病院情報の公表

平成28年度 厚生連高岡病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 686 182 210 438 608 854 2448 2932 2050 495

定義
平成28年度中に当院を退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計しています。年齢は入院時の満年齢です。

解説
全国の年齢別の割合と同じく、60歳以上の比較的に高齢の患者さんの割合が全体の72.7%と多い傾向にあります。同じく、70歳以上の割合が全体の50.2%、80歳以上の割合が全体の23.3%となっています。主な疾患として、循環器系は頻脈性不整脈、狭心症、内科系は誤嚥性肺炎、肺の悪性腫瘍、非ホジキンリンパ腫、外科系は前立腺肥大症等、股関節大腿近位骨折などです。一方で周産期医療にも力をいれており、新生児・乳幼児の患者さんも多い傾向にあります。
当院は、富山県西部の中核病院として幅広い年齢層の患者さんに利用され、地域医療に大きな役割を果たしています。特に高度急性期、急性期病院として3次救急を担う救命救急センター、総合的がん診療センター、地域周産期母子医療センターを備え高度医療に取り組んでいます。
今後も地域完結型の総合的な高度医療を目指してまいります。

前年度比較
0歳以上(10歳未満)は前年比12%減少、90歳以上は前年比18%増加となっており、その他の年齢層においては前年と比較しても大きな増減はありません。全体としては前年比2.3%減少となっています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 129 23.24 21.25 20.93 83.50
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 110 16.10 16.83 0.91 72.49
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 98 2.51 3.68 0.82 71.26
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く)(末梢循環不全なし)手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳 49 16.53 14.61 0.00 64.80
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 48 16.04 12.43 10.42 76.65

当院の内科全体での平均年齢は73.3歳と高齢の患者さんが多く、肺炎や肺の悪性腫瘍などの呼吸系疾患、非ホジキンリンパ腫、腎不全、腎臓または尿路の感染症、脳梗塞、2型糖尿病、急性白血病など高齢者に多い疾患が上位を占めています。
非ホジキンリンパ腫とは全身に広がっているリンパ組織内の細胞が悪性化し、次第に全身の臓器を侵していく病気です。人口10万人に対して1年間に男性約9人、女性約6人の割合で発生します。非ホジキンリンパ腫の場合、50代から次第に増加します。
また、2型糖尿病も多く一度発症したら完治はしないものの、血糖値を正常レベルに保つことでコントロールが可能です。そのためには食事療法、運動療法が必要で、薬を使用することもあります。
内科では、糖尿病・内分泌内科、腎・膠原病内科、呼吸器内科、血液内科などの医師や総合診療科の医師が協力しながら患者さんを診察しています。内科系の医師に診てもらいたいが、どの専門内科で診てもらえば良いのか分からない場合は、まず内科を受診してください。診察の結果、必要だと判断されれば適切な診療科へ紹介します。

腫瘍内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 43 11.88 12.35 0.00 73.14
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 33 19.46 14.83 7.69 74.13
040040xx9906xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等26あり 30 21.17 19.34 3.33 72.83
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 24 2.51 3.68 0.82 71.26
040040xx9903xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 20 30.29 31.17 0.00 67.90

当院の腫瘍内科全体での平均年齢は71.6歳と高齢の患者さんが多く、肺の悪性腫瘍などの呼吸系疾患が全体の74.2%と全体の約4分の3を占めています。
腫瘍内科では、各種悪性腫瘍の化学療法(抗がん剤治療)を行います。抗がん剤治療には副作用が避けられませんので、腫瘍内科医は抗がん剤治療の専門家として、効果を最大限に引き出しつつ、副作用を最小限に抑える努力をしています。
がんに対する治療は、手術、放射線治療、抗がん剤治療が3つの柱になりますが、手術や放射線治療が局所に対する治療であるのに対して、抗がん剤治療は全身に対する治療である、という特徴があります。したがって、診断時や再発したときに他の臓器に転移がみられる患者さんに対しては、全身治療としての抗がん剤 治療が第一選択の治療法になっています。
当院はがん診療連携拠点病院として他の病院と連携、情報交換を行うことで、日本のがん医療の質の向上を目指しています。
また、がん診療の専門医や薬剤師、看護師などの医療スタッフ集中させたチーム医療に取り組んでおり、より高いレベルでのがん診療を提供しています。

小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 63 4.75 6.42 0.00 2.98
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 62 3.15 7.12 0.00 2.94
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 59 4.46 5.79 0.00 4.64
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし 51 4.73 6.09 1.96 2.71
030270xxxxxxxx 上気道炎 33 3.52 4.83 0.00 2.33

当院の小児科は出生時から新生児期、乳幼児期、学童期、思春期を心身ともに健全に成育するお手伝いをするのが小児科医の役割です。
当科では小児内科・新生児疾患全般にわたる診断・治療を行っており、専門分野として、NICU、子どもの心身症・発達障害、小児循環器、小児アレルギーに力をいれています。
当院のNICU(新生児特定集中治療室)は富山県西部地区では当院のみに設置されており、早産児あるいは低体重児や赤ちゃんに病気や異常が認められた場合に厳重な体制を整えて集中的に治療をおこないます。また、産婦人科診療所で出生した未熟児の搬送も引き受けています。
小児の疾患は、インフルエンザ等の呼吸器感染症が多く、以下に気管支喘息・喘息性気管支炎、けいれん性疾患、ノロウイルスやロタウイルスなどの消化器感染症、川崎病、食物アレルギー食物負荷試験、中耳炎や蜂窩織炎、内分泌・代謝などの順になっています。

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx02x0xx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 68 15.81 17.65 0.00 71.75
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 63 7.29 7.61 0.00 64.62
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 49 14.29 15.92 2.04 73.29
060040xx02x00x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術 切除等手術・処置等2なし 副傷病なし 36 16.00 17.98 0.00 68.11
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2なし 32 9.81 10.30 0.00 63.47

当院の外科全体での平均年齢は68.0歳と高齢の患者さんが多く、食道・胃・大腸・肝胆膵・乳腺などの悪性腫瘍、ヘルニア・虫垂炎などの良性疾患、胆嚢水腫・胆嚢炎、腸閉塞の疾患が多く、一般・消化器および乳腺疾患の診療を行っています。
上部消化管グループは毎年90-100例程度の胃癌手術を行っています(約50%余を占めるStage I胃癌を対象として腹腔鏡下手術を実施)。胃癌に対しては化学療法にも力を注いでおり、数多くの治験・臨床試験に参加しています。食道癌では術前化学療法を取り入れ、高齢者の手術や放射線化学療法後の救済手術にも取り組んでいます。下部消化管グループの大腸癌手術症例数は年間160例を超え、95%以上の症例に腹腔鏡下手術を実施しています。化学療法では腫瘍内科と連携し、急速に進歩する治療法を遅滞なく提供できる状況を確保しています。肝胆膵グループでは、肝胆膵の悪性腫瘍等に対する侵襲の大きな手術が年間50-60例程度、早期退院が可能な腹腔鏡下胆嚢摘出術(適応に応じて単孔式も検討)を年間100-120例程行っています。急性胆嚢炎に対する早期腹腔鏡手術にも対応しています。乳腺グループは、担当が乳腺専門医・指導医の資格を持つ女性医師です。年間 80-100例程度の乳癌手術や化学療法を含め、十分な診療が提供できる状況を確保しています。
なお、近年は消化器外科領域における鏡視下手術の割合が顕著に増加していますが、当科では各専門領域(上部、下部、肝胆膵)のチーフを含めて4名が日本内視鏡外科学会の技術認定医を取得しており、難易度の高い手術の安全な実施に努めています。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 54 13.06 9.87 5.56 74.39
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 47 28.02 19.35 36.17 70.00
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 30 7.63 7.52 3.33 52.03
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 15 34.00 22.05 53.33 69.33
010010xx99000x 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 12 11.67 11.54 8.33 69.58

当院の脳神経外科全体での平均年齢は67.7歳と高齢の患者さんが多く、頭蓋・頭蓋内損傷、非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)、脳腫瘍、 くも膜下出血、破裂脳動脈瘤、脳梗塞などの疾患が上位を占めています。
脳神経外科では、脳血管障害(脳卒中)や重症頭部外傷などの急性期医療に重点をおくとともに、脳腫瘍、三叉神経痛・顔面痙攣などの機能的疾患、頸椎疾患まで幅広い疾患に対し、十分なインフォームド・コンセントを元に、QOLを重視した高度医療の提供を実践しています。
脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血では超急性期または急性期開頭クリッピング手術を原則とし、全身麻酔のリスクの高い高齢者や開頭手術の困難な症例に対しても、手術が可能です。もちろん、脳血管内手術による治療も可能です。脳塞栓症(発症3時間以内)の治療に関しては、超選択的マイクロカテーテルを用いた血栓溶解療法も行っておりましたが、最近、tPA製剤の静脈内投与が日本でも可能となり、今後の治療の主流となるものと思われます。

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 137 31.55 27.63 53.28 83.39
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 57 18.30 20.87 0.00 66.51
070350xx97xxxx 椎間板変性、ヘルニアその他の手術あり 41 12.76 17.07 2.44 61.27
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む)人工関節再置換術等 34 22.65 24.42 0.00 71.82
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む)腱縫合術等 32 8.41 11.91 0.00 47.03

当院の整形外科全体での平均年齢は64.8歳と高齢の患者さんが多く、中でも股関節大腿近位骨折は平均年齢は83.4歳と高く、患者数も全体の約20%を占めています。他には脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎、四肢筋腱損傷、椎間板変性、ヘルニアなど高齢者に多い疾患が上位を占めています。
年間約150-200件の脊椎手術を行っており、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症(ようぶ・せきちゅうかん・きょうさくしょう)手術に顕微鏡を利用しておりますので、手術翌日より歩行開始し、約1週間で退院可能です。また腰椎すべり症を直す腰椎固定術に対して、すこしでも患者さんの身体に優しい手術をめざし、独自の改良を重ねております。
肩関節の疾患としては、腱板断裂・凍結肩・反復性脱臼・変形性関節症など様々な疾患があります。現在腱板 断裂・反復性脱臼・凍結肩に対しては勿論のこと、外傷に対しても病態に応じて関節鏡を用いて手術を行っています。肩関節手術は、病態によっては関節鏡手術 による患者さんに優しい手術が可能になってきており、従来よりも術後の痛みが少なく、回復が早くなっています。
下肢の関節疾患は、変形性関節症、骨壊死、リウマチなど多岐にわたります。当科では、患者さんの原疾患はもちろん、年齢や活動性、職業、関節の状態など、さまざまな要因を十分に検討し手術を適応しています。手術方法は、患者さん自身の関節を残す関節温存手術や、人工関節置換術が主なものになります。
足関節疾患の中でも、外反母趾・扁平足障害・変形性足関節症などは少 子高齢化に伴い、今後ますます増加することが予想されています。また、足は様々な外傷を受けやすい場所であり、近年特に外傷による靱帯損傷や軟骨損傷など に対する低侵襲な関節鏡視下手術が数多く開発されています。
およそ半数が骨折などの外傷手術ですが、三次救急病院の整形外科として、いかなる外傷に対しても機能を最大限に温存する治療を行っております。

産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 70 11.77 9.88 0.00 34.89
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 70 2.69 6.18 0.00 0.00
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘手術等 46 11.00 10.05 0.00 45.43
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 30 16.40 20.79 3.33 31.77
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 29 11.90 9.44 0.00 69.07

当院の産婦人科全体での平均年齢は37.0歳で、妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害、胎児及び胎児付属物の異常、早産、切迫早産、子宮頸・体部の悪性腫瘍、子宮の良性腫瘍などの疾患が上位を占めています。
当院はNICU(未熟児専門の医療設備、スタッフ)を備え、また各科との連係を密にあらゆる合併症の妊婦さんの治療を行っています。夫立ち会い分娩も可能です。分娩は自然分娩を基本としています。
外来妊婦検診では、最新のカラードプラー超音波検査(胎児の血流測定が可能)を行い、胎児の状態を迅速に診断可能です。
婦人科疾患はすべての情報を提供し、理解していただいて(インフォームドコンセント)、治療法の選択を行っています。

皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 12 9.58 11.97 0.00 65.00
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 8.96 - -
080080xxxxxxxx 痒疹、蕁麻疹 - - 6.58 - -
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし - - 11.28 - -
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2なし - - 30.11 - -

当院の皮膚科全体での平均年齢は59.5歳と高齢の患者さんが多く、急性膿皮症、帯状疱疹など高齢者に多い疾患が上位を占めています。
湿疹、蕁麻疹、虫さされ、水虫、イボ、ニキビなどの身近な疾患からアトピー性皮膚炎や乾癬まで幅広く皮膚疾患全般の診療を行っています。 最新の外用療法や内服療法のほか、紫外線照射装置を用いた光化学療法(PUVA療法)、高周波手術装置(電気メス)による電気凝固法、液体窒素による凍結療法などの治療法を取り入れており、それぞれの疾患に必要で、それぞれの方に最適な方法を選んで治療しています。また膠原病など全身性の疾患や皮膚腫瘍などの手術が必要な疾患については他科と協力しながら適切な治療を行うようにしています。

注)患者数が10人未満の場合は、該当する項目の値を、-(ハイフン)として記載しています。

形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 21 2.14 3.44 0.00 64.10
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む)鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 18 4.39 5.80 0.00 30.61
090010xx05xxxx 乳房の悪性腫瘍 組織拡張器による再建手術(一連につき)乳房(再建手術)の場合等 15 8.87 7.91 0.00 58.20
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 13 4.69 4.28 0.00 47.08
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 13 13.46 11.97 7.69 66.85

当院の形成外科全体での平均年齢は53.4歳で、顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。)、急性膿皮症、眼瞼下垂、乳房の悪性腫瘍 組織拡張器による再建手術などの疾患が上位を占めています。
体表に生じた変形や異常を、機能と形態の両面から治療する外科系の専門領域です。身体の表面に異常がある疾患を対象として、より正常に、より美しく治します。身体の表面というと、頭のてっぺんから足の先まですべての範囲であり、治療を行う疾患は多岐にわたります。
当科では、特に創傷、皮膚・皮下腫瘍の治療に力を注いでいます。きれいに速やかに傷を治す、治りにくい傷を治すことを目的とし、様々な専門的手技や、各種の薬剤・治療材料を用いて診療しています。
最近は、慢性動脈閉塞症や糖尿病が原因の足の壊疽や皮膚潰瘍が増加しており、当院循環器内科医と連携し、できるだけ大切断を回避し、歩行して退院できることを目標に治療しています。腫瘍に対しては、基本的に手術加療を行っており、完全な切除と整容的に優れた再建を目指しています。

泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110200xx04xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的レーザー前立腺切除術 123 5.88 7.78 0.00 71.21
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 62 8.40 9.98 0.00 74.05
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 61 4.84 5.83 1.64 62.16
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 36 6.97 7.44 0.00 73.47
11001xxx01x0xx 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 22 12.86 12.52 0.00 65.00

当院の泌尿器科全体での平均年齢は70.7歳と高齢の患者さんが多く、前立腺肥大症等、上部尿路疾患、膀胱腫瘍、腎盂・尿管の悪性腫瘍など高齢者に多い疾患が上位を占めています。中でも前立腺肥大症等は患者数が全体の約39%を占めています。
当科では、以下にあげる疾患を主な対象としています。
①尿路系(腎臓・尿管・膀胱・尿道など)および男性生殖器系(前立腺・陰茎・陰嚢内臓器)などの腫瘍・結石・感染・外傷性疾患。
②排尿機能異常に関する諸問題(排尿困難、尿失禁など)。
③副腎腫瘍をはじめとする後腹膜腔の腫瘍性疾患。
富山県西部地区の基幹病院として、先端医療を取り入れながら、患者さんの希望・生活の質を重視した診療を心がけています。
前立腺肥大症は高齢男性の排尿困の原因の多くを占める疾患です。当科では、内視鏡手術(ホルミウムレーザー前立腺核出術;HoLEP、もしくは経尿道的前立腺切除術;TUR-P)をお勧めしています。手術により(薬物療法では得ることのできない)著しい改善と根治が得られます。
結石の外科的治療法である、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、内視鏡手術(経尿道的腎尿管砕石術(TUL)、経皮的腎砕石術(PNL))、いずれの治療法にも対応しています。

眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 13 6.85 7.72 0.00 69.23
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 11 9.36 10.53 0.00 57.36
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 - - 8.27 - -
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり片眼 - - 7.01 - -
020250xx97xxxx 結膜の障害 手術あり - - 3.40 - -

当院の眼科全体での平均年齢は67.1歳と高齢の患者さんが多く、黄斑、後極変性、網膜剥離、硝子体疾患、糖尿病性増殖性網膜症、緑内障など高齢者に多い疾患が上位を占めています。白内障の患者さんは除いています。
緑内障は視神経の神経線維層が減っていく病気です。原因は不明ですが眼圧(眼の固さ)と関係があるといわれています。ふだん物を見るときは網膜の中心部(黄斑部)でものを見ます。緑内障では周辺の神経線維から減っていくため中心部に緑内障の障害が及ぶまでは自覚症状がほとんどないのが特徴です。
網膜前膜は網膜の上に薄い膜がはって黄斑部にしわができます。その結果、物が歪んで見え、視力が低下する病気です。硝子体手術で膜を取り除きます。
網膜剥離は網膜に穴があき、裏側に水が回り網膜がはがれてくる病気です。硝子体手術で網膜を牽引している硝子体をとり穴の周囲にレーザー光線をあて、眼内にガスなどをいれて穴を塞ぎます。

注)患者数が10人未満の場合は、該当する項目の値を、-(ハイフン)として記載しています。

耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100020xx01x0xx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2なし 45 7.64 9.27 0.00 56.00
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 28 4.96 7.47 0.00 53.71
030428xxxxxxxx 突発性難聴 20 9.05 9.37 0.00 62.50
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 18 7.22 8.12 0.00 14.61
030280xxxxxxxx 声帯ポリープ、結節 12 5.42 5.43 0.00 56.33

当院の耳鼻咽喉科全体での平均年齢は53.5歳で、甲状腺の悪性腫瘍、慢性副鼻腔炎、頭頸部悪性腫瘍、扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、突発性難聴などの疾患が上位を占めています。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域では耳下腺腫瘍や甲状腺腫瘍のように顔面神経(顔の表情をつくる働き)や反回神経(喉の声帯を動かす)が腫瘍の切除の際に危険にさらされることがあります。そのような場合に神経の状態を確認する最新型モニター装置を常時使用しています。
頭頸部がん領域では、初めての分子標的治療薬の使用が2012年12月に認可されました。このお薬は上皮成長因子受容体(EGFR)を標的にして、それに結合して細胞が増殖する仕組みが働かなくする作用があります。従来の抗がん剤に比して副作用が軽く、高齢の患者さんや再発症例でも比較的安全に使用することが可能です。当科では現在、積極的に多くの患者さんに使用しています。特に従来あまり有効な治療法がなかった再発、転移の症例で安全かつ有効に使用できています。
当科の最大の特徴は、耳鼻咽喉科の病気全般について積極的に取り組んでいることです。高度な治療技術が要求される難聴や悪性腫瘍(頭頸部がん)について、充分な知識と経験を持った医師が責任を持って診療にあたっています。また当院では十分な治療ができないときは、高次医療機関を紹介いたします。

神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 40 16.33 16.54 12.50 66.13
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 16 14.56 18.76 0.00 70.44
010090xxxxx00x 多発性硬化症 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 20.73 13.92 0.00 44.82
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 12.91 7.12 9.09 56.64
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等24あり 副傷病なし - - 18.04 - -

当院の神経内科全体での平均年齢は68.7歳と高齢の患者さんが多く、脳梗塞(アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症、ラクナ梗塞等)、多発性硬化症、てんかんなどの疾患が上位を占めています。中でも脳梗塞は高齢の患者さんが多く全体の約50%を占めています。
神経内科は比較的新しい診療科で、心療内科や精神神経科と間違えられることがありますが、基本的に「脳・脊髄・末梢神経・筋肉の疾患を内科的に治療する科」と考えていただければわかりやすいかと思います。
神経内科の主な症状としては、意識がはっきりしない。時々意識を失う。頭痛、めまい、しびれ、痛み、記憶障害、言葉がはっきりしない / 出づらい、まぶたが下がる、ものが二重に見える、ものが飲み込みにくい / むせる、舌が動かしづらい、体や手足の力が入らない、手足がふるえる、動作が遅い、ころびやすい / 歩きづらい、立てない、顔がぴくぴくするなどです。

注)患者数が10人未満の場合は、該当する項目の値を、-(ハイフン)として記載しています。

胸部外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 96 11.84 12.73 0.00 67.61
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 23 10.17 10.09 0.00 34.35
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 6.59 9.14 5.88 48.00
050161xx9900xx 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 16 25.31 18.27 18.75 72.31
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし 16 4.31 8.87 0.00 70.44

当院の胸部外科全体での平均年齢は66.3歳と高齢の患者さんが多く、肺の悪性腫瘍、解離性大動脈瘤、閉塞性動脈疾患など高齢者に多い疾患が上位を占めています。他には平均年齢が50歳以下の気胸が上位にあります。中でも肺の悪性腫瘍は患者数が全体の約30%を占めています。
治療方針の決定や手術後・退院後の加療に関しては,呼吸器内科,腫瘍内科,循環器内科,麻酔科,放射線科,リハビリ科や県西部の開業医の先生方と緊密に連携して診療にあたっています。
当院は県西部における3次救急病院として幅広く対応し、安全確実な治療を提供できるよう努力しています。365日24時間体制で緊急症例に対応できるようにもなっています。

消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃・十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 72 8.01 9.02 1.39 71.92
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 72 16.00 11.06 1.39 77.24
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 48 8.85 7.89 0.00 57.54
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 44 7.55 5.50 0.00 59.91
060050xx0310xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む)肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 42 17.71 15.96 0.00 75.24

当院の消化器内科全体での平均年齢は69.8歳と高齢の患者さんが多く、食道・胃・結腸(虫垂を含む。)・直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍、肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 、胆管(肝内外)結石・胆管炎、膵臓・脾臓の腫瘍 など高齢者に多い疾患が上位を占めています。
当科では、その日のうちに、血液検査・内視鏡検査・腹部超音波検査を施行することが可能であり、また緊急時にはCT検査なども施行し、できるだけ迅速に診断をつけ治療方針を決定できるような体制をとっています。また、開業医や、他病院との連携に力を入れており、紹介患者さんは優先的に診察いたします。
検査・治療は、上部・下部(S状結腸)内視鏡検査、下部(全大腸)内視鏡検査、内視鏡的逆行性胆管膵管造影や、治療内視鏡(内視鏡的止血術、内視鏡的粘膜切除術、食道静脈瘤硬化療法・結紮術、内視鏡的胃瘻造設術、内視鏡的胆道ドレナージ・ステント留置・総胆管結石除去術、アルゴンプラズマ焼灼術など)、肝生検や肝細胞癌に対する経皮経肝的局所療法(ラジオ波熱焼灼療法、エタノール局注療法)、などを行っています。
平成27年4月より、超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)システムを導入し、粘膜の下に隠れている腫瘍やがんに対しての組織採取が可能であり、これまで通常検査で診断困難とされていた症例に対しても、より正確な診断に近づけるようになりました。
院内の総合的がん診療センターを核に、全科的に癌化学療法に力を入れています。食道癌・胃癌・膵臓癌・胆管癌・肝癌・大腸癌、消化管間質腫瘍(GIST)等に対する最新のレジメンを導入しており、また臨床試験にも積極的に参加し、大学病院とも協力し、多数例の患者さんに化学療法を導入しています。

循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 231 5.44 5.51 0.00 67.52
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 146 2.86 3.06 0.00 71.55
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 82 4.37 4.71 0.00 72.52
050050xx99130x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等23あり 副傷病なし 64 3.84 5.94 0.00 68.94
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 38 24.21 21.25 15.79 87.63

当院の循環器内科全体での平均年齢は72.5歳と高齢の患者さんが多く、狭心症、慢性虚血性心疾患 、頻脈性不整脈、心不全、閉塞性動脈疾患、徐脈性不整脈、急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞など高齢者に多い疾患が上位を占めています。
循環器内科は、各種の心臓病や血管病を診断・治療する診療科です。心臓病とは、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や各種不整脈、種々の原因による心不全、心臓弁膜症などで、血管病とは四肢の動脈硬化病や肺動脈疾患などです。
これらのうち虚血性心疾患に対しては、2012年3月に導入された心臓カテーテル装置(2台)や心臓CT装置を用いて迅速で正確な診断を行い、心臓血管外科とも協力し、各症例ごとに最適な治療方針を決定しています。心臓カテーテル検査は、そのほとんどを局所麻酔で手首からのカテーテル挿入で行っています。冠動脈に狭窄や閉塞があった場合、重症であれば心臓血管外科に冠動脈バイパス術を依頼し、軽症から中等症にはカテーテル治療(PCI:経皮的冠動脈インターベンション)を行なっており、退院後から通常の日常生活に戻ることが可能です。また、2013年9月より高速回転式経皮径管アテレクトミー(ロータブレーター)の施設基準を満たし、これを用いたカテーテル治療も開始いています。冠動脈石灰化の強い病変にも対応できるようになりました。さらに富山県西部地区において三次救急指定病院は現在当院のみであり、24時間365日急性心筋梗塞症の受け入れを行なっております。看護師・放射線技師・生理検査技師・臨床工学士が常に待機しており、夜間・休日を問わず緊急カテーテル検査や緊急カテーテル治療を行なっています。

救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 30 4.20 5.24 0.00 68.37
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 18 6.44 9.87 5.56 63.11
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒)手術・処置等2なし 副傷病なし 17 3.12 3.64 5.88 51.24
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 15 2.80 7.52 0.00 63.93
161020xxxxx00x 体温異常 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 7.79 5.81 7.14 75.50

当院の救急科全体での平均年齢は66.5歳で、頭蓋・頭蓋内損傷、前庭機能障害、薬物中毒(その他の中毒)、体温異常など多様な疾患が上位を占めています。
救命救急センターは富山県西部地区において三次救急の対応をしています。重症患者(心肺停止、ショック、重症外傷、脳血管障害、急性中毒など)の診療を、必要に応じて各診療科と連携をとりながら24時間365日体制で行っています。
救急科は救急外来における救急車搬送患者、およびトリアージレベルの高いwalk in重症患者の初期診療、また集中治療病棟/救命救急病棟における集中治療管理、院内急変時のコードブルー対応などを行っています。

総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 21.25 - -
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし - - 12.43 - -
110290xx99x00x 急性腎不全 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 14.60 - -
040081xx97x0xx 誤嚥性肺炎 手術あり 手術・処置等2なし - - 41.29 - -
040150xx99x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術なし 手術・処置等2なし - - 23.87 - -

当院の総合診療科全体での平均年齢は75..6歳で、誤嚥性肺炎、腎臓または尿路の感染症、急性腎不全、脳梗塞など多様な疾患が上位を占めています。
総合診療科では、内科疾患全般、感染症疾患、高齢者特有の疾患に関わる診療を行っています。
外来では内科新患外来に加わり、患者さんの総合的な診療を行っています。どの診療科を受診すればよいかわからない患者さんや感染性疾患を疑う患者さんの受診窓口として機能しています。
また高齢者に特有の問題点を持った患者さんを対象にした「高齢者総合診療外来」を行っています。高齢者の生活の質をいかに維持するか、をテーマにしています。認知症や、老人のうつ症状などの気分障害、転倒、薬の飲み過ぎ(多剤処方)、衰弱などといった高齢者に特有の問題点に関しての診療や、潜在的な問題がないかをスクリーニングする高齢者の総合評価に関わる診療を行います。

注)患者数が10人未満の場合は、該当する項目の値を、-(ハイフン)として記載しています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 136 21 22 76 - 10 1 7
大腸癌 59 36 71 84 18 47 1 7
乳癌 39 30 13 - - 10 1 7
肺癌 88 16 39 124 67 128 1 7
肝癌 - 13 16 17 - 79 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

定義
日本人に多い5大癌(胃・大腸・肺・乳房・肝臓)の症例を初発のUICC病期(ステージ)分類別に集計ています。なお、再発癌は症例数のみを別に集計しています。
病期分類とは、癌の進行の程度を知るための指標です。癌が体の一部にとどまっているか、広い範囲に広がっているかの目安になります。また、癌の発生場所や大きさ・広がりだけでなく、がん細胞の性質によっても病期分類は決まってきます。病期はⅠ期からⅣ期までの4段階であり、Ⅰ期に近いほど癌が小さくとどまっている状態(早期癌)で、Ⅳ期に近いほど広がっている状態(進行癌)です。
がん診断のための検査入院は不明に含まれています。
解説
胃癌、肺癌のStageⅠが多い理由は、毎年の健康診断による癌の早期発見があげられます。StageⅣが多い理由としては、主に末期患者さんの他院からの紹介によるものと胃癌では32.8%、大腸癌では33.8%、肺癌では36.5%が再入院によるもので患者さんが多い要因となっています。
当院の総合的がん診療センターは、「地域がん診療連携拠点病院」として地域のがん医療の中核を担い、がん診療に関わる専門医や専門的な知識と技能を有する薬剤師や看護師などの医療スタッフを集中させ、手厚いがん診療を提供しています。
前年度比較
5大癌全体のStageⅠからStageⅣの合計で前年度比較した場合、約18%増加しています。そのうち肺癌:約38%増、胃癌:約20%増と特に増加率が高くなっています。

注)症例数が10未満の場合は、該当する項目の値を、-(ハイフン)として記載しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 41 10.85 59.41
中等症 139 15.73 78.24
重症 29 19.93 84.03
超重症 - - -
不明 - - -

定義
病院外で日常生活をしていた人に発症する肺胞(はいほう:空気がたまるところ)の急性炎症です。呼吸困難などの局所症状があり,その他,発熱や全身倦怠感などの全身症状で急性に発症します。 高齢者では症状がはっきりしない場合もあります。 原因菌の多くは肺炎球菌(はいえんきゅうきん)、インフルエンザ桿菌(かんきん)で、インフルエンザ流行期ではウイルス性の肺炎も頻度が高くなります。
解説
中等症の患者さんの入院が多くなっています。平均在院日数は重症度が高くなるにつれて長い治療期間を要する傾向にあります。軽症の患者さんの平均年齢が50歳代であるのに比べ、重症度が上がるほど70歳から80歳代と高齢の患者さんが多くなっています。
前年度比較
患者数は前年度に比べ全体で約80%増加しています。平均在院日数おいては軽症は約1日短くなっていますが重症においては約4日長くなっています。平均年齢においては軽症5.7歳、中等症約2.6歳、重症4.4歳と全体的に高くなっています。

注)患者数が10人未満の場合は、該当する項目の値を、-(ハイフン)として記載しています。

脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 14 6.79 75.43 0.00
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 213 26.19 74.22 24.58
その他 27 23.67 74.74 1.67
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -

定義
入院中に医療資源を最も投入した傷病名のICD10コードで脳梗塞を対象に上3桁で集計しています。
脳梗塞とは、脳の血管が詰まったり何らかの原因で脳の血のめぐりが正常の5分の1から10分の1くらいに低下し、脳組織が酸素欠乏や栄養不足に陥り、その状態がある程度の時間続いた結果、その部位の脳組織が壊死(梗塞)してしまったものをいいます。
解説
患者数は全体で約10%増加しています。脳梗塞の患者さんのうち、発症3日目以内の急性期が全体の約88%になっています。脳動脈の閉塞および狭窄、脳梗塞に至らなかったもの、脳血管疾患,詳細不明においては平均年齢が30歳前後となっています。
当院の救命救急センターは富山県西部地区において当院のみであり、圏内人口約45万人の三次救急に対応しています。急性脳梗塞おいても常時CT・MRI・超音波検査などができる体制を整えており、救命救急センターでの診療を必要に応じて、各診療科と連携をとりながら24時間365日体制で行っています。
前年度比較
患者数は全体で約10%増加しています。平均在院日数おいては脳梗塞その他が4.7日長くなっています。平均年齢は前年度と比較して大きな変化はありません。

注)患者数が10人未満の場合は、該当する項目の値を、-(ハイフン)として記載しています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
k610-3 内シャント又は外シャント設置術 16 16.31 20.50 0.00 72.94
k510 気管支腫瘍摘出術(気管支鏡又は気管支ファイバースコープ) 10 2.40 5.20 0.00 75.20
k616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 10 6.80 17.10 0.00 69.30
k654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
k664 胃瘻増設術(経皮的内視鏡下胃瘻増設術、腹腔鏡下胃瘻増設術を含む) - - - - -

内科の主要手術では、腎機能低下により血液透析を必要とする患者さんを対象に、血液透析に必要なシャント血管を作成する内シャント又は外シャント設置術や経皮的シャント拡張術・血栓除去術など腎機能障害治療のための手術を多く施行しています。
蛋白尿・血尿などの検尿異常や腎障害の精密検査、ならびに、腎炎、腎不全、各種膠原病の診断・治療を行っています。特に腎不全の治療については、低蛋白食療法を基本として、厳重な血圧管理、および腎障害に対する特殊治療などを組み合わせて、総合的にきめ細かく行っています。
また、腎不全が進行した場合には、透析治療も合わせて実施しています。

注)患者数が10人未満の場合は、該当する項目の値を、-(ハイフン)として記載しています。

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
k672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 89 1.74 5.20 0.00 65.93
k634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 77 0.65 2.58 0.00 65.13
k719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 73 4.68 12.75 2.74 74.66
k740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 46 3.74 17.11 2.17 69.65
k655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 43 1.16 14.40 0.00 70.93

外科の主要手術では、腹腔鏡下胆嚢摘出術、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術等の患者さんに負担の少ない腹腔鏡下手術を多く施行しています。乳房の悪性腫瘍が対象となる乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)も多く施行しています。
外科では主に手術を要する一般・消化器および乳腺疾患の診療を行っています。食道・胃・大腸・肝胆膵・乳腺などの悪性腫瘍、ヘルニア・虫垂炎などの良性疾患や腹部外傷など年間約900例の手術を行っています。
上部消化管グループは毎年100例程度の胃癌手術を行っています(約50%余を占めるStage I胃癌を対象として腹腔鏡下手術を実施)。胃癌に対しては化学療法にも力を注いでおり、数多くの治験・臨床試験に参加しています。食道癌では術前化学療法を取り入れ、高齢者の手術や放射線化学療法後の救済手術にも取り組んでいます。下部消化管グループの大腸癌手術症例数は年間180例を超え、95%以上の症例に腹腔鏡下手術を実施しています。化学療法では腫瘍内科と連携し、急速に進歩する治療法を遅滞なく提供できる状況を確保しています。また、毎週水曜日に予約制でストーマ(人工肛門)外来を行っています。皮膚・排泄ケア認定看護師と共に、ストーマを有する方へきめ細かく対応しています。肝胆膵グループでは、肝胆膵の悪性腫瘍等に対する手術が年間50-60例程度、早期退院が可能な腹腔鏡下胆嚢摘出術(適応に応じて単孔式も検討)を年間100-120例程行っています。急性胆嚢炎に対する早期腹腔鏡手術にも対応しています。乳腺グループは、年間 80-100例程度の乳癌手術を行っています。形成外科と連携した再建手術、放射線療法、化学療法など十分な診療が提供できる状況を確保しています。肝胆膵・乳腺については開業医の先生にも提携・支援をしていただいています。

脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
k164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 50 0.62 11.54 4.00 74.74
k1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
k1781 脳血管内手術(1箇所) - - - - -
k1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -
k1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -

脳神経外科の主要手術では、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術の手術が特に多く、頭蓋内腫瘍摘出術、脳血管内手術、頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内)、脳動脈瘤頸部クリッピング等も多く施行しています。
年間入院患者総数は約400人、手術件数は年間約170例前後です。脳血管障害70例(クリッピング、頸動脈内膜剥離術、脳内血腫除去術など)、頭部外傷(慢性硬膜下血腫を含む)40例、脳腫瘍30例、脊椎・脊髄疾患5例、機能的外科手術数例などです。転移性脳腫瘍では、低侵襲的なエックス・ナイフ(定位放射線治療)が治療の第一選択で年間30例程を治療しています。
慢性硬膜下血腫は、頭の骨(頭蓋骨)のすぐ内側には硬膜と呼ばれる膜がありますが、この硬膜の内側にじわじわと出血が起こって血液の塊(血腫)が出来た状態をいいます。血液や髄液などがほんの少し貯まっただけでは無症状のことがほとんどですが、血液の量が多くなると次第に脳を圧迫して症状がでてきます。症状は頭痛、手足の麻痺、歩行障害、思考力の低下、認知症状、てんかん発作などです。脳梗塞などの脳血管障害や脳腫瘍などの症状と似ているものもあります。これらの病気は一度症状がでてしまうと元通りにはならずに後遺症が残ってしまうことが多いのですが、慢性硬膜下血腫は簡単な手術で大抵よくなります。

注)患者数が10人未満の場合は、該当する項目の値を、-(ハイフン)として記載しています。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
k0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 119 4.94 24.55 47.06 82.19
k0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 76 1.51 20.70 1.32 73.68
k0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 53 2.60 12.23 1.89 58.70
k080-41 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単) 52 1.08 15.71 0.00 67.04
k0811 人口骨頭挿入術(肩、股) 39 7.18 24.41 61.54 81.03

整形外科の主要手術では、骨折観血的手術が特に多く、人工関節置換術(肩,股,膝)や人工骨頭挿入術、椎間板摘出術、関節鏡下肩腱板断裂術などの関節鏡下の手術も多く施行しています。
年間800件以上の手術を行っております。およそ半数が骨折などの外傷手術ですが、三次救急病院の整形外科として、いかなる外傷に対しても機能を最大限に温存する治療を行っております。
年間約150-200件の脊椎手術を行っており、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症手術に顕微鏡を利用しておりますので、手術翌日より歩行開始し、約1週間で退院可能です。
腱板 断裂・反復性脱臼・凍結肩に対しては勿論のこと、外傷に対しても病態に応じて関節鏡を用いて手術を行っています。肩関節手術は、病態によっては関節鏡手術 による患者さんに優しい手術が可能になってきており、従来よりも術後の痛みが少なく、回復が早くなっています。昨年度の肩関節鏡視下手術は70件を越え、 年々増えています。

産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
k8982 帝王切開術(選択帝王切開) 92 10.84 9.26 0.00 35.13
k877 子宮全摘術 44 1.00 9.23 0.00 48.41
k8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 40 4.20 10.13 0.00 33.30
k8654 子宮脱手術(膣壁形成手術及び子宮全摘術)(膣式、腹式) 22 1.50 10.18 0.00 67.77
k8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 21 1.10 6.48 0.00 38.95

産婦人科の平成28年度の分娩数は460件で、そのうち帝王切開術による分娩が28.0%と多くなっています。その他の主要手術では、子宮全摘術、子宮附属器腫瘍摘出術、子宮脱手術などの手術も多く施行しています。
肉体的に負担の少ない手術を目指しています。
膣式の子宮摘出や尿失禁の手術(お腹に傷はつきません) 、腹腔鏡での手術(お腹に10ミリ程度の傷を2,3箇所つけて、子宮筋腫、卵巣腫瘍を摘出) 、子宮鏡での手術(膣から子宮にカメラを入れて子宮を残したまま筋腫を切除)の手術を積極的に行っています。

形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
k2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼拳筋前転法) 16 0.00 1.06 0.00 60.13
k333 鼻骨骨折整復固定術 14 1.00 1.36 0.00 31.00
k476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 12 1.00 6.42 0.00 56.92
k0064 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径12cm以上) - - - - -
k0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - - - - -

形成外科の主要手術では、眼瞼下垂症手術、鼻骨骨折整復固定術、皮膚・皮下腫瘍摘出術,ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後)などの手術を多く施行しています。
形成外科では、特に創傷、皮膚・皮下腫瘍の治療に力を注いでいます。きれいに速やかに傷を治す、治りにくい傷を治すことを目的とし、様々な専門的手技や、各種の薬剤・治療材料を用いて診療しています。
最近は、慢性動脈閉塞症や糖尿病が原因の足の壊疽や皮膚潰瘍が増加しており、当院循環器内科医と連携し、できるだけ大切断を回避し、歩行して退院できることを目標に治療しています。腫瘍に対しては、基本的に手術加療を行っており、完全な切除と整容的に優れた再建を目指しています。
また眼瞼下垂症に対しても、手術を多く行っています。眼瞼下垂症とは、目が開きにくく、まぶたが重いという状態で、それとともに眉毛が高く上がり、おでこに深いシワが生じるようになります。
手術により目が開きやすくなり、肩こりや頭痛が改善することもあります。術後、一時的にまぶたの腫れ、内出血が生じますが、2~3週間で改善します。

注)患者数が10人未満の場合は、該当する項目の値を、-(ハイフン)として記載しています。

泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
k841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザー) 123 1.04 3.84 0.00 71.21
k7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 65 1.51 3.08 1.54 62.74
k8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 62 1.00 6.40 0.00 74.05
k8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 55 1.36 4.69 0.00 72.93
k773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 19 1.79 10.84 0.00 66.26

泌尿器科の主要手術では、経尿道的レーザー前立腺切除術が特に多く、経尿道的尿路結石除去術(レーザー)、経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用)、膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用)などの手術も多く施行しています。
年間約350件の手術を行っております。およそ30%が経尿道的前立腺切除術です。前立腺肥大症は高齢男性の排尿困の原因の多くを占める疾患です。内視鏡手術(ホルミウムレーザー前立腺核出術;HoLEP、もしくは経尿道的前立腺切除術;TUR-P)をお勧めしています。手術により(薬物療法では得ることのできない)著しい改善と根治が得られます。
結石の外科的治療法である、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、内視鏡手術(経尿道的腎尿管砕石術(TUL)、経皮的腎砕石術(PNL))、いずれの治療法にも対応しています。
表在性膀胱癌に対しては経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)を行い、再発予防対策として膀胱内薬物注入療法を検討します。浸潤性膀胱癌に対しては膀胱全摘除術を行います。尿路変更として、適応症例には回腸利用新膀胱を採用し術後のQOLを保つようにしています。

眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
k2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 420 0.00 1.40 0.00 74.81
k2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 44 0.00 6.64 0.00 66.84
k2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 12 0.00 5.75 0.00 73.00
k224 翼状片手術(弁の移植を要する) - - - - -
k2682 緑内障手術(流出路再建術) - - - - -

眼科の主要手術では、水晶体再建術が特に多く、硝子体茎顕微鏡下離断術、緑内障手術などの手術も多く施行しています。
年間約500件の手術を行っております。約80%が白内障に対する水晶体再建術です。白内障は高齢の患者さんが多くを占める疾患です。手術は片眼1泊2日で行っています。通常の白内障から成熟白内障などグレードはいろいろありますが、あまり進行してから手術を行うと手術の難易度もあがりますので少なくとも日常生活に都合が悪くなるころには手術をお勧めしています。
従来の網膜手術では眼内を観察するため眼球上に直接レンズを置く接触型で手術するのが主流でしたが、最近の手術では非接触型のレンズを顕微鏡に装着し、広い視野で手術する方法が進歩してきました。当院ではこのワイドビューイングシステムを導入し、より少ない侵襲で硝子体手術を行うことが可能です。

注)患者数が10人未満の場合は、該当する項目の値を、-(ハイフン)として記載しています。

耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
k4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除) 35 2.97 5.89 2.86 54.29
k340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 24 0.96 3.13 0.00 56.83
k3772 口蓋扁桃手術(摘出) 19 1.00 5.84 0.00 18.05
k3892 喉頭・声帯ポリープ切除術(直接喉頭鏡又はファイバースコープによるもの 16 1.06 3.69 0.00 54.13
k319 鼓室形成手術 12 1.00 6.50 0.00 46.17

耳鼻咽喉科の主要手術では、内視鏡下鼻・副鼻腔手術が多く、甲状腺悪性腫瘍手術、口蓋扁桃手術(摘出)などの手術も多く施行しています。
平成28年度は223件の手術を行っております。分野別手術件数においては、頭頸部悪性腫瘍が63件、鼻・副鼻腔疾患が41件、頸部良性疾患が39件となっています。
頭頸部がんは顔や口、のどの病気ですから、むやみに大きく切除すると手術後に顔が変形したり、発音が不明瞭になったり、食べ物の飲み込みが困難になったりします。現在では手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤)をうまく組み合わせて、なるべく障害が小さくなるように工夫して治療を行います。
一般的に早期がんであれば、手術は比較的短期間に治療が終了します。
鼻の副鼻腔手術(蓄膿症やアレルギー性鼻炎・副鼻腔炎の手術)は、眼球や脳が近くにあって時に危険性が生じることがあります。当科では2016年2月から、どこを手術しているかモニター上に示す新しいシステムが本格稼働し、複数洞を開ける手術では全例に使用して安全性の向上に努めています。
基本的に手術が最適な治療である場合はまずそれをお勧めしますが、最近では保存的な薬物治療など他の治療をうまく組み合わせて最善の結果がでるように努力いたしております。

胸部外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
k514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 45 1.16 9.69 0.00 67.47
k5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 26 3.58 7.19 0.00 41.96
k6171 下肢静脈瘤手術(抜去切除術) 22 0.50 1.00 0.00 67.23
k5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 20 14.25 31.20 10.00 74.85
k514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 19 1.00 7.79 0.00 67.05

胸部外科の主要手術では、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術に対する手術が特に多く、胸腔鏡下肺切除術、下肢静脈瘤手術、冠動脈、大動脈バイパス移植術などの手術も多く施行しています。
年間約270件の手術を行っております。肺がん、気胸などの肺疾患に対する肺切除術や縦隔腫瘍手術、心拍動下冠動脈バイパス手術や弁置換術などの心臓手術、大動脈瘤や動脈閉塞に対する人工血管手術、経皮的血管形成術や下肢静脈瘤などの血管手術を行っています。
胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術は胸腔鏡の進歩により肺癌に対する胸腔鏡を利用した小さな傷による肺癌手術(胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術)で行われます。胸腔鏡による手術の方が手術の浸襲は少なく、早く回復します。すべての外科手術に共通する疼痛も緩和されます。そのため早期離床と早期退院が可能になります。手術創が小さいため、美容の点では胸腔鏡下手術が優れています。

消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
k7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 582 0.21 1.22 0.00 67.70
k6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 73 0.25 6.79 1.37 72.23
k6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 70 1.26 13.60 0.00 72.94
k654 内視鏡的消化管止血術 54 0.41 9.94 5.56 71.85
k6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 51 4.43 10.16 0.00 76.45

消化器内科の主要手術では、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術に対する手術が特に多く、内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術、血管塞栓術、内視鏡的消化管止血術、内視鏡的乳頭拡張術、内視鏡的胆道ステント留置術などの手術も多く施行しています。
胃・大腸の良性ポリープや早期がんには、症例に応じて積極的に内視鏡的治療(EMR:内視鏡的粘膜切除術、ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術)を行っています。
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術はポリープや粘膜を確実に取り切るため大きく切除する際に大腸の穿孔を防ぐのに有効な手術です。内視鏡にて、病変の下層に生理食塩水を注入し病変を持ち上げます。内視鏡の先端部から出した輪状のワイヤーを掛け、弱い電流を流し切除する治療法です。(人体に影響のない高周波電流で焼き切ります)
内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術は内視鏡的粘膜下層剥離術で施行します。ポリープが大きい場合に適しています(但し、がんが粘膜層にとどまっている早期がんのみ適応)。食道や胃、大腸の壁は粘膜層、粘膜下層、筋層という3つの層からできていますが、がんは最も内側の層である粘膜層から発生するため、早期がんの中でもさらに早期の病変に対して、胃カメラや大腸カメラで消化管の内腔から粘膜層を含めた粘膜下層までを剥離し、病変を一括切除するという治療法です。
胃・大腸の良肝臓癌に対しては、経皮経肝的局所療法(ラジオ波熱焼灼療法、エタノール局注療法)、肝動脈化学塞栓療法(放射線科と連携)、リザーバー動注療法 (胸部外科と連携)などにて集学的な治療を、他科と協力して行っています。特に、最近は放射線科と連携してCT下ラジオ波熱焼灼療法を施行しています。
内視鏡的胆道ドレナージ・ステント留置・総胆管結石除去術などの、内視鏡治療を積極的に行っています。外科とタイアップしてランデブー法による総胆管結石の治療も行っています。

循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
k5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 208 1.96 3.13 0.00 68.16
k5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 111 2.05 4.23 0.90 72.00
k616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 45 1.38 3.84 2.22 70.64
k5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 33 2.82 2.94 0.00 63.61
k5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 30 2.67 11.60 6.67 79.30

循環器内科の主要手術では、経皮的カテーテル心筋焼灼術に対する手術が特に多く、経皮的冠動脈ステント留置術、四肢の血管拡張術・血栓除去術、などの手術も多く施行しています。
年間約200件以上の経皮的カテーテル心筋焼灼術を施行しており、不整脈が原因であり、治療の必要のないものから、突然死や脳梗塞を引き起こす重症例まであります。心臓カテーテル(血管に通す細い管)を使った治療法(アブレーション)で、根治できます。手術で開胸することがないため、患者さんの身体への負担が少ない治療法でもあります。平均在院日数は対前年と比べると約1日短縮しています。
経皮的冠動脈ステント留置術は、虚血性心疾患が原因であり、心筋梗塞や狭心症といった心筋の栄養血管である冠動脈の内腔が動脈硬化や血栓により狭窄または閉塞することによって、心筋が虚血状態(酸素不足)となり、やがては心筋が壊死に陥る疾患に対して、軽症から中等症にはカテーテル治療(PCI:経皮的冠動脈インターベンション)を行なっています。平均在院日数は対前年と比べると約1日短縮しています。
四肢の動脈硬化病のカテーテル治療も積極的に行なっています。喫煙者や糖尿病では下肢の動脈硬化を生じやすく、足が痛むからと整形外科に受診することが多いですが、下肢の冷感や歩行時の筋肉の痛みは下肢の血流不足が原因の可能性があります。下肢の血流障害は四肢の血圧を同時測定する(ABI)だけで簡単に発見できますし、異常があればMRI検査やCT検査で非侵襲的に動脈の異常が検出できます。動脈の狭窄や閉塞があれば虚血性心疾患と同様で、心臓血管外科と協議し、可能であれば血管内カテーテル治療(EVT)を行なっています。

救急科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
k386 気管切開術 - - - - -
k0003ロ 創傷処理(筋肉、臓器に達するもの)(長径10cm以上)(その他のもの) - - - - -
k6021 経皮的心肺補助法(初日) - - - - -

救急科では、気管切開術、創傷処理などの手術を施行しています。
救命救急センターに救急搬送された重症度が高い患者さんが多く、平成28年度は約3,400人の患者さんが救急搬送されています。
重症患者(心肺停止、ショック、重症外傷、脳血管障害、急性中毒など)の診療を、必要に応じて各診療科と連携をとりながら24時間365日体制で行っています。 救急科は救急外来における救急車搬送患者、およびトリアージレベルの高いwalk in重症患者の初期診療、また集中治療病棟/救命救急病棟における集中治療管理、院内急変時のコードブルー対応などを行っています。
院内で急変した重症患者や術後患者に対して集中治療を行っています。ここでは人工呼吸・血液浄化・経皮的心肺補助法(PCPS)・大動脈内バルーンパンピング(IABP)・脳低体温療法など濃厚な治療や看護が24時間体制で行われます。

注)患者数が10人未満の場合は、該当する項目の値を、-(ハイフン)として記載しています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 15 0.14
異なる 15 0.14
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 40 0.37
異なる - -

定義
DIC(播種性血管内凝固)、敗血症、真菌症、手術・処置などの合併症の患者数と発症率について、DPC病名(最も医療資源を投入した病名)と入院契機病名(入院のきっかけとなった病名)が「同一」か「異なる」に分けて集計しております。
解説
手術・処置などの合併症については、80%以上がDPC病名と入院契機病名が同一となっています。これは、手術・処置などの合併症を主訴として入院され、治療を受ける入院患者さんが多いということになります。
手術・処置などの合併症の内訳としては、後出血、術後腹腔内膿瘍などを含む「処置の合併症,他に分類されないもの」の症例が50%以上で、他に透析シャント閉塞を含む「心臓および血管のプロステーシス,挿入物および移植片のその他の合併症」、眼内レンズ脱臼を含む「その他の体内プロステーシス,挿入物および移植片の合併症」、造影剤ショックを含む「適正に投与された正しい薬物および薬剤の有害作用によるアナフィラキシーショック」の症例も多くなっています。
手術や処置などは合併症を起こさないように細心の注意を払って施行していますが、合併症はどうしても一定の確率で起こり得ます。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明したうえで、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。

注)症例数が10未満の場合は、該当する項目の値を、-(ハイフン)として記載しています。

更新履歴
2017/9/29
「平成28年度 病院指標」作成