医療連携懇談会開催される

11月17日(水)富山県西部地区の療養型病院、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、グループホーム等に勤務されているスタッフの方々との懇談会が開催されました。
この懇談会は急性期治療を終えた患者さんが療養される病院や施設の現場で、実務を担当されている看護師、ケアマネージャー、介護福祉士、理学療法士等の方々と直接意見交換が行える会として毎年開催されています。
まず当院耳鼻咽喉科部長の西村医師より「嚥下障害の簡易検査法について」次いで言語聴覚士の水上氏より「摂食・嚥下リハビリテーションの実際」についての講演がありました。摂食・嚥下は人が生きていく上で最も基本的で重要な機能であり、これが障害されている患者さんの介護に当たっては十分な注意が必要となります。しかしこの機能を評価し、障害に対して治療を行うことのできる病院は限られています。当院では手術後の患者さんや嚥下障害をお持ちの患者さんに、積極的に嚥下評価や嚥下リハビリテーションを行い成果をあげてまいりました。二人の演者からはその経験を生かした充実した講演がありました。
講演後には4つのグループに分かれて意見交換が行われました。
「状態が落ち着いていない状態で転院されてきた。」
「退院時の身体所見に付いては正確な情報が欲しい。私たちにとって情報が命です。」
「いくつかの科を回されて時間がかかった。初めから適正な科での診察を受けたい。」
など、切実なご意見・ご要望が寄せられました。
当院では頂いたご意見・ご要望を真摯に受け止めて検討・改善を行い、今後ともより一層地域医療連携を進めてまいりたいと考えています。
厚生連高岡病院 地域医療連携室