更新日 平成30年05月28日

研究所 農山村特有の疾病などの研究機関として、東京に本部を置き、北海道、秋田、福島、長野、富山、広島に研究所を設置し活動しています。
医療と保健に関するすべての問題を調査研究し、健康な農村を気づくために農協高岡病院(現厚生連高岡病院)内に、昭和46年に開設されました。
(開設当時の建物;現在は無い)

事業方針

国内の農業の守り手である農業従事者、並びに豊かな農村づくりのため、農業・農村における健康・医療・福祉問題を明らかにしその解決にあたることを目的として調査研究に取り組む。
なお、運営に当たっては、富山県農村医学研究会、富山県、富山県厚生連、農協各連、市町村農協、農協青年部、農協女性部、普及センター、市町村、日本農村医学研究所などと密接な連絡を取り合い、研究を共同で推進する。

調査研究項目と研究内容

農業災害事故に関わる調査研究

  1. 農業災害事故調査
  2. 目的
    昭和45年から実施している、農業機械災害事故および農業機械以外の農作業災害事故調査について継続して実施し、富山県における農作業事故の特徴や課題を明らかにする。

    調査方法
    例年通り、県内の関係する医療機関約850か所に農作業事故による臨床例を照会し、事故情報を収集する。

    調査結果の分析と発表
    結果に基づき、現在の富山県における農作業の特徴を明らかにし、事故防止対策の課題を明らかにする。それらの結果を様々な農作業安全研修の場で報告し、安全対策の周知を図る。

  3. 各種農作業のチェックリストの作成
  4. 目的
    前年度に引き続き、農作業事故を予防するため、稲作、畑作、酪農などにおけるリスクアセスメントのためのチェックリストを事故の実態に基づき作成する。

    調査方法
    各地のおけるGAPの研修会や農作業安全研修会において、今まで作成したチェックリストを用い、各地域毎の課題を含めて、内容をさらに精査し、充実を図り、チェックリストの内容の向上を図る。

    調査結果の分析と発表
    各種会合、研修会で出た意見等を踏まえ、安全研修の重点項目を明らかにし、農作業安全推進大会やGAP研修で報告し、現場で活用してもらう。

  5. 農業機械の騒音に関する調査研究
  6. 目的
    昨年に続き、農業機械の騒音について、作業時の騒音測定を行い、農作業者の騒音性難聴の発生を防ぐことを目的とする。

    調査方法
    各種農業機械の作業時の騒音について、特に騒音難聴を惹起するとされる4000HZの騒音について1/3オクターブ分析できる騒音計を用いて測定する。

    調査結果の分析と発表
    過年度も各種農業機械の騒音を測定してきたが、まだまだ例数が少ない。今年度に例数を増やし、各種農作業における騒音防護のあり方、農機具別の騒音暴露時間の制限時間の基準値の検討やガイドライン作成を行い、騒音性難聴の防護に資する。

  7. 高齢者の「認知ー判断ー操作」の機能評価
  8. 目的
    前年度に開発したモグラ叩きゲームの実施例数を増やし、合わせて生活機能や農作業での危険認識等について調査する。これらの結果を用い、「認知⇒判断⇒操作」の機能評価の基準値作成に向けた調査を行う。

    調査方法
    昨年と同様の調査をさらに例数を増やし実施する。

    調査結果の分析と発表
    年齢別、標準線を作成し、実際の作業者での点数のバラツキなどを検討し、特に高齢者のトラクター等の運転の適性についての指針として活用する。また、一般に供するため「モグラ叩き」ソフトをネットにアップし一般に供与する。