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厚生連高岡病院

〒933-8555 富山県高岡市永楽町5番10号
TEL(0766)21-3930(代) FAX(0766)24-9509
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ニュース&トピックス

すこやかワンポイントアドバイス

da Vinci Xi(ダヴィンチ) 導入

最新鋭 da Vinci Xi(ダヴィンチ) 導入
手術支援ロボットによる低侵襲手術

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【ダヴィンチ手術の特徴】

1.体への負担が少ない
数カ所の小さな切開部から手術を行う為、傷が小さく、出血も抑えられ、手術後の回復が早く、患者さんの負担が軽減されます。

 

2.鮮明な3D(3次元)画像
モニターには高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像が映し出されます。

 

3.精密な動きを再現
医師がロボットアームを操作し、人間の手より大きな可動域と手ぶれ補正機能を備えています。

 

4.低侵襲ロボット支援手術の実績
ダヴィンチは今日まで世界中で約300万件(2016年実績)のさまざまな外科手術で使用されています。
このような優れた機能は患者さんや医師にとっても大きなプラス効果をもたらしています。

 

※主な適応手術 ①前立腺がん ②大腸がん ③腎臓がん ④胃がん ⑤食道がん ⑥子宮がん など
※当院では、①前立腺がんは9月にダヴィンチでの手術を予定しており、年内に②大腸がん(直腸がん)へも対象を広げていきます。

ダヴィンチXiによるロボット支援下手術をはじめます

厚生連高岡病院 泌尿器科 診療部長 四柳 智嗣(よつやなぎ さとし)

この度、厚生連高岡病院では、よりよいがん治療を提供するために、アメリカ合衆国インチュイティブ社が開発した最新で最上位機種である手術支援ロボット:ダヴィンチXi(da Vinci Xi)を導入しました。日本では、いまや泌尿器がん手術の多くはロボット支援下腹腔鏡手術へ移行しており、当院も金沢大学附属病院の協力のもと、ダヴィンチによるロボット支援下腹腔鏡下前立腺摘出術を本年9月より開始し、従来よりも更に体への負担の少ない、精度の高い手術が提供できます。

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【ダヴィンチによる前立腺手術の特徴】
①傷が小さい(図1):内視鏡や鉗子を挿入するため10~15㎜の傷が5~6か所。
②術後の痛みが軽い:傷が小さいので痛みが少ない。
③術後の回復が早い:回復が早く、術後2日目にはシャワー浴や入浴が可能。
④手術の合併症が少ない:化膿が少なく、開腹手術に比べ腸閉塞などの発生率も低い。
⑤手術中の出血が少ない:従来は多量の出血を起こす恐れがありましたが、炭酸ガスによる気腹下の手術であること、拡大した3D視野での手術で、精度の高い手術ができるため出血が少なくなりました。
⑥機能の温存に有利:術後尿失禁の回復が早く、勃起機能温存手術での成績が良い。
⑦執刀医の体力的負担が軽減:執刀医が疲れにくいので、より精度の高い確実な手術ができる。
この前立腺手術導入後には、令和2年より順次、腎癌、膀胱癌の手術を開始する予定です。前立腺腫瘍マーカーPSA値が高い、排尿の調子がおかしいなどの症状があれば、ぜひ厚生連高岡病院泌尿器科へご相談ください。

 

図1 前立腺手術の切開創
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本当は怖くない癌の放射線治療 シリーズ①

dr-takanaka癌の治療には昨年度ノーベル賞受賞の対象となって一躍脚光をあびた癌の免疫チェックポイント阻害薬の開発など種々のものが発達してきていますが、基本的には手術、抗がん剤治療、放射線治療が癌の3大治療とされており、癌の治療はこれら治療法を組み合わせた、あるいは単独で行われるのが一般的です。一方、患者さんが癌の治療として思いつくのはまずは手術でしょうか。また、抗がん剤治療の認知度も高く、患者さんにとっては癌の治療は手術を中心に必要に応じて抗がん剤治療を行うというのが認識ではないでしょうか。ただ3大治療の一つとはいいながら、患者さんにとっては放射線治療が最初の選択肢にはなりえません。これは放射線治療がすべての施設で受けられる訳ではないため、最初に患者さんを診た内科医あるいは外科医が放射線治療を俎上に上げないことが一つの原因ではありますが、患者さんにとって認知度が非常に低いためか、何をするのか分からなくて怖い、放射線治療で治るのかというイメージがあるように思います。また放射線治療自体が地味で、神の手と言われるような世間に注目されるようなスーパードクターがいないのも一つの要因かと思います。
しかし近年の放射線治療の進歩は極めて顕著で、小さい腫瘍に対する定位放射線治療や強度変調照射という最先端技術により過去治療出来なかった腫瘍でも治療出来るようになり、画像誘導放射線治療という手法によりミリ単位の誤差で正確に照射出来る時代になっています。厚生連高岡病院では早くから放射線治療に取り組み、現在の最先端放射線治療を提供出来る呉西地区唯一の病院で、以前の放射線治療とは比較にならない副作用の少ない治療を提供しています。これらの最先端技術を患者さんに理解頂くことは非常に難しいのですが、現在非常に有用な治療になっています。
現在日本では二人に一人が癌になります。また手術等他の治療が困難な高齢者の癌患者も増えています。このような患者さんにも放射線治療は十分施行可能で、決して怖くない治療であることを患者さんに能動的に捉えて頂けると良いかなと思います。

 

放射線治療科 診療部長
髙仲 強

高齢化社会で問題となる循環器疾患について

2025年問題にもあるように、団塊の世代がもうすぐ75歳以上の後期高齢者となり、日本は世界に類をみない速度で高齢化が進んでいます。現在、日本人の死因の第1位は“癌”ですが、こと85歳以上では、“心臓病”の方が第1位になります。人間は高齢になるとさまざまな心臓血管病が発症しますので、今回は特に重要な2つの病気を紹介します。
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①心房細動(不整脈の一種)
久山町研究(注1)では、80歳以上の5~10%にこの不整脈が生じていることが報告されています。心房収縮がなくなり心臓がバラバラに打つようになって動悸や胸苦、心不全の原因となります。また、心房内に血栓ができやすく、それが流れて脳血管に詰まって大きな脳梗塞を生じます(ミスタープロ野球もこれが原因で脳梗塞に)。これらを予防するために血液抗凝固薬(サラサラ)や抗不整脈薬の服用が必要ですが、重い副作用が生じたり、効果が不十分なこともしばしばあります。そこで当科では、電極カテーテルを心房内の適切な場所にあてがい、高周波電流を流して不整脈の原因を焼灼(注2)する治療(カテーテルアブレーション)を行っています。入院が必要ですが、成功すれば薬物より良い効果が得られます。

 

②心血管動脈硬化症(狭心症・心筋梗塞・下肢閉塞性動脈硬化症)
動脈硬化は、糖尿病・血圧やコレステロールが高い人・喫煙者などで生じやすく、脂質や炎症細胞が動脈内に溜まって、血流を阻害し重要な臓器に障害を起こします。そもそも動脈硬化は血管の老化現象そのものであり、高齢者に頻発します。心臓では狭心症や心筋梗塞になり、足の血管では閉塞性動脈硬化症になります。動脈硬化は薬剤で溶かせないため、心臓や下肢の血流を良くする処置が必要です。当科では心臓血管外科と協力して、バイパス手術やカテーテル治療で血流を改善する治療を積極的に行っています。

 

ヒトは老化により心臓血管病を生じる宿命です。健康寿命を延ばすためにも、心臓検診をしっかり受けて、自覚症状のある方は我慢せず、病院を受診することが大切です。

循環器内科 診療部長
桶家 一恭

 

注1:九州大学大学院医学研究院による、福岡県久山町(人口8,400人)の地域住民を対象に、50年間以上にわたる生活習慣病(脳卒中・虚血性心疾患、悪性腫瘍・認知症など)疫学調査
注2:ショウシャク、焼くこと。特に、病気の組織を電気や薬品で焼いて治療すること。

突然の動悸にお困りの方、それは不整脈かもしれません!「不整脈治療」

fujimoto-dr最近、突然の動悸や目眩にお悩みの方はいらっしゃいませんか?
10-20代の頃に異性を眼の前にしてドキドキした事は皆さん経験がある事と思います。それは緊張に伴うものであり、病気ではありません。しかし、何の前触れも無く突然ドキドキしてしまう事はありませんか。それは頻脈性不整脈と言う病気の可能性があります。今回は、頻脈性不整脈に関して、3つのキーワードで説明します。

 

『心房細動』
頻脈性不整脈の中でも心房細動は、脳梗塞や認知症、時に心不全の原因となることから、早期発見及び早期治療が必要になります。心房細動は心臓の一部の心房という部分が痙攣を起こす病気です。心房細動になると多くの場合で脈が非常に早くなり、耐えられないほどの動悸を生じることもありますが、時としてあまり脈が早くならず、無症状の方もいます。但し、脈が乱れる事に変わりありません。自己検脈(手首や首に手を当て、自分で脈を確認する事)で脈が乱れている事を確認できれば理想的ですが、最近の血圧計では脈の不整を確認できるものも存在します。健康管理の観点から是非、定期的な不整脈の有無の確認を行ってみて下さい。仮に不整脈が認められた際は、かかりつけ医ないしは専門医の診察を受けて下さい。

 

『抗凝固療法』
心房細動と診断された際には、前述のように心房細動が脳梗塞の原因となる可能性が高いことより、脳梗塞予防の薬(抗凝固薬)が必要になります。以前はワーファリンという薬のみでしたが、最近では食事や他の薬の影響を受けにくい新規抗凝固薬が使えるようになりました。少し高い薬ですが、ワーファリンと比較して出血性の副作用の少ない安全性の高い薬です。

 

『カテーテルアブレーション』
心房細動を始め、多くの頻脈性不整脈(脈が早くなる不整脈)は、カテーテルを用いて根治する事が可能です。カテーテル治療は体におよぼす負担が少なく、数日の入院だけで治療が可能です。心房細動は肺静脈から生じる不整脈が原因であり、肺静脈基部をカテーテルを用いて治療することで、根治する事が可能です.厚生連高岡病院循環器では2004年より頻脈性不整脈のカテーテル治療に従事しており、心房細動のカテーテル治療は富山県内で最初に取り組んでいます。2018年は年間300例以上、これまで2500例以上の方のカテーテル治療を行なっています。検診やかかりつけ医への受診の際に不整脈を指摘された方、普段より動悸や脈の不整にお困りの方、また、目眩も不整脈が原因の場合があります。ご遠慮なく厚生連高岡病院循環器内科不整脈部門にご相談ください。

 

循環器内科不整脈部門 診療部長
藤本 学

子どもの発達について シリーズ①「子どもたちの不登校について」

近年、子どもの不登校は増え続けています。かつて登校拒否と言われましたが、行きたいけれど行けない子が圧倒的に多いため、不登校という状況を示す名称で呼ばれるようになりました。文部科学省が2018年2月に公表した調査では、年間30日以上欠席した不登校の子どもは、全国の国公立私立小中学校合わせて13万3683人に上り4年連続で増加しました。kubota-dr不登校の要因は、小学生では「家庭に関わる状況」が53.3%と過半数を超え、「いじめ」は0.7%、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が18.8%でした。中学生になると「家庭」要因は28.9%、「いじめ」0.5%、「いじめを除く友人関係」27.2%となり、学校での人間関係がより大きなウエイトを占めるようになっています。親や大人たちに悩みを打ち明けることができない子どもたちは不登校になる前に、頭痛、腹痛、発熱、朝なかなか起きられない、夜眠れない、人の目が気になるなど体や心の症状を慢性的に訴えます(前駆症状)。親は怠けや意気地なしと叱咤激励し、その程度なら頑張って学校へ行けと背中を押しますが、そのうち症状が変化・悪化して医療機関を受診されます。様々な検査をしても体の異常がないので大丈夫だと太鼓判を押されると、親は「病気でなくてよかった」と誤解し「学校へ行きなさい」ときつく言うようになります。体の病気とは異なる不登校は原因探しをしても無駄です。生まれつきの特性・気質、療育、家族関係(親子関係、夫婦仲など)、学校での人間関係(友達、教師との相性、最近はSNSによるいじめも多い)など様々な要因が絡んでいつの間にか学校へ行けなくなるのです。前述の前駆症状は子どもたちのSOSです。不登校になる前に、疑わしい場合は早めに受診してください。

小児科 診療部長
窪田 博道

子どもの発達について シリーズ② 「発達障害についてーその1」

発達障害は病気ではありません。発達障害者支援法の第2条に、発達障害者とは発達障害(自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害などの脳機能障害で、通常低年齢で発現する障害)がある者であって、発達障害及び「社会的障壁により」日常生活または社会生活に制限を受けるもの、と定義されています。最近は、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害はひとくくりに自閉スペクトラム症と呼んでいます。小・中学校の通常の学級において学習面又は行動面において著しい困難を示す児童生徒の割合は、平成24年度6.5%(推定値)で毎年増加しています。
発達障害とは、発達の遅れ、知能の遅れなど、何らかの遅れがある状態ではありません。人との関わり(社会性)がうまく持てないとか、多動や衝動、不注意、知能の遅れという「特性」あるいは「素因」を持っているために、実際の社会生活上で支障や不利益を来している状態を『障害』と呼びます。「特性」を持っていても社会的に困らない人は、支援が必要ないので『障害』と言いません。著名な研究者、有名人、芸能人、こだわりのある料理人・技術者などは皆さんの周りにもいるはずです。
発達障害児とは、変わっている子ではなくみんなとは違う子、困った子ではなく困っている子、付き合うのが難しい子ではなく世の中で生きていくのが大変な子、わからないことをする子ではなく世の中の仕組みがわからない子、言うことを聞かない子ではなく言われたことが理解できない子です。いわゆる「普通」の多数派に混じり苦戦して生きている少数派と言い換えてもいいでしょう。次回のシリーズ③では、発達障害を疑う訴えについて解説します。

小児科 診療部長
窪田 博道

子どもの発達について シリーズ③ 「発達障害についてーその2」

発達障害を疑う訴えには、①言葉が遅れている・・言葉がなかなか出てこない、こちらの言うことがわからない様子、言葉はあるが会話にならない。②落ち着きがない・・幼児期の子どもは落ち着きがないのが自然であり、それが正常か異常か判断するのは難しいものです。多動とは、ちょろちょろ動き回る、高い所に駆け上る、急に道路に飛び出す、迷子になりやすいなど、移動を伴った落ち着きのなさです。過動とは、常にモゾモゾして手足を動かしているような移動を伴わない落ち着きのなさです。③不注意・・忘れ物やなくし物が多い、約束を忘れるなどです。④親の言うことを聞かない・・これは親に反抗している場合と、全く親の呼びかけや指示を聞いている様子がないものに分かれます。いずれも発達障害の特徴ですが、不適切な養育(虐待など)や軽度から中等度の難聴が原因のこともあるため注意が必要です。➄友達と遊べない・・一人遊びはできるが他の子どもを避ける、公園など人のいる所へ行きたがらないなどです。友達が自分の世界を混乱させる不安な存在だと感じる子、嫌われて孤立する子、どちらかと言えば遊んでもらえない子などです。⑥乱暴・・相手に恐怖心を抱き攻撃開始する子、言葉で上手く自分の気持ちを言えない子、躾ができていない子に認めます。➆親から離れにくい・・親の愛情不足または甘やかしすぎでも認めます。園や学校での人間関係、または家庭の家族関係に心配や不安があるかもしれません。⑧偏食がひどい・・食べ物の好き嫌いは誰にもありますが、特定の味や臭いを受けつけません。ヒトの五感(触・聴・視・嗅・味)に偏りを認めることもあります。以上の内容に当てはまり困っておられる方は医療機関を受診してください。

小児科 診療部長
窪田 博道

子どもの発達について シリーズ④ 「発達障害についてーその3」

自閉スペクトラム症 /自閉症スペクトラム障害

 

自閉スペクトラム症は、「臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心・やり方・ペースの維持を最優先させたいという強いこだわり」といった特徴をもつ発達障害の一つです。子どもの約20~50人に1人、男児が女児の約2~4倍多く、生まれつきの脳機能の異常によるものと言われています。人に対する関心が薄く、相手の気持ちや状況などあいまいなことを理解するのが苦手で、事実や理屈に基づいた行動をとりやすいため、周りの人から誤解されがちです。乳幼児期には、あやしても視線が合わない、人見知りや親の後追いをしない、言葉をなかなか話さないことで見つかります。その後、言葉を話すようになっても台詞を棒読みするような話し方、会話にならない、大人びた言葉遣い、空気が読めない、思ったことをはっきり言うので相手を不愉快にする、自分の好きな話題では饒舌になりすぎる、面接が苦手、融通が利かない、などが目立ちます。ルール厳守、好き嫌いが極端、特定の物事への興味や情熱が非常に強く没頭する、などはこだわりです。また、感覚の過敏・鈍感さ、運動のぎこちなさを伴うことがあります。これらの特性のため、多数派に都合よくできている社会で生きづらく、失敗体験を重ねるうちに自尊心が低下し、身体症状、精神症状、不登校やひきこもり、暴言・暴力・自傷行為など二次的な問題に発展する危険性が高くなります。早めに見つけ、長期的な見通しを立て、各自に適した療育(治療教育)を受けることが治療の基本です。できることを着実にこなす「自律スキル」と、わからないことは人に相談し社会のルールを守る「社会スキル」を取得することが大切です。薬物療法については医療機関に相談してください。

小児科 診療部長
窪田 博道

 

前立腺肥大症のレーザー手術(内視鏡下) ~高出力レーザー機器を導入~

yotsuyanagi-dr50歳くらいから男性の半分以上で前立腺が大きくなりはじめ、大なり小なりおしっこの出方に問題がでてきます。年のせいとあきらめていませんか?一度大きくなり始めた前立腺の中心部の“こぶ”は個人差はありますが、80歳近くまで大きくなり続けます。『勢いが落ちたなあ』『キレがないなあ』で気が付いてから、さらにゆっくり何年もかけて悪化します。そしてある日、お酒を飲んだり、ある薬を飲んだら急に尿がちょろっとしか出なく苦しくなってパンパンに膨らんだおなかで救急にきて管を入れられる・・・とういうのが寒い季節になると良くある話です。
一旦できた大きな“こぶ”が消えてなくなってしまう薬はありません。薬は一時的に効果があっても、前立腺が大きくなり続ければそのうち効果はなくなります。膀胱は高い無理な圧力でがんばって尿を出しているので、いずれ疲れ果てて変形したり、尿を押し出す収縮力がなくなってしまう場合もあります。
『薬を飲んでもイマイチだけどしょうがない』などとあきらめる必要はありません。内視鏡手術で完治することができます。膀胱にまだ力が残っていたら、若いときのようにドーっと出せるようになります。20代の人とトイレで隣になってもかかる時間に差はなくなります。
手術はこわいとお思いの方も多いと思いますが、私たちの病院では麻酔をかけて、新しいホルミウムレーザーを使った手術法をおこなっているので、従来の方法より完治率が高く、痛み、入院期間、術後のトラブルはかなり少なくすみます。
この手術はエキスパートが非常に少なく、手術を勧められない病院もあるようですが、私たちは患者さんの病状、進行予測をもとに積極的にレーザー手術をお勧めしています。他院では手術の困難な例など県内外の多数の患者さんの手術をおこない、平成28年度のDPC統計では手術件数(レーザー手術+その他の手術)全国第3位となりました。多くの患者さんに『若いときに戻ったようだ』『良くならないといわれていたのに良くなってうれしい』と喜んでいただいています。今後とも北陸地区の患者さんのお役に立てれば光栄です。

泌尿器科 診療部長待遇
四柳 智嗣