当院の画像診断に関わる部署は27名の診療放射線技師と2名の受付事務員からなる画像診断部と常勤の放射線専門医5名、非常勤放射線専門医(放射線治療専門医)1名、看護師5名、受付事務員1名からなる放射線科の2部門から構成されています。 画像診断部では画像撮影、画像処理の専門家である診療放射線技師が一般撮影装置やCT、MRI、核医学撮影装置等の様々な撮像装置を用いて撮影部位や撮影目的に応じた最適な画像情報を提供しています。また放射線治療部門では治療計画に基づき適切な治療を行っています。 放射線科では5名の常勤の放射線専門医が画像診断部で撮影された様々な画像を専門知識に基づいて読影し報告書を作成しています。また 腹部、乳腺、甲状腺などの超音波検査を主の午前中に行っています。そのほか様々なIVR(血管内手術など画像診断装置を利用して行う様々な治療)を常時行っています。 CT(コンピューター断層撮影装置)やMRI(磁気共鳴画像撮像装置)は現代の医療に欠かせない診断装置であり、非侵襲的に体の内部情報を多く得ることができます。現当院では64列と4列のマルチスライスCT2台と1.5T(テスラ)の高磁場MRI装置と開放型のMRI装置の2台が稼働しています。 マルチスライスCTでは比較的短時間で全身を調べる事ができるほか、局所をより精密に撮像し3次元画像で観察することも可能です。全身の血管系の検査(頭部、頚部、心臓、大動脈、下肢など)が64列CTで可能となっています。MRIは撮像に時間を要するもののCTとはまた違った情報を得ることが可能で様々な疾患や腫瘍等の性状診断や脳梗塞や整形外科の診断に威力を発揮しています。また頭部や骨盤・下肢動脈撮影や胆道撮影などの特殊検査にも日々活用されています。 IVRは画像診断装置を利用し様々な処置、治療を行う手技の事を云います。交通事故による体内での出血の止血治療や悪性腫瘍の治療、狭窄血管の拡張、動脈瘤の塞栓治療、胆道系のステントなど多くの領域でIVRによる治療が行われています。当院ではマルチスライスCTとDSA装置(血管撮影装置)を組み合わせたアンギオCT装置が導入されています。この装置は血管撮影検査やIVR手技の際の放射線被曝をできるだけ少なくするように様々な工夫されているほか、従来の血管撮影にCTによる断層像を加えより詳細な評価が可能でより最適なIVR治療手技に役立てられています。 非血管系IVRでは各科と協力しながら積極的に行っています。原発性肝癌に対してはラジオ治療(RFA)を消化器科と協力して実施しており、CTを用いて正確な穿刺を行っています(図1、2)。また閉塞性黄疸に対しては経皮的ドレナージ(PTBD)を外科と協力して実施しており、手術適応のない場合は胆管メタリックステントを留置して患者さんのQOL向上を目指しています(図3、4)。その他肺腫瘍に対するCTガイド下生検術や各種膿瘍ドレナージも行っています。
図1 CTを用いた肝癌に対するラジオ波針の穿刺
図2 ラジオ波治療後のCT画像
図3 経皮的胆管マルチステント留置術
図4 ステント留置後のCT画像
核医学診断は、放射性同位元素を用いた検査法で、心疾患、脳疾患、肺疾患や悪性腫瘍などの多くの病気の情報を得ることができます。CTやMRIと異なり心筋血流や心機能の評価など色々な臓器の血流や機能、代謝などを評価できることが特徴の1つです。 放射線治療装置は、平成12年に新しい装置を導入し様々な悪性腫瘍を中心とした疾患の治療に役立っています。当院ではCTシュミレーター(CT診断装置を利用した放射線治療計画装置)を使用し放射線専門医(非常勤)による3次元的な精密放射線治療を行っています。 放射線科では、救急医療に対しても積極的に参加しています。地域医療にさらに役立てる部門として、医療の向上に努めたいと思います。
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