脳神経外科では、脳血管障害(脳卒中)や重症頭部外傷などの急性期医療に重点をおくとともに、脳腫瘍、三叉神経痛・顔面痙攣などの機能的疾患、頸椎疾患まで幅広い疾患に対し、十分なインフォームド・コンセントを元に、QOLを重視した高度医療の提供を実践しています。 年間入院患者総数は約400人、手術件数は年間約170例前後です。脳血管障害70例(クリッピング、頸動脈内膜剥離術、脳内血腫除去術など)、頭部外傷(慢性硬膜下血腫を含む)40例、脳腫瘍30例、脊椎・脊髄疾患5例、機能的外科手術数例などです。転移性脳腫瘍では、低侵襲的なエックス・ナイフ(定位放射線治療)が治療の第一選択で年間30例程を治療しています。 脳卒中は、治療のタイミングが大変重要で、基本的に発症から時間をおかない適切な治療の重要性が問われています。脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血では超急性期または急性期開頭クリッピング手術を原則とし、全身麻酔のリスクの高い高齢者や開頭手術の困難な症例に対しても、手術が可能です。もちろん、脳血管内手術による治療も可能です。脳塞栓症(発症3時間以内)の治療に関しては、超選択的マイクロカテーテルを用いた血栓溶解療法も行っておりましたが、最近、tPA製剤の静脈内投与が日本でも可能となり、今後の治療の主流となるものと思われます。2008年には5例が治療適応となりました。血管内治療の適応と考えられる症例に関しては、当科に、脳血管内治療専門医が常勤しており、富山大学医学部脳血管内治療グループとの緊密な連携の下に治療を行っています。また脳卒中のリハビリに関しましては、できる限り早期に開始して機能予後の改善を図るよう勤めています。当院には平成15年3月より回復期リハビリ病棟を開設され、急性期からリハビリを経て家庭・社会復帰にいたるまでの一貫した治療が可能となっております。
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