がん温熱療法(ハイパーサーミア)

当院では、令和元年10月より高周波式ハイパーサーミア治療システムの
『アスクーフ8』を導入しました。
このシステムは、高周波(ラジオ波)によって体内の内部を加温し、がん組織を壊死・縮小させるものです。
【原理と特長】
がん細胞は熱に弱く、42.5℃以上になると死滅します。正常な組織は温められても血管が拡張することにより熱を放散して体温の上昇を抑えますが、がん組織は血管の収縮が弱く拡張することができないため、熱を放散することが出来なくなり、がん細胞だけが温められ死滅します。
1 体に優しい治療
副作用が少なく、複数回施行でき、外来での治療が可能です。
正常細胞の免疫が活性化し、痛みの緩和や体力の回復などQOL(生活の質)が向上します。
2 適応範囲が広い
脳と眼以外のほとんどの部位・がん種、病巣の深さに適応できます。
3 他治療との併用
化学療法や放射線療法、手術、免疫療法との併用で、それぞれの治療効果の増強が得られます。