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 診療科一覧 >歯科口腔外科

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歯科口腔外科


当科では、親知らずの抜歯から顎関節症、嚢胞、外傷、良性腫瘍、悪性腫瘍までの幅広い疾患に対し、各科と適切に連携しながら、地域完結型の医療をおこなっています。一般歯科診療につきましては、種々の合併症、基礎疾患を持った患者様の治療に限定いたしまして、各領域専門医と連携をとりながら安心して歯科治療を受けていただける体制をとっています。そのため、お身体の健康な方の一般歯科診療は、信頼できる開業医の先生をご紹介させていただいております。


平成22年の実績は、総外来患者が6306名(延)、初診患者が1674名、そのうち紹介患者は700名でした。口腔外科手術は、外来小手術が400例以上(智歯抜歯、歯根嚢胞、口腔粘膜腫瘍、粘液嚢胞、唾石など)、手術室手術が48例でした。内訳は全身麻酔手術45例(顎骨嚢胞17例、埋伏歯抜歯13例、口腔癌9例、その他6例)、局所麻酔手術3例(良性腫瘍3例)でした。入院患者数は72名で、その内訳は、埋伏歯24例、顎骨嚢胞19例、口腔悪性腫瘍13例(延)、重症感染症9例、口腔良性腫瘍1例、顎骨骨折1例、唾石1例、その他3例でした。

 


特 徴

埋伏歯の抜歯:局所麻酔単独や、静脈内鎮静法併用、または全身麻酔など、病態や患者様の要望に応じた麻酔法を選択し、術後の腫れや痛みの少ない抜歯を心がけております。
合併症をお持ちの患者様の抜歯など:他科と適切に連携しながら、合併症を最小限に抑える努力をしています。可能な限り抗凝固療法継続のまま抜歯を行い、局所止血にて対応しています。必要に応じて、合併症予防に抗生剤、消炎鎮痛剤の前投薬を行っています。
・口腔癌の治療:治療は手術を中心としておりますが、症例により化学療法、放射線療法の併用も行っております。また切除が広範囲に及ぶ場合には、再建手術を行っております。術後の全身的管理など、必要に応じて各科と適切に連携し治療を行っております。
・顎関節疾患の治療:治療法として、開口訓練と合わせた消炎剤による保存的療法を行っております。保存的な治療では困難な症例に対し、CT、MRI、透視下での顎関節造影による詳細な画像診断による顎関節病態の把握や、その後に連続して行う関節洗浄も症例に応じて治療法として行っております。
顎骨嚢胞・歯根嚢胞の手術:病変の確実な摘出はもとより、術後の機能を考慮し、歯を可及的に温存するように心がけています。また手術に際しましては、より無菌的な根管操作と歯根端切除手術を心がけております。
・舌痛症、舌炎、難治性口内炎、口腔乾燥症などの治療:口腔刺激の除去をはじめ、必要に応じて全身検査を行い、症例に応じて、貧血の改善や、口腔保湿剤、抗真菌剤、唾液分泌促進作用を持つ薬(シェーグレン症候群の場合)などの使用による早期の症状緩和を行っております。
・歯性感染に起因する重症感染症の治療:原因歯の状態を早期に判断し、可能であれば早期から歯科処置を併用しております。抗菌薬の点滴投与や、存在すれば他科と適切に連携しながら全身疾患(糖尿病など)のコントロールを行い、感染制御を行っております。
・顎骨骨折の治療:受傷前の咀嚼機能回復ために顎間固定を行い、固定期間を短縮するためプレート固定を併用しています。可能な症例には吸収性プレートを積極的に使用し、2回目の手術(プレート除去)を必要としない治療を目指しています。
 ほか、歯科インプラント、インプラント前提手術(上顎洞底拳上、顎堤形成・骨移植)、顎矯正手術、口腔ケア実践・指導、歯科臨床研修医指導など地域病診連携をはかりながら地域医療に貢献できればと考えております

 

歯科口腔外科 阿部一雄