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耳の疾患
視覚障害と聴覚障害に苦しんだ社会福祉事業家であるヘレンケラーさんは、もしかなうなら視覚ではなく、聴覚の障害が治ることを望んだと伝えられています。聴覚障害が生活に及ぼす影響は重大です。
慢性中耳炎 当科の岡部医師(略歴)は北陸では有数の耳科手術医です。耳の手術は精密に側頭骨を削る必要があり、本格的な耳の手術は1日に1-2例が限度です。岡部医師は鼓室形成術を年間40例前後、鼓膜形成術を15例程度実施しています(鼓膜形成術の評価)。長年の経験に裏付けられた高い技術力が信頼の証です。
突発性難聴 通常、片方の耳が突然聞こえにくくなる病気です。原因については血行障害説やウイルス説などありますが、はっきりとわからない場合が多いとされています。当科ではステロイド治療以外に高気圧酸素治療や、血栓溶解剤や血管拡張剤による治療などメニューが豊富です。
顔面神経麻痺 顔面神経は耳の骨の中を通るので耳鼻科の病気と関連が多く、以前から耳鼻科で多く治療されています。当科では急性期のステロイドや抗ウイルス剤治療に加えて、難治症例に対する顔面神経減荷手術(顔面神経の入っている骨をひらいて圧迫をとる手術)をおこなっています。他院で治らずあきらめられていた症例が、劇的な回復をとげています。 鼻の疾患 現在でも慢性副鼻腔炎でお困りの多くの患者さまがいらっしゃいます。当科ではまず薬物治療による保存的治療を優先して、どうしても治らない場合に手術をおすすめしています。全身麻酔での、副鼻腔内視鏡手術はまったく痛みがなく快適に手術を受けていただけます。両側の手術でも1時間余りで入院期間は5-7日ほどです。 アレルギー性鼻炎ではガイドラインに沿った標準的な薬物治療を中心におこなっております。
咽頭の疾患 疲れるとすぐに扁桃(俗に扁桃腺)が腫れて、高い熱の出るかたは案外多くいらっしゃいます。このような場合扁桃を手術でとると、高い熱がでなくなり快適な生活をおくれるようになります。また最近ではIgA腎症など腎臓の病気を改善する効果があることも知られています。
喉頭の疾患 当科では声帯ポリープは、まず保存的な治療や発声指導(言語聴覚士による)をうけていただいて改善のない場合に手術を考慮します。最近では外来での入院しない内視鏡下ポリープ切除術も積極的におこなっています。
頸部良性疾患 当科では頸部にできる良性腫瘍や嚢胞は傷がめだたぬように形成外科的な技術を利用して、将来的に傷跡がほとんど目立たないように配慮して手術しております。難治性の先天性瘻孔や嚢胞、また耳下腺腫瘍は比較的まれな疾患ですが、当科では年間合計20例以上の方が手術をうけておられます。当科では良性腫瘍での顔面神経麻痺の発生はほとんどありません。
頭頸部がん(最近の当科の治療成績) のどや口のなかにできるがんを頭頸部がんといいます。当科ではこの領域に経験の深い西村医師(略歴)が中心となって治療にあたっています。毎年30-40名の新規患者様が受診されています。 患者さまの苦痛に配慮した治療方針 最近では手術よりも放射線や抗がん剤をくみあわせた治療が主流です。当科では2009年の頭頸部癌治療ガイドラインに準拠しつつも、当科の特色も打ち出した治療方針で臨んでいます。(頭頸部癌の患者様へ)当科では治療開始時から、治療に伴う苦痛を取り除く緩和ケアも同時に開始しています。エビデンスにもとづいた安心、確実ながん医療を提供いたします。また経過がおもわしくなく再発した場合でも、外来での抗がん剤治療や緩和医療を最期まで提供しつづけます。 大きな手術は保存的な治療が増加して年々減少していますが、どうしても手術以外に治療のすべがない場合遊離組織移植の技術で、安全に手術をうけていただけます。西村医師はこのような手術に150例以上の経験があります。
最近のトピックス
当院の西村医師が頭頸部がん専門医試験に合格しました 頭頸部がんの動注化学放射線療法の成績は通常の静脈からの同時併用と同等と報告されました
日本耳鼻咽喉科学会専門研修施設 日本気管食道科学会認定専門医研修施設(咽喉系)
昭和61年金沢大卒(医学博士) 日本耳鼻咽喉科学会専門医 日本気管食道科学会専門医(咽喉系) 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 頭頸部がん専門医制度暫定指導医 日本頭頸部外科学会頭頸部がん専門医