぞれの立場から「化学療法の実践とマネージメント」をテーマに講演を行いました。29日は終日グループワークを行いディスカッションし、県内のがん治療のレベル向上を目指しました。
研修会の開催に当たっては、院外から富山大学附属病院の小川浩平助教、高木昭佳がん薬物療法認定薬剤師、竹本朋代がん化学療法認定看護師の方々にもご協力をいただきました。

 

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この研修会では来年度以降も今回の経験を生かしながら継続して行っていく予定です。今後ともがん診療連携拠点病院として引き続き努力していきたいと考えています。

総合的がん診療センター一同

 

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超高速マルチスライスCT導入  


その他

1.最新鋭マルチスライスCTの導入

当院では、この度、米国ゼネラルエレクトリック製 超高速マルチスライスCT(LightSpeed VCT VISION)を導入いたしました(平成21年10月初旬に稼働)。
この装置は、医療機器開発の進歩と共に、従来行われていた全身領域のCT診断のみならず、心臓領域においても描出が可能となり。ますます診断応用範囲が広がります。
この最新技術が搭載されたCTだと、高速撮影による高精細CT血管撮影、脳こうそくの早期診断、また血管内治療による治療後の経過診断や、全身領域の腫瘍の鑑別・拡がり程度などの診断レベル向上のみならず、検査、治療の向上へも大きく貢献することが期待できます。患者さんと診療科に新しい診断の切り口と一段と高い効率性をご提供できる最新鋭CT装置です。

 

 

 

2.導入装置の特長

1) 循環器領域において最新の診断撮影法の搭載

従来、循環器領域(心臓)のCT撮影は、多くのX線ビームを必要とし、また心拍により動いている臓器を撮影する技術に乏しく、うまくいきませんでした。
しかし、画期的な技術進歩により、脈波にあわせた撮影ができ、且つ撮影時間の短縮化により、5心拍(約5秒)での心臓撮影、精細な画像を得ることが可能となり、患者さんへの被曝も、これまでのCTと比較して画期的に低減可能となりました。
全身領域における高画質化ならびに被ばくの低減を実現し、救急患者さんはじめ放射線科、脳外科、内科・循環器科など、あらゆる診療科の検査に幅広く応えることができるようになりました。

 

2) 全身領域で高速で広範囲の撮影が可能

じっとしていることが困難な小児や救急、呼吸不全などの患者さんでは、体の動きの影響を受けて診断不十分なCT画像となっていましが、従来不可能であった撮影テーブルの加速・減速時のデータ収集を可能とすることで、最大312.5mmの広範囲において500スライス相当の撮影が可能となりました。
また、従来のCTでは、息をとめて撮影するケースには、15~20秒も止めなければなりませんでしたが、この新CTでは、広範囲の超高速撮影ができます。例えば肺の検査では2秒の息止め、肺から骨盤までは5-7秒程度の簡単な息止めで撮が終わりますので、楽に検査をお受けいただけます。

 

3)低被曝かつ、高画質で全身領域の撮影が可能

従来は、詳細で正確な画質を取ろうとすると、X線被曝が多くなる欠点がありました。 
しかし、この度導入した最新のCTでは、新開発の画像作成技術(ASIR)で、これに対応し、低被ばくと高画質を両立させることが可能となり、高分解能な画像のご提供が可能となります。
また、CT撮影を行う際、3次元的に電流を自動調節する機能が搭載されていますので、無用なX線ビームにあたることなく、安心して検査をお受けいただけます。

 

 

乳腺の超音波検査


その他

放射線科  高田治美
(医局研究会H21.6.16)
 
いま、日本女性が最もかかりやすい癌が乳癌です。大腸癌、胃癌などの他の癌と比べた乳癌の特徴として、若年者の発症が多く、乳癌で死亡した患者の約半数が30代~50代であることが挙げられます。ただし、早期(2cm以下の腫瘤でリンパ節転移がない)でみつかった場合での10年生存率は90%であり、早期発見であれば治癒も可能であり、決して怖い病期ではありません。早期発見のための検診が大切です。
乳腺疾患のスクリーニングとしては視触診、マンモグラフィー、超音波検査が行われます。ほとんどの乳癌はこれらの検査で発見されます。乳癌が強く疑われる場合には吸引細胞診や針生検による組織診が行われ、確定診断が可能です。
乳腺超音波検査は被ばくがなく、とくに乳腺組織の豊富な若年者でも腫瘤検出が可能といった長所があります。腫瘤の形態学的な特徴を知ることができ、嚢胞や線維腺腫といった良性疾患、乳癌などの悪性疾患の鑑別に有用です。ただし、石灰化はマンモグラフィーほど描出できないという短所もあるので、総合的に判断する必要があります。
当院外科では月曜と木曜の週2回、「女性外来」を開設しており、女性医師(尾山医師)が診察しています。マンモグラフィーは資格を持った女性放射線技師が、超音波検査は私が担当しています。スタッフも女性なので、恥ずかしがらずに受診してください。

 

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