泌尿器科では、以下にあげる疾患を主な対象としています。 ①尿路系(腎臓・尿管・膀胱・尿道など)および男性生殖器系(前立腺・陰茎・陰嚢内臓器)などの腫瘍・結石・炎症・感染・外傷性疾患。 ②排尿機能異常に関する諸問題(排尿困難・尿失禁など)。 ③女性の性器脱(子宮脱・膀胱瘤など)や腹圧性尿失禁。 ④副腎をはじめとする後腹膜腔の腫瘍性疾患。 富山県呉西地区の基幹病院として、また金沢大学の関連基幹病院として、先端医療を取り入れながら、患者さまの生活の質(QOL)を重視した診療を心がけています。
病例数・治療・成績
年間新患患者数約1500例、入院患者数約700例(泌尿器科入院病床22床)、手術件数は年間約350件です。
各疾患の治療方針
前立腺肥大症 高齢男性の排尿困難の原因疾患のひとつです。薬物療法と手術療法があります。当科では、積極的に内視鏡手術(経尿道的前立腺切除術;TUR-P)をお勧めしています。手術により著しい(内服治療よりもより良い)排尿状態の改善が得られることも多いです。 尿路結石症 結石の外科的治療法である、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、内視鏡手術(経尿道的腎尿管砕石術(TUL)、経皮的腎砕石術(PNL))、いずれの治療法にも対応しています。最近では、確実な治療効果が期待できるTUL(尿管鏡下にレーザーにて結石を砕石する手術法)にも積極的に取り組んでいます。また新規患者に施行するESWLは年間約80例です。
腎癌 手術療法が唯一確実な治療法です。術後疼痛の軽減や早期の回復につながる鏡視下手術(腹腔鏡手術、後腹膜鏡手術)に積極的に取り組んでいます。小径腫瘍では患側腎の温存手術(腎部分切除術)も検討しています。再発転移症例には、近年使用可能となった分子標的薬を含めた薬物治療や放射線治療などの集学的治療を行っています。なお、池田・四柳は、日本Endourology・ESWL学会泌尿器腹腔鏡技術認定医です。
膀胱癌,腎盂癌,尿管癌(尿路上皮癌) 表在性膀胱癌に対しては経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)を行い、再発予防対策として膀胱内薬物注入療法も検討しています。浸潤性膀胱癌に対しては膀胱全摘除術を行います。その際の尿路変更として、回腸利用新膀胱を積極的に採用し術後のQOLを保つようにしています。 腎盂尿管癌には腎尿管全摘除術を行います。腎癌手術と同様に鏡視下手術にて腎の摘除を行っています。 再発転移症例には、積極的に抗癌化学療法を行っています。尿路上皮癌は比較的抗癌剤が有効な症例が多いとされています。外来通院での抗癌剤治療も行っています。
前立腺癌 優れた腫瘍マーカー(PSA)のおかげで、近年前立腺癌症例が増加しています。患者さんの年齢や癌の進行度に応じて、前立腺全摘除術・放射線療法・内分泌療法(ホルモン療法)・抗癌化学療法を行います。
女性の腹圧性尿失禁・性器脱 金沢大学でこの方面の中心メンバーとして活躍した四柳により、外科的治療(TVT手術,TVM手術など)を行っています。
小児泌尿器科 代表的な疾患として、停留精巣、膀胱尿管逆流症、水腎症(腎盂尿管移行部狭窄や尿管狭窄など)などが挙げられます。近年では小児外科のある、富山市民病院や金沢医科大学病院に紹介しております。
2007年~2009年の主な手術累積症例数
手術名
例数
岡田 昌裕