血液内科
白血病、悪性リンパ腫および多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍のほか、再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病などが診療の対象となります。週に1度、内科各分野の専門医と合同カンファレンスを行っています。また、血液内科病棟(1病棟7階)の看護スタッフとも定期的に学習会を開いてチーム医療の向上に努めています。 造血器悪性腫瘍の闘病生活はその後の人生に大きく影響を与えることが多いため、ご本人へ積極的に病名を告知し、充分なインフォームドコンセントに基づいて治療方針を決定しています。 急性白血病に対しては日本成人白血病研究グループ(JALSG)に参加し、共通プロトコールによる治療を行っています。悪性リンパ腫に対しては標準治療であるCHOP療法を第一選択とし、B細胞リンパ腫であればリツキサンを加えて治療を行っています。適応があれば若年者を対象に自家末梢血幹細胞移植も行っています。多発性骨髄腫に対しては入院のうえ多剤併用化学療法を行っています。高齢者へはMP療法による外来治療が中心です。治療抵抗性の多発性骨髄腫に対してはベルケイドを使用しています。 また造血幹細胞移植も積極的に行っており、高齢者を対象としたミニ移植にも取り組んでゆきたいと考えています。地域の中核病院に求められている標準的治療の提供はもちろんですが、日進月歩の最先端医療にも遅れをとらないよう努力してゆきたいと考えています。
同種移植を再開しました 医師不足の問題は血液内科も例外ではなく、1年間同種移植を休んでいましたが、2007年4月より常勤医が2名となり10月に同種末梢血幹細胞移植を再開しました。1年以上のブランクがありましたが移植は成功しました。 ミニ移植について 従来、造血幹細胞移植は患者骨髄を抗がん剤や全身放射線照射で破壊し、ドナーの造血幹細胞を移植するという方法で行われてきました。しかし最近の研究により造血幹細胞が生着するためには必ずしも大量の抗がん剤や放射線照射で骨髄を破壊する必要がないことがわかってきました。骨髄非破壊的移植(ミニ移植)は移植の前に行う処置に伴う副作用が比較的軽いことから年齢や臓器障害による制限をゆるくすることが可能になりました。若年者で臓器障害のない場合は従来の骨髄破壊的移植がスタンダードですが、熟年者や多少臓器障害がある場合に骨髄非破壊的移植という選択肢が増えたことになります。現在のところは保険外診療となりますが、必要があれば当院でも行うことが可能です。